2009年7月

虫の役割り

cimg3816.jpg前回、アブラムシがピーマンに大発生したことをかきましたが、農薬を使わずに、庭つくりを行っている、ひきちガーデンサービスの曳地さんの本を読むと、虫について、今まで知らなかったことがたくさんあってびっくり。
たとえば、アリについて…。アブラムシのいるところには、アリがいることが多い。なにやら、かいがいしくアブラムシの世話を焼き、外敵が来れば追い払い、アブラムシの出す甘い分泌液を吸う。だから畑で野菜の上に群がるアリを見かけると、ぎくっとする。あまりありがたくないやつだと思っていたのだが、曳地さんによると、アリは、アブラムシを保護するだけでなく、時には増えすぎたアブラムシを食べてしまうこともあるという。また、アブラムシがつくと、分泌する甘い液がすす病の原因になるのだが、アリが舐めてくれたほうが、まだ、すす病がすくないそうだ。また、桜の木は、葉に蜜腺があり、葉につく虫を食べる番兵として、アリをおびき寄せるそうだ。アリは、イモムシや他のいろんな虫を食べてくれる捕食者でもあり、何より、シロアリの最大の天敵だそうです。
 アリひとつとっても、今まで、何も知らずに何となく迷惑に思っていたのが、実は今までいろいろとお世話になっていたらしいのだ。うーん、どうもすみません。
 他にも、気持ち悪いとか、不快害虫なんていわれる、ゲジゲジ、ヤスデ、ダンゴムシなどは、腐った葉を食べて、土を豊かにしてくれるありがたい虫だそうだ。・・・不快害虫って随分な言い方だが、確かに見かけはあまりかわいくはない・・・でもそれぞれいろんな役割がある虫たち。
 正しく知ることって大切だなと、つくづく思いました。(か)

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給食とお弁当

cimg3798.jpg以前「たより」にも紹介したように、アレルギーのある息子に毎日お弁当を作って持たせていた。うちのお米と野菜たっぷりで、しかもお肉とかも入った、わが家にしてはけっこう豪華版。息子も毎日「おいしかった」と言って空の弁当箱を持って帰るので、ずっと続けようと思っていた。ところが、3年の終わりころ「ぼくも給食が食べたいな」とポツリ。幸い肌の調子も良くなってきたし、娘の入学にあわせて、息子も4年生から給食を再開することになった。卵と乳製品完全除去なので、栄養士や調理の先生方にも負担をおかけすることになるが、本人の意見を尊重することにした。
実際給食が始まってみると、家では毎日給食献立ながめながら給食の話ばかりして、学校でも何だか生き生きしてきたような気がする。あんなに給食を楽しみに学校へ行っている息子を見ると、親の考えを押しつけてはいけないんだなぁーと考えさせられました。私自身は学校給食の内容に疑問を感じることは多々あるし、「みんなと一緒じゃないとかわいそう」という考え方もおかしいと思っている。日本はお米が余って困ってるんだから、ポストハーベストたっぷりのパンなどやめて、せめて学校給食は毎日ご飯にしてほしいと思う母です。(ひ)

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スナックエンドウ

アメリカで育成された品種で、本当はスナップエンドウと言うそうです。青果市場のほうで少しだけなまってスナックと呼ばれるようになったらしいです。ですから、スナック菓子のスナックとはぜんぜん関係ありません。でも、本当に甘いですよね。絹さやと違い、中の豆もかなりふくらんでいるので、ビタミン類のほかに、豆としての栄養分も豊富です。
 育てるのに、ちょっと困るのは、うどんこ病という病気に弱いこと。以前は、やっと大きくなり実がついた頃に、下の方からさーっと白くなりはじめ、あっという間に全身まっ白ということが、よくありました。最近は、つるなしという、背の低い(せいぜい1m)品種を作るようになり、うどんこ病になる前に、なんとか収穫にこぎつけられるようになりました。
 わが家では、ゆでてそのままサラダ風に食べることが多く、おいしいのですが、ちょっとワンパターンになりがちな野菜です。おすすめのお料理があったら教えてください。(か)

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栽培の極意

cimg3760.jpg 前回のおたよりにも書いたが、今年は、ピーマンの苗にアブラムシが発生し、困った。うちでは農薬をまくという選択肢は、もちろんないので、対処法は、アブラムシのついた苗を隔離する。手でつぶす。自然農薬をまく。天敵であるてんとう虫を捕まえてきて放す、などだ。
実は、何を隠そう、私は、作物を栽培する極意をすでに発見している!それは、毎日、作物を見ること。なんだそんなの簡単だと思うでしょうが、なぜかこれが、なかなか実行できない。毎日見ていれば、それだけで作物はちゃんと育つ(と思う)…そういえば最近ピーマンはどうしてるかなと、ふと、まじまじと見てみると、うわっ、アブラムシ。トラブル発見は、いつもこんなパターンだ。また、アブラムシは増えるのがとっても早いので、増え始めると対策はなかなか追いつかない。
今、ピーマンは、畑に植えて1ヶ月ほどたち、まだアブラムシのついた株もあり、アブラムシによってうつされたウイルス病でダメになった株もあるが、全体に広がるようなこともなく、やれやれだ。よく見ると、てんとう虫の幼虫がだいぶ増えた。クサカゲロウの卵もある。クモが巣を作って住み着いている株もある。どうやら天敵たちが活躍しているようだ。やっぱりいろんな生物がいる事が、大切なんだ。と、一安心して、最近また、まじまじとピーマンを見てない気がするけど、大丈夫かな?(か)
写真:今年のカボチャ畑
去年は畝間にまいたベッチ(緑肥)が、カボチャを圧倒したので、今年は短く刈り込んでみた。

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