2010年11月

保育園の給食

富士見町には「よっちゃばり」という農家の女性たちなどが中心となって活動している会があり、わが家もその会員に入っている。「よっちゃばり」とはこの地方の方言で「みんなで寄り集まって何かすること」という意味らしい。地元の安全な野菜やお米を、町内の保育園や学校に提供し、食育などにも力を入れている元気な集まりだ。わが家も時々、保育園や中学校に野菜を提供している。調理員の方たちが調理しやすい形や大きさのものをそろえなければいけないので意外と気を使うが、やりがいのある仕事だ。

先日うちの子供たちも通っていた保育園から、野菜のお礼にと招待を受け、夫とふたりで給食をご馳走になった。その日は七五三の特別メニュー「黒米おこわ、エビフライ、キャベツの煮浸し、すまし汁、みかん」だった。黒米は富士見の特産品で、朝に持っていったうちのホウレンソウも、ちゃんとすまし汁の中に入っていた。近所の顔見知りの子供たちもたくさんいるので、すぐにうちとけて「おこわがおいしいねえー」とか「えっ!えびのしっぽも食べちゃうの?」などと、おしゃべりしながら楽しくいただいた。意外とみんな野菜も残さずにパクパクと食べていて、すごいと感心する。

こうやって、作り手の私たちと地域の子供たちが顔を合わせる機会が持てて、とてもうれしい。食育とまではいかなくても、子供たちに旬の野菜を食べてもらって、「おいしいなー」と感じてもらいたい。今、あらゆる食べ物が氾濫している時代だからこそ、子供のころから野菜そのものの甘さなどのおいしさがわかる、繊細な味覚を養うことが大切だと思う。みんなご飯と野菜をいっぱい食べて、元気に大きくなってね。(ひ)

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畑のかたづけ

 

野菜の収穫、出荷の合間に、畑をかたづけている。霜にあたり、すっかり枯れてかさかさになっているトマトやナスやピーマン。ゆわえつけたひもをはずし、支柱を抜く。

枯れた野菜は、ぬいて他の場所に積み上げ、堆肥化して田んぼに入れる。その場で機械で細かくして土にすきこんでしまうものもある。

 

 12月に入ると、だんだん畑の土が凍ってくる。じきにトラクターが入らなくなる。かたづけも、早くやったほうがいいのですが、何か、つい後回しとゆうか、のんびりしてしまいます。

今思えば、長い冬が終わり、ようやく春になり、種をまいたり、苗を植えたりしている時って、気分が、高揚し、明らかに一種のハイ状態になっている。そして夏は、ひたすら体を動かす。秋になると、野菜の生育がゆっくりになるように、しだいにテンションが下がるというか、憑き物が落ちるというか、面倒くさくなるというか、落ち着いてくる。

なんだか、一年のサイクルがほとんど植物の生育に同化してきた気もする。

 とはいえ、本当に、かたづけも早くやったほうがいいのです。それは、今の作業は、来年の準備でもあるから。堆肥をまく所にはまいて、わらやら、草やらすき込むのは、なるべく早く、地温が高いうちのほうが分解が早い。必要なら、肥料も少しまいておく。

このあたりは、冬の寒さはきびしいのだが,雪はあまり多くない。「雪の多い年は豊作になる」といわれるが、たしかに、雪に覆われているほうが、地面の下は、いくらか暖かい。いずれにしろ冬の間も、地面の下では、微生物がゆっくりと働いてくれている。そのための作業なのだ。

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秋のお料理

今回はお料理特集です。なんて私は料理好きではありますが、決して得意ではないし、凝った料理など作れません。だから本当は皆様にレシピを紹介するなんて、おこがましくて恥ずかしいです。ただ、素材が良いので、焼いただけ・蒸しただけで十分おいしくて、あえて手の込んだ料理は必要ないのです。それにわが家の場合、家にごろごろしている野菜たちをできるだけ無駄にしないようにと、大量に作って大皿にで~んと盛ってしまうので、繊細に美しくお皿に盛り付けることができないのです。いや、単にセンスがないだけかも・・・。いろいろ本とかみながら試作した中で、おいしかったものをアレンジして紹介します。分量はいつもテキトーなので書けなくてごめんなさい。味見をしながら調節してください。

★ヤマトイモ・・・ヤマトイモって生だとシャキシャキしていて、火を通すとホクホクで、すりおろすとトロトロで、どれもおいしくてなかなかの優れもの。形が入り組んでいて皮をむくのがめんどうですが、気にならない方はよく洗ってひげ根を取り、皮ごと調理してください。

ヤマトイモのねぎ味噌焼き・・・①.ヤマトイモは1cmの厚さに切る。魚焼きグリル(またはオーブントースター)で両面3分ほど焼く。②.みじん切りしたねぎ、味噌、おろし生姜少々をよく混ぜ合わせ、ヤマトイモの上にのせる。③.こんがり焦げ目がつくまで、グリルでさらに焼く。

ヤマトイモの梅あえ・・・①.ヤマトイモはビニール袋にいれ、麺棒でたたいて粗く砕く。②.ヤマトイモを梅肉、とろろ昆布、醤油で和える。

★すぐにできるコロッケとグラタン。パン粉をフライパンで炒めてしまうのがミソです。

揚げないかぼちゃのコロッケ・・・①.かぼちゃは適当な大きさに切り、少量の水を入れた鍋に入れて蓋をし、やわらかくなるまで煮る。煮汁を捨ててマッシャーでつぶす。②.油をしいたフライパンに、みじん切りしたタマネギとひき肉を入れて炒め、塩コショウで味をつける。③.②につぶしたかぼちゃを入れて、混ぜ合わせる。適量手にとって、小判型に形を整える。④.油をしいたフライパンにパン粉を入れ、薄茶色に色づくまで炒める。コロッケにパン粉をまぶす。※もちろん、同様にしてジャガイモのコロッケも作れます。

オーブンを使わない野菜たっぷりマカロニグラタン

①.鶏肉と、お好みの野菜(かぼちゃ、カブ、タマネギ、コーン、レンコン、ブロッコリーなど)を小さめに切る。②.油をしいた鍋に鶏肉と野菜を入れて少し炒める。米粉をまぶしてよく混ぜ合わせ、水と牛乳(または豆乳)を入れてやわらかくなるまで煮る。塩コショウで味つけする。③.マカロニは別の鍋で表示どおりゆで、ざるにあげる。野菜の鍋に入れて混ぜ合わせる。とろみがたりない場合は米粉を足して煮る。④.油をしいたフライパンにパン粉を入れて、うす茶色になるまで炒める。⑤.器に③を入れ、パン粉をまぶす。

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