2004年8月

ほそかわ農園の家庭菜園

今回はほそかわ農園の家庭菜園の話です。みなさんにお届けしていない作物のことです。試作というか試行錯誤中でうまくいけばお届けしたいと思っているものもありますし、ちょっと変わったものもあります。

  • コンニャク
  • 近くの人から手作りのコンニャクをいただいて、とってもおいしかったので作り始めた。
    市販のコンニャクがコンニャクイモの粉末から作られるのと違い、生芋をすりおろして作ると、ゼラチンのような柔らかな食感でくさみがまったくない。
    ただし、コンニャクを手作りするのはとても手間がかかって大変だし、芋も寒さに弱く、貯蔵が難しい。

  • イチゴ
  • 去年苗を植えて、今年初めていくらか食べることができた。お店に行けばイチゴは一年中ある。日本人はイチゴの消費量が世界一だそうだが、露地で畑に植えられているものはほとんどない。それもそのはずで、自然の状態でイチゴが食べられるのは春のほんの半月ほどの間だけということを初めて知った。わが家のイチゴは大きかったり、小さかったり、甘いものもあれば、酸っぱいのもあり、ふぞろいのイチゴたちという感じ。せめてジャムにするくらいとれないものかと、栽培方法を勉強中だ。

  • スイカ
  • 「ゆめまくら」というスイカを作っている。F1ではない。つまりタネをとってまた育てることができる品種だ。今年のは、去年作って食べたスイカのタネからできたものだ。何となく愛着がわくから不思議だ。今年のはとってもおいしかった。ただし、とり時が難しく、よくわからない。とってみたらまだ白っぽく若すぎたり、反対に熟しすぎていたりいろいろで、切ってみないとわからないので、誰かにあげるのもためらわれる状態だ。それにしても暑い年には、暑いときに食べたくなるものができがよい、というのはよくしたものだ。

  • ユウガオ
  • かんぴょうの原料である。自家製のかんぴょうを作ったりするものだが、まずは煮て食べるのがおいしい。トウガンに似ているが、つるっとした食感がトウガンよりすぐれていると思う。だしで煮てから葛でとろみをつけ、冷やして食べれば最高だ。

  • きのこ
  • なかなかうまくいかないのだが、今年も春先に昨年切っておいた木に植菌した。 シイタケ、ヒラタケ、ナメコ、エノキタケ、タモギタケ、そしてマイタケも少し栽培中だ。この木からキノコが出るのは来年の秋、うまくいったかどうかわかるのはずっと先だ。今、お店に売っているキノコは、シイタケ以外はほとんど施設の中でオガクズを使って栽培したものだ。一方、木に菌を植えて作る原木栽培はほとんど自然のままなので、やはり秋のごく短い間しかとれないのが欠点といえば欠点だ。 けれど、かさが5~6センチほどに育ったナメコの味は最高。また、初めてマイタケをとった時はずっしりと重いのに驚いた。

キノコはできればみなさんにもお届けしたいと思っているのですが、うまくゆくでしょうか。。

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秋の準備

今日も暑い1日でしたが、夕立が来て30℃くらいあった気温が一気に20℃近くまで下がった。8月に入るとどこかにかすかな秋のけはいを感じるのは私だけでしょうか。そういえば、朝、明るくなるのがずいぶんと遅くなりました。ここのところ、朝はキュウリやナスなどを収穫するのが日課です。今が最盛期、いちばんたくさん取れる時期です。涼しいうちにとった方がもちが良いので、なるべく日の出前にとりたいのですが、最近は4時半ではまだ薄暗く、仕事が始められなくなってしまった。こう書くといかにも早起きのようだが、実は寝る時間も早いです。それに、早起きはとても気持ちが良い。静かだし、空の雲と日の出の様子は毎日違う。今朝はキツネが走ってゆくのを見た。ふさふさしたしっぽがピンと真横にのびていました。
まだ暑いのでついうっかりして遅れがちですが、畑の方は秋の準備です。秋から冬にお届けする白菜のタネまきが今、8月始めです。遅くなってしまうと、山東菜のように広がったままで、結球してくれません。大根も秋の1回目をもうまかなくては…。コマツナ、カブ、ホウレンソウなども8月半ばくらいから何回もまいてゆきます。
今年の野菜はおおむねよくできていますが、ジャガイモは不作でした。皮もきめが悪く、でこぼこで小さいイモばかりです。それから、10~11月にお届けするはずだったブロッコリーは、苗作りが失敗し、まったくなくなってしまいました。残念。本当にすべてがうまくゆくという年もないですね。せめてこれからまく白菜やホウレンソウにはがんばってもらはなくては…。私もですね。ハイ。

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