トウモロコシってどうしてこんなに甘いのでしょうか。最近の品種は、ますます甘くなってきました。いったいどうやってこういう品種を作るのでしょうか。甘すぎて、もはや野菜ではないみたいです。とはいえ、甘いトウモロコシを食べると、やっぱり「おいしい!」と叫んでしまいます。逆に、いまいちのやつを食べたときは、本当にがっかりします。他の野菜では、こんなことはないですよね。甘みって魅力的です。
今年は、梅雨が長く、おいしいトウモロコシが取れるか心配でした。雨が多いと味がのらないことがあるのです。幸い今年は、まあまあおいしかったようです。けれど、トウモロコシの本当においしい期間はとても短いのです。少し若いとおいしくないし、実が入りすぎてもだめです。ですから、早生と晩生の品種を組み合わせて、4〜5回種まきし、次々と取れるようにしておくのですが、タイミングが合わないときもあり、なかなか難しいです。
トウモロコシは、山の動物も大好きです。トウモロコシ畑には、ぐるりとネットを張るのですが、それでも何とかして必ず毎日入り込む動物がいます。たぶんタヌキかハクビシンです。もしかしたらアナグマかもしれません。畑にトウモロコシがあるうちは、主にそこで食事をしている模様です。大好きのようです。これだけ甘ければ無理もないのかもしれません。(か)
夏から秋へ
○ 夏が終わってゆく。 9月は、畑が夏から秋へと変わってゆくときだ。中旬過ぎから、夏野菜が、ひとつずつ野菜セットから消えてゆく。ちょっとさみしい。
キュウリのツルが枯れあがり、もう新しい実はつかないようだ。インゲンもおしまい。取り残した豆は、実が入るまでまってからよく干して、乾豆としていただく。トマトも赤くなるスピードが真夏よりぐっと遅くなる。色も心なしか薄いようだ。なす、ピーマンはもう少しがんばってくれるが、皮や、中の種がかたくなってくるので小さめで収穫する。
「終わり初物」という言葉を聞いたことがある。これでもう来年まで無いという最後の野菜は、盛りのころより多少味がおちていても、貴重な物に感じられる。そんな意味の言葉でしょうか。それにしてもトマトやキュウリ、ひたすら沢山いただきました。ばっかり食というより、ただの食べすぎかも。
かわって、これから出てくるのは秋野菜。この時期、夏から秋へのバトンタッチがうまくゆかず、野菜セットの品数をそろえるのに四苦八苦することもあるのですが…
まずは、まびき菜から始まる葉物類。毎年のことながら、秋一番の菜っ葉のおひたしや、みそ汁などをいただくと、なにかこうしみじみとおいしい。胃のあたりにたまった夏の疲れが癒されるようだ。
それから、さつまいも、ねぎ、大根、かぶ、ブロッコリー、キャベツ。ああ、おいしそう…。10月半ばくらいからは、秋野菜の最盛期になります。
今年も芋ほり大会
今、畑や自宅の周辺でブタクサの花粉が猛威を振るっている。輸入された家畜の飼料に混じってきた外来種で、高さ4mほどにも成長する巨大な雑草があっちにもこっちにも、年々増えている。家族中ひどい花粉症に悩まされて、ほとほと困っています。
さて、先日行ったジャガイモ掘り大会の話。昨年は炎天下の中、延々とイモ掘りしてもらっただけだったので、きっとがっかりされたのでは・・・今年はやめようかと思っていた。しかし、去年参加された方から「今年もぜひ参加したい」と連絡をいただき、それではと急きょ行うことになった。
今年は4家族(うち大人7人子供5人)の計12名の方々が参加してくださった。去年の反省を踏まえ、今年はジャガイモ掘り、ブルーベリー摘み、トウモロコシの収穫、畑と田んぼの見学と、少しずつだが盛りだくさんな内容に。作業の後は、採りたてのトウモロコシやジャガイモを焼いて、お昼ご飯を食べながら皆さんとゆっくりお話をした。子供たちもチョウやらカブトムシを捕まえたり、トウモロコシからにゅるっと顔を出したイモムシ君に大騒ぎしたり、家の前の用水路で水遊びしたりと、それなりに楽しんでもらえたのではと思う。
私自身、野菜をお届けしている会員の方たちはみんな家族で、家庭菜園の延長のような形で野菜とお米を自給している、という風なイメージを描いている。私たちは皆様のおかげで有機農業を続けることができるし、皆さんはうちの野菜を食べて元気になっていただきたい。なので、これからも皆さんにもっと田んぼや畑の様子を知っていただきたいし、自分の畑の様子を見に行くみたいな感じで気楽に来ていただきたいです。今回参加してくださった方、ありがとうございました。参加できなかった方も、またの機会にぜひどうぞ。(ひ)
長雨の影響
お盆の頃が、一年の農作業のシーズンの真ん中くらいになります。気温も、その頃を短いピークにして、しだいに下がって行きます。一年の折り返し点という感じです。
今年は、最初、降ったり晴れたりの陽性の梅雨でしたが、後半いつまでたっても梅雨明けとならず、雨と、低温、日照不足が続きました。夏が来ないまま秋になってしまうのかと心配しました。冷夏というのは、思い出してみると、定期的にやってくるようです。気候というのは、いろんな現象が複雑に作用しているので、常に、なみうちながら変化しているように感じます。これも自然のゆらぎの範囲なのかもしれません。
おかげで夏野菜はあまりよい出来ではありませんでした。
とくにトマトは雨が嫌いで、強い日光を好みます。何とかがんばって雨に耐えていたのですが、ついに耐え切れず病気で葉が枯れ上がってしまいました。こうなるとお手上げです。どうしても味が乗ってきません。今年はおいしいトマトをお届けできず、本当に残念です。他の夏野菜も、だいぶ収量がすくないようです。
トウモロコシも雨が多いと味が落ちてしまうことがあるのですが、今年は意外とおいしいようで一安心です。また、いつも実の先のほうを食べてしまうアワノメイガという虫が今年は少なく助かりました。雨が続くと植物の病気が多くなるのですが、虫の発生は少なくなります。日照りが続くと反対になります。
もうひとつ気がかりなのは、稲です。穂が出て、花が咲き、今度は実が入り穂がたれてくるところなのですが、なんだかいつもより遅い。そうこうしているうちに、処暑を過ぎ朝晩めっきり涼しくなり、ちゃんとみのってくれるのか気がかりです。いつもは、いつの間にか黄金色になっているのですが、気にしながら待っていると、時間がかかりますね。へんな言い方ですが、初めてお百姓さんの気持ちがわかった気がしました。
今年は、秋が早く来そうなので、今、いつもより少し早めに、大根やカブ、葉物などの秋野菜の種まきをしているところです。気候に恵まれ、おいしい野菜が収穫できるとよいのですが・・・。ほそかわ農園の後半戦にご期待ください。(か)
草取りは終わらない
「上農は草を見ずして草を取る」という有名な言葉がある。優秀な百姓は草が出るか出ないうちに草取りをする、そうすれば結果的に後が楽だ、という意味だと勝手に解釈している。わかっちゃいるけど、とてもとても・・・。本当に今の時期、雑草の勢いはすごい。雑草に負けてしまうと作物は大きくなれないので、気が気ではない。あっちこっちで、野菜たちの「早くたすけてー」と叫んでいる声が聞こえてくるようだ。
ひと口に草取りといっても、いろいろある。ひとつ目は、例えばニンジンの種まきして芽が出た直後にする、まだ小さな雑草取り。ちくちくつまんで抜いたり、鎌で土の表面をカリカリかいてやる。これはボーっと考え事しながらできるので、けっこう楽しい作業だ。
ふたつ目は、例えばひざ丈くらいに成長した大豆(枝豆)畑の草取り。大豆の間に、これまたひざ丈くらいに伸びた雑草をつかんで、ヨイショと引っこ抜いたり、鎌で根元をざくざく刈ってゆく。ひどいところは、草に埋もれて作物が見えないところもある。そんな草ボーボーだったところを刈ってやると、すっきり作物が一列に植わっている姿に変わるのが気持ちよい。
三番目は畑や田んぼのあぜに生えた雑草の草刈り。これは、草刈機でブンブンと刈ってゆく。音がうるさいので耳栓をし、小石がはねることがあるので顔にプロテクターをつける。また、刈った草を田んぼや水路に入れないようにとか、石などに当てて刃こぼれしないようにとか、けっこう神経を使う面倒な仕事だ。やれやれようやく一通り刈り終えたと思ったら、最初のところがまた膝くらいまで伸びている。晩秋まで草取りはエンドレスなのだ。あっ、番外編で田んぼの草取りもありました。その話はまた今度。(ひ)
サイレントスプリング
蜂の話です。果樹や、実もの野菜を栽培する農家にとって、花から花へと飛び回り受粉をしてくれるハチは、なくてはならない存在だ。ハチなしには、ちゃんとした実がつかないのだ。考えてみれば、不思議なことだが、ハチと植物はそんなふうに、お互いに必要としあうよう進化してきたのだ。
最近、世界各地で、ミツバチが大量死したり、巣箱から失踪するなどの異変が起きている。日本でも、各地で同じようなことが起き、養蜂家や、農家が困っている。原因は、最近使われだした、ある農薬のせいとも言われるが、はっきりしたことはわからない。だが、私たち人間の行為が、何らかの影響を与えているのは確かだろう。
うちの畑でも春先、普段なら、わんわんとハチがあつまる菜の花畑が、不気味にしーんとしていた。思わず、サイレントスプリングという語が頭にうかんだ。近くで養蜂をしている人に聞くと、やはりハチが減ってしまったという。
実は、うちにも数年前から、ハチの巣箱がある。ハチの好む箱を置いておくと、ニホンミツバチが、自然に住み着いてくれる。「待ち箱」という。友人がうまくいったのを見て、うらやましくなり、まねをしたのだ。だが、うちの巣箱になかなかハチが来てくれない。聞いてみると、巣箱の材質、色、置く場所(日当たり、風当たり)などいろいろやり方があるらしい。ハチとはいえ、住宅にはいろいろ好みがうるさいのだ。
こうなったら、ぜひハチを増やさなくてはという思いから(ぜひ、はちみつをなめたいという思いもあるが)冬になったら、また巣箱をつくってみようと思っている。(か)
虫の役割り
前回、アブラムシがピーマンに大発生したことをかきましたが、農薬を使わずに、庭つくりを行っている、ひきちガーデンサービスの曳地さんの本を読むと、虫について、今まで知らなかったことがたくさんあってびっくり。
たとえば、アリについて…。アブラムシのいるところには、アリがいることが多い。なにやら、かいがいしくアブラムシの世話を焼き、外敵が来れば追い払い、アブラムシの出す甘い分泌液を吸う。だから畑で野菜の上に群がるアリを見かけると、ぎくっとする。あまりありがたくないやつだと思っていたのだが、曳地さんによると、アリは、アブラムシを保護するだけでなく、時には増えすぎたアブラムシを食べてしまうこともあるという。また、アブラムシがつくと、分泌する甘い液がすす病の原因になるのだが、アリが舐めてくれたほうが、まだ、すす病がすくないそうだ。また、桜の木は、葉に蜜腺があり、葉につく虫を食べる番兵として、アリをおびき寄せるそうだ。アリは、イモムシや他のいろんな虫を食べてくれる捕食者でもあり、何より、シロアリの最大の天敵だそうです。
アリひとつとっても、今まで、何も知らずに何となく迷惑に思っていたのが、実は今までいろいろとお世話になっていたらしいのだ。うーん、どうもすみません。
他にも、気持ち悪いとか、不快害虫なんていわれる、ゲジゲジ、ヤスデ、ダンゴムシなどは、腐った葉を食べて、土を豊かにしてくれるありがたい虫だそうだ。・・・不快害虫って随分な言い方だが、確かに見かけはあまりかわいくはない・・・でもそれぞれいろんな役割がある虫たち。
正しく知ることって大切だなと、つくづく思いました。(か)
給食とお弁当
以前「たより」にも紹介したように、アレルギーのある息子に毎日お弁当を作って持たせていた。うちのお米と野菜たっぷりで、しかもお肉とかも入った、わが家にしてはけっこう豪華版。息子も毎日「おいしかった」と言って空の弁当箱を持って帰るので、ずっと続けようと思っていた。ところが、3年の終わりころ「ぼくも給食が食べたいな」とポツリ。幸い肌の調子も良くなってきたし、娘の入学にあわせて、息子も4年生から給食を再開することになった。卵と乳製品完全除去なので、栄養士や調理の先生方にも負担をおかけすることになるが、本人の意見を尊重することにした。
実際給食が始まってみると、家では毎日給食献立ながめながら給食の話ばかりして、学校でも何だか生き生きしてきたような気がする。あんなに給食を楽しみに学校へ行っている息子を見ると、親の考えを押しつけてはいけないんだなぁーと考えさせられました。私自身は学校給食の内容に疑問を感じることは多々あるし、「みんなと一緒じゃないとかわいそう」という考え方もおかしいと思っている。日本はお米が余って困ってるんだから、ポストハーベストたっぷりのパンなどやめて、せめて学校給食は毎日ご飯にしてほしいと思う母です。(ひ)
スナックエンドウ
アメリカで育成された品種で、本当はスナップエンドウと言うそうです。青果市場のほうで少しだけなまってスナックと呼ばれるようになったらしいです。ですから、スナック菓子のスナックとはぜんぜん関係ありません。でも、本当に甘いですよね。絹さやと違い、中の豆もかなりふくらんでいるので、ビタミン類のほかに、豆としての栄養分も豊富です。
育てるのに、ちょっと困るのは、うどんこ病という病気に弱いこと。以前は、やっと大きくなり実がついた頃に、下の方からさーっと白くなりはじめ、あっという間に全身まっ白ということが、よくありました。最近は、つるなしという、背の低い(せいぜい1m)品種を作るようになり、うどんこ病になる前に、なんとか収穫にこぎつけられるようになりました。
わが家では、ゆでてそのままサラダ風に食べることが多く、おいしいのですが、ちょっとワンパターンになりがちな野菜です。おすすめのお料理があったら教えてください。(か)
栽培の極意
前回のおたよりにも書いたが、今年は、ピーマンの苗にアブラムシが発生し、困った。うちでは農薬をまくという選択肢は、もちろんないので、対処法は、アブラムシのついた苗を隔離する。手でつぶす。自然農薬をまく。天敵であるてんとう虫を捕まえてきて放す、などだ。
実は、何を隠そう、私は、作物を栽培する極意をすでに発見している!それは、毎日、作物を見ること。なんだそんなの簡単だと思うでしょうが、なぜかこれが、なかなか実行できない。毎日見ていれば、それだけで作物はちゃんと育つ(と思う)…そういえば最近ピーマンはどうしてるかなと、ふと、まじまじと見てみると、うわっ、アブラムシ。トラブル発見は、いつもこんなパターンだ。また、アブラムシは増えるのがとっても早いので、増え始めると対策はなかなか追いつかない。
今、ピーマンは、畑に植えて1ヶ月ほどたち、まだアブラムシのついた株もあり、アブラムシによってうつされたウイルス病でダメになった株もあるが、全体に広がるようなこともなく、やれやれだ。よく見ると、てんとう虫の幼虫がだいぶ増えた。クサカゲロウの卵もある。クモが巣を作って住み着いている株もある。どうやら天敵たちが活躍しているようだ。やっぱりいろんな生物がいる事が、大切なんだ。と、一安心して、最近また、まじまじとピーマンを見てない気がするけど、大丈夫かな?(か)
写真:今年のカボチャ畑
去年は畝間にまいたベッチ(緑肥)が、カボチャを圧倒したので、今年は短く刈り込んでみた。