トマト

tomatoトマトほど、あまいとかまずいとか、味についてキビシイ評価にさらされる野菜もないですね。ナスだって生でかじってみると、アクがあっておいしくないのと、あまくておいしいのと全然ちがうのですが…
 現在、世界でもっとも多く生産されている野菜はトマトだそうです。ついでに野菜の中で最も多くグルタミン酸を含むのもトマトだそうです。これもおいしさの一因なのでしょう・
 今年はあの大雨の時、トマトの畝の上を川のように水が流れました。なにせトマトは水が大嫌いなので、これはもうだめかもとおもいましたが、その後、がんばってたくさんの実をつけてくれました。予想以上でした。

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万願寺とうがらし

chili pepper去年まではシシトウを作っていましたが、シシトウは、場合によってとっても辛い実がつくことがあるのです。昨年は、あまりに辛い実が多すぎて出荷をとりやめました。私、個人的にはけっこう辛いものずきなのですが、お子様など召し上がってしまってはたいへんです。その点万願寺は辛い実がつくことがありません。やわらかく、味も良いと思います。万願寺とうがらしは、京野菜の仲間だそうです。京都の方にうかがうと、じゃこなんかと炊いて食べるそうです。わが家では炒めたり、焼いたり、天ぷらにしたりと勝手な食べ方をしていますが、どれもいけます。みなさまいかがでしょうか。

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ジャガイモ

Potato何十種類かの野菜をつくっていると、どうしても、相性の良いものと、なぜかうまくできないものがある。ここ数年ジャガイモのできがいまひとつ悪かった。ジャガイモは、どちらかというとむしろ作りやすい作物だ。畑に種イモを植え付けてしまえば、あとは除草をかねて管理機で数回土寄せをしてやるだけでいい。あとはいもほりするだけ。丈夫で手のかからない子というところか。こういう子は、ついつい手抜きというか、おおざっぱな育て方になりがちではないでしょうか。ジャガイモとしても、かねてから、そのあたりが不満だったかもしれない。去年は、「大白」という品種のほとんどが中のほうが黒くなってしまった。こんなことは初めてだった。病気ではなく、生理障害ということらしいが、どうにもしようがなく、半分ちかく収穫しないままトラクターで畑にすきこんだ。
 今年は、これではいけないと栽培方法の本などあれこれ読んだ。しかし何がいけないのかよくわからない。こういうときは基本にもどるのにかぎる。種イモを陽にあてて丈夫な芽をださせ、畑のほうも、初心にもどって、肥料のやり方、植え付け方など教科書どうりにやってみた。品種も「キタアカリ」「メイクイーン」「大白」「男爵」「デジマ」と迷ったすえにいろいろ植えてみた。今のところどれも元気にそだっているようだ。だだ今年はジャガイモの葉を食べるニジュウヤホシテントウの当たり年で大発生している。今、急速に葉っぱがなくなりつつあるのがちょっと気がかりだ。、
 さて、そろそろ新ジャガの季節だ。先日、男爵いもを探りぼりしていただいてみると,久しぶりにジャガイモを食べたせいか、おいしかった。新ジャガのいいのは、皮ごとたべられること。小ぶりのいもをまるごと口にいれ、ぷつっと皮をかみきる瞬間がまたおいしいのだ。

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茎ブロッコリー

植物はいろんな「科」にわかれている。ブロッコリーは、「アブラナ科」だ。アブラナ科の野菜はとっても仲間が多い。ブロッコリーの他にも、カリフラワー、キャベツ、白菜、それから水菜、小松菜、チンゲンサイなどの葉物、大根やかぶもそうだ。アブラナ科の野菜の弱点は、虫に好かれること。虫にとってもおいしいのだろう。特に、春から夏にかけて虫の増え方はすごい。茎ブロッコリーは、中国野菜のカイランとブロッコリーから新しく育てられたものだそうだが、ブロッコリーよりも虫がつきにくい。そして虫がついていても見つけやすい。これはいいです。またわが家の子供たちは、ブロッコリーと茎ブロッコリーがあると、茎ブロッコリーばかり食べてしまう。そんなわけで、最近茎ブロッコリーの作付けが増えているのです。       

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タマネギ

Tamanegi○ようやく、新タマネギの季節になりました。新タマネギ、おいしいですよね。
薄くスライスして、かつおぶしをかけて、醤油をかけて、小さめの1個くらいぺろりと食べてしまいます。大好きです。しかし、作るのはあまりうまくいかないのです。タマネギは、夏にタネをまいて、秋に苗を植えて、ひと冬こえて収穫になるのですが、この高冷地では、冬の寒さで苗が傷んでしまうことが多いのです。去年は、苗のできが悪かったこともあり、ほとんど収穫できませんでした。わが家もスーパーで買っていました。今年は,冬が寒かったわりには、まあまあのできのようです。よかった。
○タマネギの育つのを見ていると、春、ぐんぐん葉っぱがのびていくのに、玉の部分はなかなか大きくならないのです。毎年見ているのに大丈夫かなと少々不安になるほどです。最後になってみるみる玉がふくらんでゆくのです。毎年のことながら、驚いてしまいます。そして玉に養分と水分を急激にうばわれて、ある日ぱたりと根元から葉っぱがたおれます。こうなるといよいよ収穫適期。梅雨の晴れ間を見計らって、一気に収穫です。その後、ひもでくくって吊り下げておき、じゅんにお届けしていくのです。お届けした新タマネギは、新ニンニクもそうですが、まだ乾燥が十分ではありません。風とおしの良いところにおいてください。

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保存食作り

daikon○毎年11月末頃からお漬物作りが始まります。今年はキクイモの粕漬け、野沢菜漬け、たくあん、赤カブ漬けの4種類を作りました。夫の母に作り方を教わったり、本を見ながら作ります。自分の家で作った野菜を無駄にしたくなくて、つい作りすぎてしまうのが難点。お漬物は塩分を取りすぎるからと敬遠されがちですが、すぐれた醗酵食品で腸内細菌を整える働きもあります。ご飯とお味噌汁とお漬物さえあれば、栄養十分の立派な食事です。
○私は農家の生まれではないので、収穫した物を保存する目的でお漬物、ジャム、乾物、びん詰などにするということがとても新鮮でした。冬に保存食品がたくさんあると安心、うれしい。冬の間は家にある保存野菜を使い、お店ではできるだけ買わずに過ごしてみるつもりです。秋に収穫したこんにゃく芋を使ったこんにゃく作りや、納豆作りにも挑戦してみたい。野菜がふんだんにあっても料理に手間がかけられない夏場より、野菜の種類は限られていてもゆっくり料理を楽しめる冬の方が豊かな食卓になるのかもしれません。

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野菜の保存法

標高1000mのこのあたりでは、冬場、野菜を保存するという事は、何とか工夫して凍らせないようにするということに等しい。 マイナス15度を下回る最低気温もさることながら、最高気温が0度を越えない真冬日が続くのが効く。すべての物が少しづつ凍ってゆくのです。 うちのように、イモやら大根やら白菜やらどっさり蓄えて、収入ゼロの冬をなんとか乗り切ろうというものにとっては、なかなかやっかいだ。 それぞれの野菜に適した場所にせっせとしまい込むのだが、イモが凍ってしまったなんて失敗もよくあるのです。
 さて、一般的な野菜の保存方法です。ホウレンソウなどの葉物類、キャベツ、白菜、ブロッコリー、レタスなどは、0度くらい、 凍らない範囲でなるべく低い温度で保存したほうが、消耗が少なく長持ちします。冷蔵庫に野菜室というのがあれば、そこに入れるのがいちばんです。 しなびてしまわないように、新聞紙などにくるんだほうがよいでしょう。
 ジャガイモ、タマネギも0度近い温度が最適です。(どの野菜もそうですが凍らせてしまってはいけません)湿度は嫌うので、なるべく風通しのよいところに置くのがいいです。 ジャガイモは光が当たると緑色になってしまいます。そこまでいかなくても、えぐみが出ます。皮ごと美味しくいただくためにも、厚めの紙袋などに入れておいたほうがよいです。
 大根、人参も凍らない範囲で涼しいところがよいです。しなびてしまわないよう、ビニール袋にいれてください。特に大根はそのまま置いておくとすぐに「す」が入ってしまいます。 一番よいのは土に埋めておくことです。こうしておけば、春までずっと食べることができます。
 カボチャ、サツマイモは暖かい部屋においておきます。できれば10度くらいあったほうがよいようです。寒いといたんでしまいます。 サツマイモはやや湿度があるほうがよいので、袋に入れるか新聞紙でくるんだほうが長持ちします。
 野菜は、収穫したあとも生きています。例えばニンジンの種を取ろうという場合、秋に収穫し、形の良いものを選びます。それを凍らないように土の中に埋めておき、春に掘り出して、再び畑に植えるのです。 すると葉を切り落としたところからまた葉が出てきて、やがて茎をのばし、花を咲かせ、種をつけるのです。台所に転がっているニンジンにもこんなパワーがあるなんて驚きです。 私たちが食べてしまうまでは、生きているのです。野菜の保存はなるべく消耗しないよう、静かに眠っていていただくという感じでしょうか。

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冬の仕事

ここでは冬という季節がとてもはっきりしている。雪の量はそれほど多くないが、田畑の土は凍りつき、くわはもちろんトラクターでもおこす事はできない。 春になるまで畑仕事はおやすみだ。
 冬は冬の仕事をする。山から丸太を運び出し、チェンソーで切り、斧でわり、薪小屋に運び込む。家のあちこちに手を入れたり、小屋をつくったりの大工仕事も農閑期の冬しかできない。 そしてコタツで次の春からの計画を考える。種を注文し、3月からまた種まきが始まる。夏よりは、本もよめる。
 農業にかぎらず、自然から糧を得る仕事は、自然に寄り添い、自然のサイクルにしたがって生活してゆくしかない。その生活は、いかんともしがたく不便で、限りなくめんどくさい。 雨やら風やらの災いは、人の力では防ぎようもない。けれど理屈ぬきの喜びを与えてくれる。小さな種が芽を出し、育っていくのを見るのは楽しい。小さな虫や小鳥に出会うことは楽しい。 くそ暑い日も、チョー寒い日も外で体を動かすことは楽しい(ほんと?)
 もっとシンプルに、より豊な生活ができたらと思うこのごろです。 

写真:田んぼにも雪が降った。

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昔のお百姓さんの知恵

ハラハラと木の葉が舞い落ち、また落ち葉集めの季節が来た。いったいなぜ落ち葉なんか集めるのか、それは「ふみこみ温床」というものに使うためなのです。
春は、3月半ばころから野菜の種をまき、苗を育て始めるのだが、この頃は、まだ毎朝氷点下の気温だ。芽を出し、育ってもらうためには、少し温めてあげなくてはならない。 そのために温床を使う。種を播く1週間ほど前に、ビニールハウスの中に、木の棒で骨組みを作り、わらたばでかこい、1.5メートル×5.4メートルの四角いわくを作る。 この中に落ち葉を入れ、米ぬかと鶏糞をふりかける。切りわらを少しいれ水をかける。足で適度に踏みつける。 これを何度もくり返し、枠のふちのすぐ下まで、厚さ50~60cmくらいに落ち葉を詰め込む。軽トラックに山盛り3台は落ち葉が入る。 4~5日後、落ち葉の中に手を入れると、お風呂の湯くらいの温度になっている。この醗酵熱で苗を育てるのだ。 堆肥を作るのと原理は同じだが、40度くらいの低めの熱がなるべく長く続くようにするには、踏みつけぐあいと、水の量で加減する。強く踏みすぎ、あるいは水が多すぎると温度が上がりにくい。 反対に、踏み込みが弱い、あるいは水が少ないと、急に高温になり、またすぐ下がってしまう。サーモのような細かい温度設定はできないが、けっこう元気に苗は育ってくれる。 温床に使った後の落ち葉は、切り返しつつ2年寝かせるとふっかふか!の極上腐葉土になる。これは野菜の苗の鉢あげに使う。まさに昔のお百姓さんの知恵だ。
こういう昔の技術って一見遅れているように見える。たしかに便利とはいえない。体を動かさなくてはならないし、こつがいるのもたしかだ。 しかしよく見ると合理的だし、ムダがなく、環境にもやさしいのだ。
 稲の苗を昔ながらに田んぼで育てる場合、田んぼの一部分を、小さなあぜで区切って苗代にし、ここにモミをまいた育苗箱をふせこむ。 近所に、毎年、この「手あぜ」を、くわ一本できれいに作るおばさんがいる。まっすぐで、左官屋さんがこてでなでたかのように平らでツルツル。美しいのだ。 もちろん美しいだけではこまる。あぜから水が漏れてしまっては、苗代ははつかいものにならない。ちなみに、こういう技術のない私の苗代では、残念ながらビニールのあぜシートを使用している。 来年こそ、ぜひ教えていただこう。 

写真: 麻袋
愛犬の犬小屋の敷物にするつもりで、土蔵から、大きな麻袋を引っぱりだした。かなり古そう。何を入れるのに使った物か、中からくるみが一粒でてきた。 裏返すと、びっしりとつぎがあててあった。おそらく祖母がやったのだろう。なぜだか美しくみえる。

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贅沢な時間

15cmほど芽を出したニンニクの株元に、ハコベがこんもりとはえている。一見やわらかく、たよりなさそうに見えるが、油断してはいけない。 来年まで放っておくと、たいへん立派なハコベに育ってしまう。しゃがみこんで草取りを始める。たぶんこれが今年最後の草取りだ。やれやれ…。 そうはいっても11月になれば、夏のような忙しさはない。指先にハコベのもしゃもしゃした感触を感じつつ、ぼーっと草を取る。 単純作業である。 何か有意義なことでも考えればよいのだろうが、あまりややこしいことを考えると、こんどは手が動いてくれない。さっさっと手を動かしていると、 頭はたいしたことを考えてくれない。ふと気が付くと、同じことをくり返し考えていたり、あるいはいつのまにか古いフォークソングかなにかうたっていたり…。 そして小鳥や虫が目に入れば、なんだろうとじっと目をこらす。飛行機が飛んでくれば、口を開けて見上げる。ついでにそのまましばらく雲を見ていたりする。 ただ見ているだけ。きれいとか、なんとか思う以前の状態。そういえば昔から、ぼーっとしていると指摘されることが多かった気がする。 しかし、空の色や雲の色、木々の色づきぐあい、昨日と今日では、ほとんど変わらないように見えるが、まったく同じではない野菜の姿。 普段あたりまえに見ている光景も、その微妙さはとうてい言葉では言い表せないとも思う。 

写真:収穫の適期を過ぎつつある大豆
早く収穫しないとこんなふうにパチンとさやがはじけ、実が飛び散ってしまう。 マメのさやって自分のタネをなるべく遠くに飛ばすための道具でもあるのです。

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