この素敵な衣装は、うちのお蔵の中から出てきた作業着です。写真では見えにくいですが、上衣は細かい柄の粋な藍染です。膝丈くらいの長さで、袖はじゃまにならないように手首のほうはしまっています。ズボンは「たつけ」と呼ぶらしいのですが、モンペというより袴に近い感じ。布を何枚もはぎ合わせて立体的にできていて、しゃがんでも窮屈じゃなく、とても動きやすい。昔の着物って”長方形の布を直線的に縫ったもの”というイメージだったのですが、野良着に関して言えばとても機能的にできているのがわかってびっくりです。 そして、そのたつけには何箇所も丁寧に継ぎ当てがしてあります。それをながめていると、とても美しく、食料だけでなく衣服も自給していた昔の暮らしがしのばれます。糸をつむぎ手織りした貴重な布を、繕いながら大切に着ていた頃と、安い服を使い捨てのように着ている現代と、どっちが豊かな暮らしなんでしょうか…。 また涼しくなったら、このスタイルで畑に出ようかな。着るのがもったいない気もするし、着ないでしまわれたままじゃもっともったいない気もします。ただ、忍者みたいでけっこう目立っちゃうので、着るのに勇気が少し必要です。(ひ)
2012年8月
8月の田んぼと畑のようす
田んぼの様子
もうじき稲の穂が出るところです。高冷地のこのあたりは、ちょうどお盆のころに穂が出揃うように稲を作ります。それより早くても、遅くても、天候が不順な年には冷害の影響を受ける恐れがあるのです。
今年は、このところの暑さもあり、昨年よりは良いようですが、うちの田んぼは、できの良い田んぼと、草が生えてしまった出来が悪い田とはっきりわかれてしまいました。来年への課題がたくさんです。
畑の様子
暑さの中、夏野菜は、元気そうです。
それにしても暑いですね。最高気温30度そこそこで暑いなどと言っては、申し訳ないのですが、畑で作業していると、ずばり暑いです。とめどなく汗が出て、うっかり水分をとり忘れていると、ぴたっと汗が止まります。おっといけないと、水をごくごく。するとまた汗がどっと噴出します。さすがに、ばて気味のこのごろです。
これから出る野菜
○ジャガイモ…今年は畑を三等分するように、白、ピンク、赤の花が咲き、とてもきれいでした。そして、花と同じ色のジャガイモができました。ピンクのが「さやあかね」男爵に近いホクホク系です。赤いのが、「レッドムーン」、やや粘質、白いのが毎年作っている「出島」です。順にお届けしてゆきます。その前にまずは芋掘りしなくては…。
○トウモロコシ…ここ数年、鹿に食われたり、ハクビシンの大家族に襲われたりで散々でしたが、今年はこぶりながら、8月から、何とかお届けできそうです。
○枝豆…8月半ばから9月半ば位まで、順にいろんな品種をお届けします。
○レタス…今年は、クール便にさせていただいたこともあり、8月にも少しお届けできそうです。レタス類は、暑いのは嫌いなので、これだけ暑いと、畑で痛みやすく、たいへんです。
○カボチャ…8月半ばには、まずは、小さな坊ちゃんかぼちゃが取れます。