お米のはなし

   田んぼの向こうは八ヶ岳

田んぼの話になると、いつも、トンボやカエルの話ばかりしている気がします。いろんな生き物を観察するのはとっても楽しいのですが、たまには、お米自体のはなしを。

八ヶ岳のふもとに広がる我が富士見町の田んぼ。見渡すと、田んぼがずうっと八ヶ岳の裾野を登ってゆく。一番上は標高1300メートル以上か。

長野県の中でも高冷地といわれるこのあたりは、稲作りにも、いろんな苦労がある。今でも、冷害の年の被害は大きい。じいちゃんや、ばあちゃんたちは、本当に苦労して、工夫して、米を作ってきたはずだ。

保温折衷苗代がはじめて使われたのも、たしか隣の原村だったはず。

 そんな高冷地の米、昔は美味しくなかったと、よく母が言う。うちで作った米と、買った米と、家族の食いっぷりが、ぜんぜん違ったそうな。最近のお米は美味しくなったね、ともよく言う。うまいとかまずいとか、ぜいたくな話ですが、たしかに、味の違いはある。美味しくなったのは品種のおかげかもしれません。

ほそかわ農園では、ここ数年、ひとめぼれ、あきたこまち、ゆめしなのと毎年違う品種を作ってきました。多くの品種がそうですが、この3品種も、みんなコシヒカリの子供にあたり、いわば兄弟です。どのお米も美味しいです。ひとめぼれは、ここでは、晩生すぎ。

やはり、適した品種を無理なく作り、のびのび育ってもらったほうが美味しい米が出来るようだ。ゆめしなのは、ブランド米ではありませんが、あきたこまちより粘りがあり、わらを分解して土に返す全体のサイクルからみても、ここに適している気がします。しばらくゆめしなのを作ってみようかと思っています。

ぜひ一度、食べてみてください。(か)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です