野菜畑の仲間たち

トマト

ミニトマト、大玉トマト、クッキングトマトの3種類を栽培しています。クッキングはまっ赤な色をした加熱調理向きのトマトです。ほそかわ農園のケチャップやピューレもこのトマトから作っています。甘みは少ないですが、うまみ成分のアミノ酸が多い品種です。大玉トマトは、なかなか作りにくく毎年苦労しています。そのため多品目の有機農家でも栽培しない方も結構いますが、生で食べるおいしさは格別です。大玉に比べるとミニトマトの方が栽培しやすいです。一般に実が小さいものの方が丈夫で育てやすいです。

クッキングトマトは毎年自分で採取した種から育てています。先日、収穫直前の畑をぐるっと回って種取りする株を選びました。大きく元気に育ち、たくさん実をつけ、味がよく、葉っぱに病斑や虫食いなどなどないもの・・・楽しいですが、けっこう迷います。最近は種苗も著作権のようなものが厳しくなっていますが、そもそもこの驚くほど多様な野菜の品種は、世界各地の農家が種を採り続けたことで出来上がったものです。多様性を維持していくことはすべての人にとって大切だと思います。

スイス人のリノからもらった種を播いて育てたポモドリーノというイタリアの中玉トマトと、黄色いミニミニトマトも数株づつ育っています。これも種採りしてみます。

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ジャガイモ

それではジャガイモの旬はいつなんでしょうか。私にもよくわかりません。ジャガイモは、「野菜」というより米や麦と同じ「作物」と分類されます。長期間貯蔵できるのが特徴です。今は、畑で生育途中の青々とした茎を引き抜いて採っています。まだイモは太っている最中です。もうひと月もするとイモが成熟し、地上部は枯れてきます。そうしたら全部掘り取り、乾燥し貯蔵します。イモは休眠に入ります。休眠期間は品種によって違いますが、うちのメインの品種「はるか」は3月ころまでおいしくいただけます。
水分が多めの新ジャガも、今はいろいろな品種があり、最初からおいしくなりました。
今年はケラが多く少し困っています。土の中に住んでいる虫で、歌に出てくるオケラです。かなり大胆にジャガイモをかじってしまいます。何年かごとに、ジャガイモの葉を食べてしまうオオニジュウヤホシテントウが大発生することがあり、そんな時は手作業で取ります。けれどもコメツキムシの幼虫や、コガネムシの幼虫など土の中の害虫はなかなか打つ手がなく困りものなんです。

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うすいえんどう


野菜には旬がありますが、オーガニックだとその旬が、より強調されます。一つには殺菌剤や殺虫剤を使わないので、その野菜に合わない時期に無理に作ることが難しいためです。
もう一つ、旬の一番おいしい時期は、その野菜がたくさん取れる時期でもあり、普通に市場に出荷する場合、どうしても値段が安くなってしまいます。これは困ります。なるべく高く売りたいですから旬を外して作りたいのです。市場原理というのでしょうか。
うちのような産直農家はそんな心配はなく、旬ど真ん中の最もおいしい時期に作り届けられます。ただし、同じものがどっさり続きますので、それを理解して購入してくださる皆さんがいてこそなのですが…
「うすいえんどう」は大阪の伝統品種で、グリーンピース用です。暑さにには弱く、旬は短いです。とてもおいしいのですが、さやの色が薄く見栄えがしないため、スーパーなどで売られることが少ないです。そんな品種をお届けできるのも、産直野菜のよいところです。鮮度が命のやさいですのでお早めに使ってください。

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大根

大根の季節になりました。スーパーには一年中ありますが、ずばり旬は冬です。冬の初めの大根は火が通りやすく柔らかくておいしいです。
大根の仲間は世界のあちこちで栽培されていますが、日本に伝わってより「おおね」と呼ばれて愛され、様々な品種が生み出されました。私も写真でしか見たことはないですが、世界一大きな桜島大根、世界一長い森口大根とか、驚異の世界です。
大根は、種まきの時期さえ適当なら、ごく少ない肥料ですくすく育ち、短期間に驚くほど大きくなります。毎年見ていますが感心してしまいます。まさに世界に誇るべきエコ野菜というべきでしょう。
さて、少し頭が痛いのが種まきと収穫時期です。気候変動のせいでしょうね、年々冬が暖かくなってきています。例年と同じ時期にに種まきすると大きくなりすぎ、同じ頃に収穫して埋めると暖かすぎてうまくいきません。かといって遅れると凍ってしまいます。
昨年は、この収穫をしくじり、スが入り気味の大根をお届けしてしまい申し訳ありませんでした。今年はしっかり見極めたいと思います。

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7月23日の野菜セット とトウモロコシのこと

 

スパっと梅雨があけて、夏の土用に入りました。この時期は一年でもとりわけ体調に注意が必要な時期だと、古来言われているそうです。どうぞお気をつけください。 いよいよトウモロコシが登場で、一気に夏っぽくなってきました。
ミニトマト
「アイコ」というプラム型の定番品種です。今年は、鉄や、マグネシウムなどミネラル肥料を強化したせいか、最初から味が濃いようですが、真夏には、さらにおいしくなります。

ニンジン
種をまいてから、もうすぐ3か月。だいぶ大きくなってきました。葉先の部分は、お料理に使うこともできます。

レタス
リーフレタスと、玉レタスの中間の半結球レタスです。外側は、リーフみたいで、芯のほうは、軟白された丸いレタスの味がします。炒め物や、さっとゆでてもおいしい。

トウモロコシ
初物です。動物と虫から必死にガードし、収穫にこぎつけました。

ピーマン
何種類か混ざっていることもあります。「あきの」…ふつうの、「コルノデトーロ」…細長い、「フィレンチェテンダー」…クリーム色。
料理方法は、普通のピーマンと同じでOKです。

キャベツ
タケノコ型の「みさき」という品種です。やわらかく、生食にも向きます。

キュウリ
「バテシラズ」という自然農法向けに育てられた品種です。畑で元気に育ち、味が良いです。

グリーンピース
さやをむいて、豆だけを使います。冷凍のものとは別物の、今だけの味です。 まずは、豆ごはんがおすすめです。、特に虫に好かれる野菜で、栽培には苦労します。オーガニックは貴重です。

ズッキーニ
かぼちゃの仲間で、実のなる野菜で一番早くとれます。最初は、ミツバチの受粉が追いつかず、手で受粉させることもあります。

玉ねぎ
今年は大きくなりました。

ナス
取れ始めました。うす紫のは「きぬむらさき」という米ナスです。一緒に料理しても大丈夫です。

さやいんげん
初物です。「マンズナル」という東北地方の在来種です。さっぱりした味で、上品な甘味があります。

トウモロコシはとても丈夫な作物で、多少雑草が生えていようとぐんぐん大きくなります。それに甘えて、つい草取りが後回しになってしまいます。ただ、アワノメイガという蛾にねらわれやすく、そのせいで農薬を使わずに栽培するのは、難しい野菜です。写真のようにネットの袋を実にかぶせて、アワノメイガが入 り込むのを防いでいますが、完璧ではあり ません。トウモロコシの先端が切ってある のは、このアワノメイガにやられた部分を 切ったためです。 我が家では皮をむいて、魚焼きグリルで 少し焦げ目がつくくらいまで、じっくり 焼いて食べるのが気に入っています。

 

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グリーンピース

旬がはっきりしている野菜です。今、畑で、鈴なりに実がついています。
冷凍して保存することもできますが、採れたてが圧倒的においしいので、とりわけ旬を感じるのでしょう。
暑いのは苦手なので、夏や秋には病気になってしまい、うまく育てられません。
「うすいえんどう」という在来品種で、明治時代に,大阪の碓井というところに伝わり、栽培が始まったそうです。丈夫で有機無農薬で育てやすく、豆は上品な甘さで、青臭みがすくないです。
すぐに鮮度が落ちるので、出荷する日の早朝に収穫しています。届いたら、なるべく早く召し上がってくださいね。まずは、豆ごはんがおすすめです。

 


●豆ごはん

①米2合は普通に水加減した後、水大さじ2を取り除く。

②酒大さじ2、塩小さじ1弱を加えてひと混ぜする。

③昆布10cmとさやから出したグリーンピースを加えて炊く。昆布を取り除いて、しゃもじでさっくり混ぜる。

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野沢菜

この秋は、台風が各地に大きな水害をもたらしました。このあたりでは大きな被害はありませんでしたが、雨が多くで、葉物野菜が、だいぶ傷んでしまいました。これからお届けする葉物が、いつもより少なめになりそうです。
 今後は、農家として、雨量が常に今までより多めになること、梅雨や、台風などの季節がずれることがあると、はっきり認識して、野菜を栽培しなくてはなりません。また、有機農家として、気候変動にたいして、何とか化石燃料由来のものを減らし、土に炭素をため込む(土が肥える)ようにしてゆきたいです。

野沢菜といえば漬物。漬物以外の生の野沢菜を見たことがある方は少ないのでは。小松菜の倍くらいに、とても大きくなります。 今年は、他の葉物が少ないので、お届けしてみようと思っています。  カブの仲間なのですが、昔から保存食として大事にされている野菜だけあり、旨味がとても濃いです。

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まこもの季節です


マコモはイネ科の多年草です。6月に田んぼの隅に苗を植えました。右の写真のように2mくらいの高さに成長します。古代から神事に使われていた神聖な植物だそうです。
このマコモには黒穂菌(くろぼきん)が寄生しやすく、夏を過ぎると根元の部分の茎が肥大してきます。その膨らんで太くなった茎の部分がマコモタケです。マコモタケは食物繊維とカリウムが豊富に含まれています。


見た目はちょっとトウモロコシに似ています。早速まこもご飯を炊いてみました。

上品な甘みがあります。えぐみのないタケノコみたいな味かな。

他にも、生でサラダ、きんぴらなどいろいろな料理を楽しめます。

また、マコモの葉っぱのお茶はデトックス効果があるそうです。

これからしばらく野菜セットに入る予定です。食べてみたい方はぜひどうぞ。

 

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みぶ菜

春と秋にお届けするこの菜っ葉は、京都市の壬生地区で作られていた葉物だそうです。
 同じく京野菜の水菜から分かれたと言われています。水菜のほうは、近年すっかり全国的な野菜になりました。生産量日本一は、茨城県です。全国のスーパーマーケットにエントリーするには、しっかり品種改良して、丈夫に、また見た目もよく鍛え上げなければなりません。それに比べて、みぶ菜は、また水菜でも昔ながらの品種は、おっとりしていて、旬の時期でないと作りにくいですが、昔ながらの風味があります。

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枝豆

枝豆と大豆は同じものですかと聞かれることがありますが、同じ植物です。豆が未熟なうちに利用するのが枝豆で、枯れるまで置いておくと大豆になります。枝豆は(ビールのおつまみで)早く食べたいですから、早生の品種が多く、大豆のほうは、タンパク質含量や、収穫量が大切になります。
 うちの枝豆は、大豆用の「タチナガハ」という品種です。枝豆としてもおいしいですが、採れる時期が遅くなります。

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