2002年9月

カボチャごろごろ

○ 今年は8月の少雨がたたって、秋の葉物は今ひとつです。そのかわりというか、 カボチャが例年になく豊作で、軽トラック3台分も収穫できました。
前にたよりで紹介した「へそカボチャ」もたくさん取れたのですが、 残念ながら「へそ」の盛り上がり度が今ひとつ、小さな出べそカボチャといったところです。
味の方は去年食べたのに比べると、甘みはあるけれどホクホク感が強く、 煮物にはもう少し粘質のほうが良いようです。きっと去年とっておいた種の時点で、 すでに他の品種と交雑していたのでしょう。

去年、たよりで遺伝子組み替えトウモロコシの話をしましたね。 今年は遺伝子組み替えの心配のないトウモロコシの種を少量ずつ分けてもらい、 試しに作ってみました。ひとつは「20年前のスイートコーン」といわれるもので、 今のものより甘みは落ちるが、まずまず食べられるものでした。
もうひとつは「もちモロコシ」といわれるもので、甘みは少なく、 歯にねちゃねちゃくっつく感じではっきり言っておいしくない。 では、甘みを多少我慢しても「20年前のスイートコーン」なら絶対に安全かというと、 必ずしもそうではないのです。
遺伝子組み替え問題の恐ろしいところは、 数百メートル離れたところでも飼料用のトウモロコシを作っている畑があれば交雑する可能性があり、 それは防ぎようがないのです。本当に困ったことになりました。とりあえず、 最新の情報に耳を傾けつつ、より良い方向を手探りしているというのが現状です。

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畑もったいないトマト

トマトは出荷できないキズものが出やすい野菜です。えき病やウイルス病といっ た病気にかかりやすいし、雨が降ると皮がはじけて、すぐひび割れができてしまう。 また、ヨトウムシやタバコガなどのイモムシにねらわれやすい。ナスやピーマンなど はあまり食われないのに。生で食べるにはやはりトマトのほうがおいしいのだろう か。
そういうわけで、皆さんに野菜をお届けするごとに、くずトマトがドサッと残っ てしまう。もったいないので、保存用のトマトピューレのほか、ラタトウュ、ミネス トローネ、スパゲティー、ピザ…あらゆるトマト料理を作りました。でも何といって も、そのまま切って大きなお皿にドカンとのせていただくのがおいしい!毎日毎日… 飽きもせず。もう来年の夏まで心残りはないです。
旬の野菜をいただくというのは、 本当に“ばっかり食”なんですね。でも1年を通して栄養のバランスが取れているの だと思います。

田んぼが黄色くなりました。ああ、夏が終わってゆく。

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