ミニトマト、大玉トマト、クッキングトマトの3種類を栽培しています。クッキングはまっ赤な色をした加熱調理向きのトマトです。ほそかわ農園のケチャップやピューレもこのトマトから作っています。甘みは少ないですが、うまみ成分のアミノ酸が多い品種です。大玉トマトは、なかなか作りにくく毎年苦労しています。そのため多品目の有機農家でも栽培しない方も結構いますが、生で食べるおいしさは格別です。大玉に比べるとミニトマトの方が栽培しやすいです。一般に実が小さいものの方が丈夫で育てやすいです。
クッキングトマトは毎年自分で採取した種から育てています。先日、収穫直前の畑をぐるっと回って種取りする株を選びました。大きく元気に育ち、たくさん実をつけ、味がよく、葉っぱに病斑や虫食いなどなどないもの・・・楽しいですが、けっこう迷います。最近は種苗も著作権のようなものが厳しくなっていますが、そもそもこの驚くほど多様な野菜の品種は、世界各地の農家が種を採り続けたことで出来上がったものです。多様性を維持していくことはすべての人にとって大切だと思います。
スイス人のリノからもらった種を播いて育てたポモドリーノというイタリアの中玉トマトと、黄色いミニミニトマトも数株づつ育っています。これも種採りしてみます。