2009年11月

みんな元気になってね

時々「細川さんの野菜を食べて夏ばてしなくなった」とか「体調が良くなった」など話してくださることがある。そう言っていただけると、私たちも「ああ、こうやって有機で野菜作りを続けてきて本当によかったな」としみじみうれしい。
だからといってうちの家族がみなバリバリに健康かというと、残念ながらそうでもない。とくに4年生の息子は重度のアレルギーがあり、子供なのに冷え性で、体も小柄な虚弱体質だ。こんなに食べるものに気をつけ、有害な化学物質などできるだけ避け、いろんな手当て法も実行しているのにどうしてだろう・・・。たぶん私もアレルギーがあり、冷え性で、疲れやすい体質なので、そのまま息子に遺伝したせいかもしれない。
以前は庭で鶏を飼って、毎日卵を食べていた。それがいけなかったのか、息子は生まれてすぐ、卵と牛乳のアレルギーがあることが判明した。その日から動物性たんぱく質は極力控え、野菜と穀物中心の食生活に変えざるをえなくなる。卵・乳製品を使わないとなると、食事やおやつで市販のものがほとんど使えず、調理にも制限が出てくる。最初は面倒だと感じていたが、いろいろ工夫して作っているうちだんだん楽しくなってきた。卵なしのマヨネーズやプリン、牛乳なしのアイスクリームやシチューなどを作って「おいしい」と言ってもらえると、ますます張り合いが出てくる。そうして約10年、息子は体質改善したとまではいかないが、少しずつ元気になってきている。私自身も、よく体がだるかったり、胃腸の調子が悪いことが多かったのが、知らないうちに良くなってきた。
今のところ、うちの家族みんな大病もせず、穏やかに暮らせているのは、きっと息子のおかげだと思う。彼が調子よくなる食べ物や、生活の仕方が、家族の健康にもつながっているから。そして子供たちには、自分でちゃんと料理ができて、健康管理もできる技を身に付け、大人になってもらいたいと願っている。(ひ)

カテゴリー
 

畑の冬支度

cimg0633.jpg
霜が降り、朝の最低気温がマイナスになってくると、あちこちの畑で、大根を抜いたり、ねぎを抜いたりと、畑を片付け、野菜を囲う人の姿が見える。この季節の風物詩だ。 
しかし、冬支度って、何となくせわしないような、追われるような気がするのはどうしてだろうか。
さあ、うちも、傷んでしまわぬよう、寒さに弱いものから順に野菜を貯蔵してゆかなくては。まず、大根。葉つきの大根は、畑から抜いてきたもの。葉がなくなったら、いったん抜いて、埋めて貯蔵したものだ。ニンジンも全部抜いて、埋めて貯蔵。白菜、キャベツ、ねぎは、ビニールハウスに取り込んで、わらなどで保温してやる。すでに収穫し、屋内にあるイモ類や、カボチャなどは、古毛布やら何やらで、さらに厳重に囲う。
 ほうれん草や、小松菜などは、まだまだこれからおいしくなるところだが、寒さに弱い葉物は、順になくなってしまう。お届けする野菜の種類は、これからだんだん少なくなってゆきます。(か)

カテゴリー