菜園たより

田んぼのカエル

うちの畑には、カエルがたくさんいる。その中にひとつ、トノサマガエルが、特別にたくさんいる畑がある。一歩あるくたびに、小さいのや、大きいのが、ぴょんぴょん飛び出し逃げ回る。

この畑に、たびたび、きれいなタカの羽が落ちている(たぶんノスリだと思う)。不思議に思っていたのだけど、どうも、このまるまると太った、おいしそうなトノサマガエルを取るのが目的みたいだ。それほどたくさんカエルがいるという話です。タカが子育てできるというのも、まだ、生態系が保たれているということか。

カエルは、もちろん水がないと繁殖できない。このカエルたちは皆、近くの、近所の方の田んぼで生まれ、うちの畑までやってきてくれる。そして、タカに襲われたりしながらも、無農薬畑にわんさかいる虫を食べてくれているのだ。畑の近くのこの田んぼが、もし耕作されなくなったら、うち!のトノサマガエルも、もう生きてはいけない。この田んぼは、オーガニックとか言うわけではなく、一般的な耕作方法だが、このカエルをはじめ、多くの生物を毎年生み出している。田んぼというのは、まさにビオトープであり、そもそも優れたシステムなのだ。

気がかりなのは、近所でも、田んぼを作る人が減っていること。農家の高齢化もすすみ、獣害のひどいところなど、条件の良くないところから、どんどん減っている。

うちの田んぼも、やっと、ささやかな収穫にこぎつけました。今、ちょうど、はざかけして干している最中。心配した台風もやりすごし、精米機から、さらさら出てくるお米を両手に受けることができるのも、もうすぐだ。とりあえずは、今年の収穫に、心から感謝したいと思います。(か)

カテゴリー
 

9月の畑のようす

こちらも慶二郎さんの作品。坊ちゃんかぼちゃ。

畑の様子

9月になっても、引きつづきよいお天気で暑い。雨も少ない。体には夏の疲れが、しっかりたまっているが、こう暑いと、なんだか夏の気分が抜けない。でも油断してはいけない。こんな年は、いっきに秋がやってくるパターンだ。秋冬に備えねば…。いずれにせよ、9月後半が、夏から秋へのきせつの変わり目で、野菜も入れ替わる時期になります。

野菜セットの野菜について

ずっと定期的に入る野菜・・・ジャガイモ、カボチャ、タマネギ、ニンニク

ジャガイモは、ピンクの皮の「さやあかね」が、男爵に近いホクホクということでしたが、実際は、わりと粘質系でした。白い「出島」は、適度にホクホク、赤い「レッドムーン」煮崩れないタイプです。

カボチャは、今「坊ちゃん」をお届けしています。今、一番甘みが乗っていますが、もう一月もすると、次第に甘みが落ち、傷んできます。逆に、冬にお届けする甘い冬至かぼちゃを、今食べても、まだぜんぜん甘くないのです。今年は、ジャガイモも、カボチャも豊作でしたので、12月までたっぷりお届けできそうです。

タマネギは、不作で、沢山はありませんが、少しずつお届けします。

9月下旬から入る予定のもの・・・サツマイモ、小松菜などの葉物類、長ネギ、ブロッコリー、ラディッシュなど。

サツマイモはそろそろ、ためし堀りをしてみるところです。イモ類は掘ってみるまで、どんな出来具合かまったくわからず、いつもどきどきです。

夏野菜・・・夏野菜は、だんだん少なくなってきます。特にキュウリは、ちょっと涼しくなると、今まで、これでもかとなっていたのがうそのように、とたんに取れなくなる。

ナス、ピーマン、トマトは、もうしばらくは、がんばってくれそう。カラーピーマンは、今が旬です。(か)

カテゴリー
 

8月下旬の田んぼと畑のようす

畑の様子

ちっとも雨が降らず、畑は、ぱさぱさ。大豆がしおれて枯れそうになっている。今、大根や、カブなどのたねをまく時期なのだが、これでは芽が出ない。スプリンクラーやチューブを使って、何とかしようと奮闘中。暑いですね。

今年は、とうもろこしがお届けできそうなんて言ったのですが、その後、タヌキなのか、ハクビシンなのか、小動物の集団に狙われて、苦戦している。実る少し前からどんどんもいでたべてしまう。しかもおいしいとこだけかじって、残りは投げ捨てるぜいたくさ。春先に、畑の周りにネットを張ってはあるのだが、鹿は防げても、小動物は手ごわい。このままではすべて食い尽くされる。ついに電気柵を買うことを決意。もっと早く買えばと言われそうですが、自分でもそう思います。8月29日に業者の方が設置指導をかねて届けてくれるそう。一度購入すれば、そう壊れるものではないし、バッテリーはソーラーパネルから充電できるし、来年以降は、一本も動物にあげることなく収穫するぞ。

田んぼの様子

動物の話ばかりですが、田んぼのほうは、鹿にねらわれてたいへんなのだ。こちらもぐるりとネットで囲ってある。でもその気になれば、助走なしで、1.5メートルはジャンプする。それに、去年あたりからすっかり遠慮というものがなくなった。これは自分のえさだと思っている。そして家族が増えてゆく。ついに、プツンときて電気柵の購入を決意。そう、2つ買いました。そう壊れるもんではないのですが…。(か)

トマトの枝に網を張るナガコガネグモ

害虫というのは、植物を食べるベジタリアンの虫だ。益虫というのは、そいつらを食べてくれる肉食のやつだ。作物を育てる立場からだと、どうしてもそうなってしまう。虫に罪はないし、益虫も害虫だけを食べるわけではない。この間は、クモの巣の下に、宝石みたいなミヤマカラスアゲハの羽が、4枚ばらばらになって落ちていた。

それでもやはり、無農薬畑ではクモは、とても大事な働き手。トマトの収穫も、クモの巣をなるべく壊さぬようするのだ。

カテゴリー
 

8月の田んぼと畑のようす

掘り出したばかりのジャガイモ

田んぼの様子

もうじき稲の穂が出るところです。高冷地のこのあたりは、ちょうどお盆のころに穂が出揃うように稲を作ります。それより早くても、遅くても、天候が不順な年には冷害の影響を受ける恐れがあるのです。

今年は、このところの暑さもあり、昨年よりは良いようですが、うちの田んぼは、できの良い田んぼと、草が生えてしまった出来が悪い田とはっきりわかれてしまいました。来年への課題がたくさんです。

畑の様子

暑さの中、夏野菜は、元気そうです。

それにしても暑いですね。最高気温30度そこそこで暑いなどと言っては、申し訳ないのですが、畑で作業していると、ずばり暑いです。とめどなく汗が出て、うっかり水分をとり忘れていると、ぴたっと汗が止まります。おっといけないと、水をごくごく。するとまた汗がどっと噴出します。さすがに、ばて気味のこのごろです。

これから出る野菜

○ジャガイモ…今年は畑を三等分するように、白、ピンク、赤の花が咲き、とてもきれいでした。そして、花と同じ色のジャガイモができました。ピンクのが「さやあかね」男爵に近いホクホク系です。赤いのが、「レッドムーン」、やや粘質、白いのが毎年作っている「出島」です。順にお届けしてゆきます。その前にまずは芋掘りしなくては…。

○トウモロコシ…ここ数年、鹿に食われたり、ハクビシンの大家族に襲われたりで散々でしたが、今年はこぶりながら、8月から、何とかお届けできそうです。

○枝豆…8月半ばから9月半ば位まで、順にいろんな品種をお届けします。

○レタス…今年は、クール便にさせていただいたこともあり、8月にも少しお届けできそうです。レタス類は、暑いのは嫌いなので、これだけ暑いと、畑で痛みやすく、たいへんです。

○カボチャ…8月半ばには、まずは、小さな坊ちゃんかぼちゃが取れます。

カテゴリー
 

7月の畑のようす

キュウリ

野菜セットのお届けが始まったばかりですが、野菜は春物から夏物へ変わりつつあります。去年から作り始めたグリーンピース。冷凍物とは別物の甘みと香り…この時期だけの限定品です。さやごと食べるスナックエンドウのほうは、今年はどういうわけか、さやの硬い物がまじってしまい、ご迷惑をおかけしたかも知れません。そうこうしているうちに、サヤインゲンや、キュウリも大きくなってきた。ミニトマトも赤くなりはじめた。ジャガイモも、ためし堀りしたら予想外に大きくてびっくり。ジャガイモ、人参、タマネギを、うちでは、カレーセットって呼んでいます。何かと使い勝手の良い野菜たちですが、セット野菜をお届けする立場としても、この三つがそろえば安心。頼りになります。
葉物類や、キャベツ、レタスなどは、暑くなると、生育が早くなり、うまく時期をあわせて出荷するのが、難しくなってきます。痛みやすくもなります。大根は、同じ畑に同じ品種をまいても、暑くなると、不思議なことに、とっても辛くなったりします。(か)

カテゴリー
 

野菜セットのお届けがはじまりました

じゃがいもの花

ごぶさたしています。

春から続く低温傾向。まだ寒い3月に、暖かいところに遊びに行ったせいか、とりわけ今年は、暖かくなるのが遅く感じられた。今、夏至を過ぎ、やっと季節がひとつ進んだ感があるが、いまだに、朝、田んぼの見回りに行くときは、ほんとに寒い。上着をしっかり着込んで、バイクに乗って出かけます。

でもこの涼しい気候が、おいしい野菜が育つもと。特に夏野菜は、真夏でも、ほとんど生育適温を超えることがない。この涼しい空気の中、ただ太陽の光だけは、じりじりするほど強い。ほとんど、太陽のひかりだけで育っている。おいしさのもとはこれなんです。

2012年も半分過ぎた。いろいろやらなくてはならないことがある気はするが、思い通りに農業が出来ることに感謝し、まずは、今シーズンも、おいしくて健康的な野菜農作物をお届け出来るようがんばりたいと思います。よろしくお願いします。

カテゴリー
 

ハウスの様子

ごぶさたしていてすみません。

ほそかわ農園の今のハウスの様子を紹介します。

まずは稲の様子から。

底にビニールを敷いて水を張る「プール育苗」という方式で苗を育てています。

近くで見た稲の苗。今年の苗はまずまずの出来かな?

次はトマトの苗。

大玉トマトとミニトマト。苗のときから青々としたトマトの香りがします。

もうすぐ畑に定植します。

下はナスの苗。

これは水ナスです。

次はピーマン

ナスとピーマンの苗はアブラムシがつきやすいので要注意。

かぼちゃの苗

ズッキーニ。

最後にインゲン。

5月後半から次々と苗たちが畑に定植されてゆきます。

それまでは毎日苗の顔色を見つつ、天気を気にしつつ、水遣りなどの世話をして、大切に育てています。

いろんな性格の子供を育てているみたいでおもしろいです。

カテゴリー
 

12月下旬のはたけのようす

畑仕事も、大詰めで、あちこちの片付けや、野菜の囲いが終わり、大根も、菜も漬け終わった。 師走になっても、ずっと暖かい日が続いた。天気は、三寒四温ではないが、常に、波打ちながら進んでゆくし、毎年、少しずつ違うのは当たり前だ。でも、あんまりいつもと違うと、心配になる。ほうれん草や、小松菜も、例年より、ずいぶん大きくなってしまった。これも暖かかったせいだ。ちょうど良いところでとまって欲しいのだが、すくすくと育ってしまった。

  12月19日、ここに来てぐっと寒くなった。急に土が凍り始める。今日は、凍った土に鎌を突き刺して、どうにかホウレンソウを収穫した。ついに冬が着た。やはり野菜の出荷は、12月いっぱいがやっとみたいだ。

 今年起こった大災害。そして大事故。故郷を追われ、田畑を耕すこともできない多くの方々。その思いは察するに余りあるが、実際に自分の身に起こるまでは、その痛みは、本当にはわからないのかもしれない。世の中、これからいろんなことが変わってゆく気がします。そして、変えなくていけないこともたくさんある。

ほそかわ農園も、この地で農業ができる限り、本当に持続可能な農法を求めて取り組んでゆきたいと思います。シーズン中は、ただひたすら畑仕事をするだけなんですけどね。

それでは、今年も一年、大変お世話になり、ありがとうございました。良いお年をお迎えください。(か)

カテゴリー
 

12月の畑のようす

ターサイ 座布団のように地面にはりついている

今年も、もう師走。一年あっという間だ。やっといくらか寒くなってきた。

小松菜や、ターサイ、ホウレンソウは寒いほどおいしくなる。甘くなる。寒さに対抗して自らの糖度を上げるのだという。

姿も変わる。いつの間に変わるのだろうか、葉っぱがぶあつくなる。それから、ロゼッタ状に広がって地面に張り付く。こういう野菜はふつうお店には売っていない。なぜかって、収穫するのも、袋に詰めたりするのも、とってもやりにくくて大変だから。でも本当においしいのは、この形なのだ。

今年は、11月が暖かかったので、おいしくなるのはこれからだ。

とはいえ、寒いほどおいしいにも限度がある。高冷地のこのあたりは、1月に入ると、小寒、大寒と、ぐんぐん気温が下がってゆく。暖冬の年もあるが、この時期になるとあまり関係ない。マイナス10度でも、15度でも同じく寒いのだ。この頃には、さすがの小松菜やホウレンソウもぼろぼろになってしまう。そもそも、地面はカチカチに凍って取れない。でも枯れてしまうわけではなく、春になると、再び伸びてくるのだが。

農業を始めた最初の頃、1月、2月にも野菜を出荷しようと頑張ったことがある。でも、よい物が取れないし、大変なので、やめてしまった。必要なら、ビニールや、いろんな資材を使うのはかまわないと思う。でも、その土地の気候にあまりに合わないことをするのは、なんだか、やっていて楽しくない気がします。

以前、冬の間、酒蔵で働かないかと誘われたことがある。夏、田んぼで働き、冬は酒蔵に入る。厳しくても風土にあった生活のように思え、心惹かれましたが、まる半年勤めなくてはならないので田んぼだけならまだしも、畑との両立はちょっと無理でした。

今は、冬の間はお休み、というか、いろいろ勉強する!ということになっている。シーズンオフの期間も、これまた、あっという間にすぎてしまうのだが。(か)

カテゴリー
 

お米のはなし

   田んぼの向こうは八ヶ岳

田んぼの話になると、いつも、トンボやカエルの話ばかりしている気がします。いろんな生き物を観察するのはとっても楽しいのですが、たまには、お米自体のはなしを。

八ヶ岳のふもとに広がる我が富士見町の田んぼ。見渡すと、田んぼがずうっと八ヶ岳の裾野を登ってゆく。一番上は標高1300メートル以上か。

長野県の中でも高冷地といわれるこのあたりは、稲作りにも、いろんな苦労がある。今でも、冷害の年の被害は大きい。じいちゃんや、ばあちゃんたちは、本当に苦労して、工夫して、米を作ってきたはずだ。

保温折衷苗代がはじめて使われたのも、たしか隣の原村だったはず。

 そんな高冷地の米、昔は美味しくなかったと、よく母が言う。うちで作った米と、買った米と、家族の食いっぷりが、ぜんぜん違ったそうな。最近のお米は美味しくなったね、ともよく言う。うまいとかまずいとか、ぜいたくな話ですが、たしかに、味の違いはある。美味しくなったのは品種のおかげかもしれません。

ほそかわ農園では、ここ数年、ひとめぼれ、あきたこまち、ゆめしなのと毎年違う品種を作ってきました。多くの品種がそうですが、この3品種も、みんなコシヒカリの子供にあたり、いわば兄弟です。どのお米も美味しいです。ひとめぼれは、ここでは、晩生すぎ。

やはり、適した品種を無理なく作り、のびのび育ってもらったほうが美味しい米が出来るようだ。ゆめしなのは、ブランド米ではありませんが、あきたこまちより粘りがあり、わらを分解して土に返す全体のサイクルからみても、ここに適している気がします。しばらくゆめしなのを作ってみようかと思っています。

ぜひ一度、食べてみてください。(か)

カテゴリー