あけましておめでとうございます

 昨夏は本当に熱かったですね。畑仕事も大変でした。その上暑さのせいで虫が異常発生したりなどで野菜の出来も今一つでした。
 でも敢えて今年の目標は「農業から幸せを」。みんなで農作業して、安全な野菜を作って、美味しい料理を作って。食から健康のことや地球環境のこと考えてみませんか?
農業は大変だけどワクワクもいっぱい!!
今年も皆さんの食卓に直接野菜をお届けします。
野菜セットのお届けは6月半ばから予定していますが、どうぞよろしくお願いします。

一哉  平和な世界になりますように
宏子  節目の年なので、ヨーガと坐禅で穏やか~に過ごしたい    
周作  整備士の仕事と消防団で忙しい毎日農業には興味なさそう
明日美 昨夏留学から帰ってきて大学5年生までいるらしい。どうする就職?

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9月20日の野菜セット大

 

夏から秋の物へ変わってゆく時期です。

猛暑で夏の野菜は苦戦ぎみでしたが、ようやく秋の野菜が採れ始めきてひと安心です。

どうぞ秋のフレッシュな野菜をご堪能下さい。

ブロッコリー
スティックタイプですが、最初なので太めです。甘みがあります。
 さやいんげん
富士見町の乙事地区の伝統品種「乙事ささげ」といいます。見た目より柔らかで美味しいです。
ズッキーニ
暑さが苦手な野菜ですが、少しだけ涼しくなって実がつくようになりました。
ニンジン
種まき後3ヵ月位でフルサイズになります。今2か月半です。だいぶ大きくなってきました。
香りが強くフレッシュな味。フルサイズになり気温が下がると甘みが出てきます。
 葉大根
大根を間引いたものです。
ミニトマト
プラム型の品種。採れる量は減ってきましたが、もうしばらくお届けします。
キャベツ
秋の初物「初秋」という品種。パリッとした食感で甘みがあります。
枝豆
「味自慢」という晩生の品種です。糖分が多く甘みがあります。茶豆の系統なので薄皮が少し茶色いです。
かぼちゃ
「カンリー」という品種です。なめらかな食感で上品な甘みがあります。
キュウリ
「バテシラズ」という自然農法に適した丈夫な品種です。夏中元気に実をつけましたが、収量が減り、終わりが近くなってきました。
なす

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トマト

ミニトマト、大玉トマト、クッキングトマトの3種類を栽培しています。クッキングはまっ赤な色をした加熱調理向きのトマトです。ほそかわ農園のケチャップやピューレもこのトマトから作っています。甘みは少ないですが、うまみ成分のアミノ酸が多い品種です。大玉トマトは、なかなか作りにくく毎年苦労しています。そのため多品目の有機農家でも栽培しない方も結構いますが、生で食べるおいしさは格別です。大玉に比べるとミニトマトの方が栽培しやすいです。一般に実が小さいものの方が丈夫で育てやすいです。

クッキングトマトは毎年自分で採取した種から育てています。先日、収穫直前の畑をぐるっと回って種取りする株を選びました。大きく元気に育ち、たくさん実をつけ、味がよく、葉っぱに病斑や虫食いなどなどないもの・・・楽しいですが、けっこう迷います。最近は種苗も著作権のようなものが厳しくなっていますが、そもそもこの驚くほど多様な野菜の品種は、世界各地の農家が種を採り続けたことで出来上がったものです。多様性を維持していくことはすべての人にとって大切だと思います。

スイス人のリノからもらった種を播いて育てたポモドリーノというイタリアの中玉トマトと、黄色いミニミニトマトも数株づつ育っています。これも種採りしてみます。

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リノさんのこと

昨年の9月から今年の7月まで娘がカンボジアに留学していましたが、不思議なことにちょうどその間入れ替わりで、10か月間リノさんというスイス人がわが家に居候していました。私たちは15年ほど前から国内外の方を受け入れていますが、1か月以上滞在した人はいなかったので、すっかり本当の家族のような存在でした。

彼の夢はスイスで味噌工場を作ることで、日本の食文化に触れたいこともあり、ワーキングホリデービザで日本に来たんです。まずはウーフでしばらくわが家に滞在のつもりが、なぜかうちと富士見町のことが気に入って、ずっといることになりました。その間に各地の味噌工場を見学して、麹・味噌づくりのノウハウを学んでいました。

彼は28歳ですが16歳の時からシェフをしているので、料理の腕前がすごいんです。山に行ってキノコを採ってきてパスタやリゾットを作ってくれたり、川に行って魚を釣ってきてソテーと骨のスープ作ってくれたり。近所の猟師さんからいただいた鹿肉で美味しいステーキを焼いてくれたこともありました。うちの野菜と組み合わせて、ここの土地で採れたものを使いこなして、まさに地産地消、身土不二です。

料理のことだけじゃなくて、有機農業のこと、環境問題のこと、戦争のことなど、彼とたくさんのことを話しました。親子ほども年が離れているのに、しっかりした考えを持っていて、こちらが学ばせてもらうことも多くて話が尽きなかったです。

最後に高価な麹を作る機械を注文してスイスに送る段取りをし、7月30日に帰国。工場を立ち上げるのに借金をしたので、これから忙しい毎日が待っていることでしょう。でもまたいつか、いつものように「ただいまー」って言ってうちに帰ってきてくれるような気がします。  

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6月18日の野菜セット大

高冷地のため、半年近くのお休みをいただいて、ようやく野菜セットのお届けが始まりました。

今年は5月6月上旬の寒さから一気に真夏の暑さになり、野菜の生育が読めなくてあたふたしております。農業は何十年やってもまだまだ半人前というか、思い通りにいかないことだらけ。泣きたくなることもしょっちゅうあるけど、いちいち悲しんでいられないから、あきらめが肝心。たくさんの野菜を作っていると、うまくいっている野菜が保険になるので助かっています。
有機で育てた野菜で、皆さんに美味しく食べて健康になっていただきたいとの思いで、雑草・害虫・病気(野菜の)などの課題と日々向き合っています。そしてまず、自分たちが健康でないと健康な野菜が育たないことに気づきました。今年は少ない面積で野菜に十分手をかけ、かつ無理しすぎないように農作業をやってゆくつもりです。
今年も皆さんに喜んでもらえる野菜をお届けできるようがんばります。よろしくお願いします。

キャベツ
タケノコ型の「みさき」という品種です。玉は固くしまりますが、肉質は柔らかで生食にも向きます。
タマネギ
収穫したての新たまねぎです。まだ水分が多くフレッシュです。
レタス
リーフレタスと、玉レタスの中間の半結球レタスです。外側は、リーフみたいで、芯のほうは、軟白された丸いレタスの味がします。炒め物や、さっとゆでてもおいしい。
チンゲン菜
中華のイメージですが、くせのない葉物で和風や洋風のレシピもたくさんありますね。
ニンジン
まだ生育中で小さめです。葉先の部部分は、かき揚げ、白和え、パセリの代わりなどにお使いいただくこともできます。
カブ
こちらも生育中のかわいい小カブです。
ミニ大根
「ホワイトスティック」という品種です。春の大根にしては辛み少なめの品種です。
ブロッコリー
茎がおいしいスティックタイプです。最初にとれる部分なのでこんな形です。
スナックエンドウ
さやごと食べるエンドウです。すじを取ってお使いください。ちょっと大きめなので茹で時間を調節してください。

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あけましておめでとうございます

マコモの葉で作ったしめ縄。地味だけど青々としていて、凛とした美しさがあります。

1996年から、農園を始めて28年になりました。 その間大きな怪我も病気もせず、野菜セットを休まずお届けできたことが奇跡のように感じます。
さすがに最近体力の衰えを感じ、徐々に畑の面積を減らしています。その分丁寧に野菜を育て、人とのご縁を大切にし、環境に配慮した農業を目指したいと考えています。
長男周作は自動車整備士の傍ら、地元の消防団の駆け出しでがんばっています。長女明日美はカンボジアの大学に留学中。すっかり向こうの人たちと溶け込んでエンジョイている様子。そして、なぜか現在わが家にスイス人のシェフでアーティストの青年が居候中で、楽しい毎日です。

★今年は無理せず野菜を作り、淡々と自給自足的暮らしをすること。地域のお役に立つことも引き続き取り組みたいな。人生なりゆきまかせ(宏子)

★持続可能な農業に取り組みます。一年中自然の不思議さと美しさに驚いていたい。(一哉)

買い物にも行かず、家の野菜といただきもので作ったささやかなおせち。そばは息子が手打ちしたもの。

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今年もお世話になりました

長ねぎと卵の炒め物

①長ねぎ1本は少し厚めに斜め切りにする。
②卵2個を割り、軽く塩を振って、軽く混ぜ合わせる
③熱した鉄のフライパンに油を多めに入れ、卵を一気に入れる。
しばらく触らないでじっと待つ。卵がふつふつと盛り上がってきたら、へらで2~3回返して半熟状態で取り出す。
④空いたフライパンに油を足してねぎを焼きつける。少し焦げ目がついたところで醤油を鍋肌からジュッと加える。
⑤卵を戻し入れてざっくり混ぜたら、すぐに器に盛りつける。

 

こちらのレシピはうちの野菜セットを20年以上召し上がってくださっている、お客様のSさんからレシピをいただきました。忙しい時にさっと作れて、ご家族にも大好評なのだそうです。私もも早速作ったら、ご飯によく合う優しい味でした。

Sさんのように10年、20年と長きにわたって注文してくださるお客様がたくさんいらっしゃいます。娘さんが引き継いでご注文してくださったりとか、本当にありがたい限りです。お会いしたことがない方でも、いただくお電話、ファックス、お葉書、メールからとても温かいものが伝わってきます。

今年の1月には、やはり20年近くお世話になっている静岡のお客様のところへ押しかけ訪問をしました。感動の初対面、なのに昔からのお友達とおしゃべりするような、不思議な感じがしました。

今年も異常な高温で野菜がちゃんと育つかとひやひやしましたが、1年間無事に野菜セットをお届けできてほっとしています。来年も大切な友達や親戚の家にお届けするつもりで、心を込めて野菜を作ります。お世話になりましてありがとうございました。

どうぞよいお年をお迎えください。

 

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11月10日の野菜セット大

しばらく穏やかな気候の日が続いています。最近は、毎年のように種まきの日を遅らせても、予定より大きく育つことが多く、平均気温が高くなっているのを肌で感じます。
これから新たに出てくる野菜は、大根、紅芯大根、かつお菜、小松菜、ほうれんそう、などです。順にお届けしてゆきます

かつお菜
福岡県の伝統品種です。出汁がいらないほど味の良い葉物といわれています。お浸し、和え物、さっと煮たり、汁のみなどに。
ブロッコリー
茎に甘みがあるスティックタイプです。
カリフラワー
こちらも茎が伸びるスティックタイプです。柔らかめの食感で甘みがあります。
 ニンジン
成長しきって、徐々に甘みが増してきたようですが、まだまだこれから糖分を蓄えます。
マコモタケ
田んぼで栽培するイネ科の野菜です。同じくイネ科のタケノコにやや似た味と食感です。食べ方は便りをご覧ください。大きくなると中に黒い斑点が出ることがありますが、食べられます。だいぶ小さくなりました。そろそろおしまいです。
さつまいも
「べにはるか」といういつもの品種です。収穫後、貯蔵していると、甘みと、ねっとり感が増してきます。

ミニトマト
「アイコ」です。もう気温が低く、完全には完熟できませんが、最後に少しとれています。
大根
陽気が暖かく、大きく育ちました。収穫したてはみずみずしく、火の通りがはやいです。
キャベツ
寒さに強い寒玉系の品種に変わりました。暖かくてどんどん大きくなり、パンパンです。
レタス
いつもの「美味タス」という半結球タイプです。柔らかで甘みがあります。
長ねぎ
下仁田ネギの血を引いた短めの一本ねぎです。寒くなるにつれて、柔らかく味が乗ってきます。

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10月17日の野菜セット大

10月17日の野菜セット大

にんじん、サツマイモ、ブロッコリ、カリフラワー、カブ、マコモタケ、長ねぎ、ミニトマト、レタス、ピーマンの10種類です。

うちの春一番の種まきは3月半ばころです。トマトやキャベツ、レタス、エンドウ豆なんかをまきます。それから常にいろんな種をまき、苗を育てながら過ごして、一番最後の種まきが終わるのが9月下旬です。最後は小松菜です。

種まきの時期は、例えば玉ねぎならお盆頃、秋の大根はお盆過ぎから8月中に、野沢菜は9月初めというように、昔から地域でだいたい決まっています。そこからずれると、虫に喰われたり、病気が出たり、おいしくないとか不思議とうまくいきません。

さて、今年は観測史上最も暑い夏だったそうですが、畑もいつもと様子が違いました。いつもどうりに種まきしたブロッコリーやキャベツですが、収穫時期になって防虫ネットを外した後も、毎日のようにヨトウガに卵を産み付けられました。見回って、葉の裏の一か所に固まっている小さな幼虫を、葉っぱごと取るのですが、数日見逃してしまうと、なん十匹という幼虫が蜘蛛の子を散らすように株全体に散ってゆきます。もともと有機農業は虫と付き合うのが仕事のようなものですが、今年は他に種をまいても収穫できないものがあり、大変でした。

気候変動の影響を感じます。海外から農作業のお手伝いに来てくれる若いウーファーさんの中には、将来の環境が心配で子供を持ちたくないという人や、これ以上人口を増やさないよう自分の子ではなく養子を育てたいなんて言う人もいます。自分の若いころの能天気さと比べて胸が痛みます。大人として何か行動しなくてはいけないですね

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