保育園の給食

富士見町には「よっちゃばり」という農家の女性たちなどが中心となって活動している会があり、わが家もその会員に入っている。「よっちゃばり」とはこの地方の方言で「みんなで寄り集まって何かすること」という意味らしい。地元の安全な野菜やお米を、町内の保育園や学校に提供し、食育などにも力を入れている元気な集まりだ。わが家も時々、保育園や中学校に野菜を提供している。調理員の方たちが調理しやすい形や大きさのものをそろえなければいけないので意外と気を使うが、やりがいのある仕事だ。

先日うちの子供たちも通っていた保育園から、野菜のお礼にと招待を受け、夫とふたりで給食をご馳走になった。その日は七五三の特別メニュー「黒米おこわ、エビフライ、キャベツの煮浸し、すまし汁、みかん」だった。黒米は富士見の特産品で、朝に持っていったうちのホウレンソウも、ちゃんとすまし汁の中に入っていた。近所の顔見知りの子供たちもたくさんいるので、すぐにうちとけて「おこわがおいしいねえー」とか「えっ!えびのしっぽも食べちゃうの?」などと、おしゃべりしながら楽しくいただいた。意外とみんな野菜も残さずにパクパクと食べていて、すごいと感心する。

こうやって、作り手の私たちと地域の子供たちが顔を合わせる機会が持てて、とてもうれしい。食育とまではいかなくても、子供たちに旬の野菜を食べてもらって、「おいしいなー」と感じてもらいたい。今、あらゆる食べ物が氾濫している時代だからこそ、子供のころから野菜そのものの甘さなどのおいしさがわかる、繊細な味覚を養うことが大切だと思う。みんなご飯と野菜をいっぱい食べて、元気に大きくなってね。(ひ)

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