ジャガイモ

Potato何十種類かの野菜をつくっていると、どうしても、相性の良いものと、なぜかうまくできないものがある。ここ数年ジャガイモのできがいまひとつ悪かった。ジャガイモは、どちらかというとむしろ作りやすい作物だ。畑に種イモを植え付けてしまえば、あとは除草をかねて管理機で数回土寄せをしてやるだけでいい。あとはいもほりするだけ。丈夫で手のかからない子というところか。こういう子は、ついつい手抜きというか、おおざっぱな育て方になりがちではないでしょうか。ジャガイモとしても、かねてから、そのあたりが不満だったかもしれない。去年は、「大白」という品種のほとんどが中のほうが黒くなってしまった。こんなことは初めてだった。病気ではなく、生理障害ということらしいが、どうにもしようがなく、半分ちかく収穫しないままトラクターで畑にすきこんだ。
 今年は、これではいけないと栽培方法の本などあれこれ読んだ。しかし何がいけないのかよくわからない。こういうときは基本にもどるのにかぎる。種イモを陽にあてて丈夫な芽をださせ、畑のほうも、初心にもどって、肥料のやり方、植え付け方など教科書どうりにやってみた。品種も「キタアカリ」「メイクイーン」「大白」「男爵」「デジマ」と迷ったすえにいろいろ植えてみた。今のところどれも元気にそだっているようだ。だだ今年はジャガイモの葉を食べるニジュウヤホシテントウの当たり年で大発生している。今、急速に葉っぱがなくなりつつあるのがちょっと気がかりだ。、
 さて、そろそろ新ジャガの季節だ。先日、男爵いもを探りぼりしていただいてみると,久しぶりにジャガイモを食べたせいか、おいしかった。新ジャガのいいのは、皮ごとたべられること。小ぶりのいもをまるごと口にいれ、ぷつっと皮をかみきる瞬間がまたおいしいのだ。