長雨の影響

cimg3889.jpgお盆の頃が、一年の農作業のシーズンの真ん中くらいになります。気温も、その頃を短いピークにして、しだいに下がって行きます。一年の折り返し点という感じです。
今年は、最初、降ったり晴れたりの陽性の梅雨でしたが、後半いつまでたっても梅雨明けとならず、雨と、低温、日照不足が続きました。夏が来ないまま秋になってしまうのかと心配しました。冷夏というのは、思い出してみると、定期的にやってくるようです。気候というのは、いろんな現象が複雑に作用しているので、常に、なみうちながら変化しているように感じます。これも自然のゆらぎの範囲なのかもしれません。

おかげで夏野菜はあまりよい出来ではありませんでした。
とくにトマトは雨が嫌いで、強い日光を好みます。何とかがんばって雨に耐えていたのですが、ついに耐え切れず病気で葉が枯れ上がってしまいました。こうなるとお手上げです。どうしても味が乗ってきません。今年はおいしいトマトをお届けできず、本当に残念です。他の夏野菜も、だいぶ収量がすくないようです。
トウモロコシも雨が多いと味が落ちてしまうことがあるのですが、今年は意外とおいしいようで一安心です。また、いつも実の先のほうを食べてしまうアワノメイガという虫が今年は少なく助かりました。雨が続くと植物の病気が多くなるのですが、虫の発生は少なくなります。日照りが続くと反対になります。

もうひとつ気がかりなのは、稲です。穂が出て、花が咲き、今度は実が入り穂がたれてくるところなのですが、なんだかいつもより遅い。そうこうしているうちに、処暑を過ぎ朝晩めっきり涼しくなり、ちゃんとみのってくれるのか気がかりです。いつもは、いつの間にか黄金色になっているのですが、気にしながら待っていると、時間がかかりますね。へんな言い方ですが、初めてお百姓さんの気持ちがわかった気がしました。
今年は、秋が早く来そうなので、今、いつもより少し早めに、大根やカブ、葉物などの秋野菜の種まきをしているところです。気候に恵まれ、おいしい野菜が収穫できるとよいのですが・・・。ほそかわ農園の後半戦にご期待ください。(か)