虫の役割り
前回、アブラムシがピーマンに大発生したことをかきましたが、農薬を使わずに、庭つくりを行っている、ひきちガーデンサービスの曳地さんの本を読むと、虫について、今まで知らなかったことがたくさんあってびっくり。
たとえば、アリについて…。アブラムシのいるところには、アリがいることが多い。なにやら、かいがいしくアブラムシの世話を焼き、外敵が来れば追い払い、アブラムシの出す甘い分泌液を吸う。だから畑で野菜の上に群がるアリを見かけると、ぎくっとする。あまりありがたくないやつだと思っていたのだが、曳地さんによると、アリは、アブラムシを保護するだけでなく、時には増えすぎたアブラムシを食べてしまうこともあるという。また、アブラムシがつくと、分泌する甘い液がすす病の原因になるのだが、アリが舐めてくれたほうが、まだ、すす病がすくないそうだ。また、桜の木は、葉に蜜腺があり、葉につく虫を食べる番兵として、アリをおびき寄せるそうだ。アリは、イモムシや他のいろんな虫を食べてくれる捕食者でもあり、何より、シロアリの最大の天敵だそうです。
アリひとつとっても、今まで、何も知らずに何となく迷惑に思っていたのが、実は今までいろいろとお世話になっていたらしいのだ。うーん、どうもすみません。
他にも、気持ち悪いとか、不快害虫なんていわれる、ゲジゲジ、ヤスデ、ダンゴムシなどは、腐った葉を食べて、土を豊かにしてくれるありがたい虫だそうだ。・・・不快害虫って随分な言い方だが、確かに見かけはあまりかわいくはない・・・でもそれぞれいろんな役割がある虫たち。
正しく知ることって大切だなと、つくづく思いました。(か)