2014年

今年もお世話になりました

 私は、野菜が大好きです。例えば、一日中ジャガイモ掘りをしていると、もう見るのもいやになるかと思いきや、夕方には、ジャガイモ料理が食べたくなってきます。どんな料理が食べたいか想像したりします。人参を収穫していると人参が食べたくなります。キャベツを収穫しているとキャベツが・・・
 それから、これは冬の仕事ですが、カタログや、種の交換会などで、何かおいしい品種が無いか探すのも大好きです。品種によって驚くほど味が違うこともあります。食べたことのない野菜は、ぜひ食べたくなります。

 野菜がおいしくなるには、いくつかの要因があります。土、気候(その土地の雨の量、気温)、旬(一年のうちのいつ作ったものか)、肥料の量と種類、品種など。
でも一番大きいのは、どんな風に買っていただくかです。
 旬の野菜だけのセットを定期的に買っていただくことで、私たちは、小さな農園で納得のいくように、丁寧に作物を作ることができます。本当にありがたいことです。

 そうは言っても、植物を育てることは、なかなか奥が深く、実は毎年いろんな失敗ばかりです。よく植物を観察し、なるべくヘマをしないようがんばりたいと思います。また、少しでも快適に利用していただけるようしてゆきたいと思います。

 今年もほそかわ農園の野菜やお米を食べていただきありがとうございました。
ほそかわ農園の農作物が、少しでも皆さんの健康と幸せにお役に立ったならうれしいです。
 来年もどうぞよろしくお願いいたします。(か)

八ヶ岳が一望できる畑でホウレンソウの収穫(地面は凍ってました)

八ヶ岳が一望できる畑でホウレンソウの収穫(地面は凍ってました)

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子供たちへ

いよいよ最後のお届けとなりました。今年も一年無事にお米と野菜を作って出荷することができたのも、皆さまが支えてくださったおかげと心より感謝しています。
 月日のたつのは早いもので、来春うちの息子は高校生、娘は中学生になります。今のうちに子供たちに身につけてほしいと願って、いろいろ画策していることが3つあります。1つめは、できるだけ安全なものを食べ、有害な化学物質や電磁波などを避けるなどの知識を身につけ、自分で体調管理できるようになること。2つめは、家のお手伝いを通して、将来自立して生きてゆくための様々な仕事を覚えること。3つめは、将来自分で判断し行動できる人になることです。WWOOFなどで国内外の方に来ていただいて、いろんな価値観を持っている方の話を聞けるのも貴重な経験です。親の言うことは聞けなくても、うちに来られる方の助言を素直に受け止めたり、いいところを見習ったりしているように思います。
 子どもは親が望むようには育たないとよく言われますが、これからどんな風に成長してゆくのか楽しみです。勉強できなくても、農園継がなくてもいいから、悔いの無い人生を歩んでほしいです。
 最後に来年の目標。これからの世の中、なんとなく悪い方へ向かっている予感がするのは私だけではないと思います。子供や孫の世代まで、いろんな生き物と共生できるような自然を残し、平和で暮らしやすい環境を作るために、自分にできることを模索したいです。 
 つたないおたよりを最後まで読んでいただき、ありがとうございました。どうぞよいお年をお迎えください。(ひ)

ほぼ100%自給できたある夜の食卓

ほぼ100%自給できたある夜の食卓

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12月5日の野菜セット(大)

5cmほど雪が積もり、いっきに冬景色になりました。小松菜、ほうれん草などの葉物野菜が、畑で寒さに耐えています。  

IMGP3708小松菜   畑の隣にカラマツの木があり、葉がたくさんついてしまい申しわけありません。

ジャガイモ   「さやあかね」皮がうす紅色で、丈夫な品種。男爵に近い肉質です。

長ネギ   「松本一本ネギ」という長野県の在来品種。

赤カブ  サラダ、浅漬けなどに。色が出ますが煮込んでもおいしいです。

人参

かぼちゃ  おにぎり形の「かちわり」という品種。名前の通り皮が堅いので切る際に、ご注意ください。
キャベツ

ニンニク
ターサイ   くせがないのでお味噌汁、炒め物、スープ、シチュー、煮物など何にでも合います。シンプルにおひたしもおいしい。根元に土が入り込んでいるので、葉をばらばらにはずしてよく洗ってください。
食用ケール  栄養と旨みがぎゅっと濃縮されている野菜です。小さめに切ったほうが食べやすいです。油と相性が良く、炒め物やパスタがおすすめ。シチューなどの煮込み料理、てんぷらなどにも。

大和芋  粘りが強く、あくの少ない山芋です。形が悪いのが玉にきずです。

タマネギ

大根  耐病総太り大根。

 

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ヤマトイモの料理など

今回はヤマトイモの特集です。とろろご飯やお好み焼きなどは定番ですが、他にもいろいろ使えます。ヤマトイモって生だとシャキシャキしていて、火を通すとホクホクで、すりおろすとトロトロで、どれもおいしくてなかなかの優れもの。形が入り組んでいて皮をむくのがめんどうですが、気にならない方はよく洗ってひげ根を取り、皮ごと調理してください。

IMGP3685

  • ヤマトイモの梅あえ

①ヤマトイモは皮をむいてビニール袋にいれ、麺棒でたたいて粗く砕く。②1を梅肉、とろろ昆布、醤油で和える。

IMGP3687

  • ヤマトイモの蒲焼

①ヤマトイモはたわしで洗い、ひげ根を取ってすりおろす(皮をむいても)。②適当に切った海苔の上に、ヤマトイモを1センチくらいの厚さにぬる。③フライパンに多めの油を入れ、海苔のほうを上にしてヤマトイモがこんがり色づくまで焼く。④鍋にみりんと醤油をあわせ、ひと煮たちさせ、熱いうちに焼きあがったヤマトイモにからめる。

  • ヤマトイモの素揚げ

①ヤマトイモはよく洗って皮ごと5~6ミリの厚さにスライスする。②多めに油を引いたフライパンで揚げ焼きする。③塩を振りかけていただく。※揚げる時間はお好みで、レアっぽいのでも、しっかり火を通してホクホクさせてもおいしい。

IMGP3692

  • ヤマトイモのポテトサラダ

①ヤマトイモはよく洗って皮ごとやわらかくなるまでゆでる。②青菜をゆでて、2cm幅に切る。③1の皮をむいてマッシュし、2とマヨネーズで和える。

IMGP3690

●キャベツと豚肉のミルフィーユ

①キャベツは1枚1枚はがす。②鍋の底に塩を薄く振り、キャベツを並べる。③キャベツの上に豚の薄切り肉を重ね、また塩を薄く振る。④2と3を繰り返す。⑤鍋に蓋をして、弱火で蒸し煮する。※水を入れないので、ごく弱火にして下さい。キャベツとお肉のおいしさが凝縮されています。

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田んぼと畑のようす

たぶん皆さんのお住まいの所より、ここは標高が高い分、季節が進むのが早いのです。

紅葉もとっくに終わり、木の種類によって、紅葉してから葉が散るまでの時間は違うのですが、もうすっかり、冬枯れといってよい風景になりつつあります。

IMGP3633今は、野菜の出荷をしつつ、片付け、来年の準備をしています。

田んぼは、家族総出で堆肥をまき、何とか全部まき終りました。トラクターにトレーラーをつなぎ、田んぼまで運びます。堆肥をトレーラーに積むのは、トラクターでできるのですが、まくのは、うちの場合スコップです。田んぼ1反(300坪)につき、1トンくらいを人力で散布します。

畑では、堆肥はあまり使わず、いろんな「緑肥」の種をまき、育ててすきこんでいますが、このあたりでは田んぼでは、気候的に、緑肥を使うのは難しいようです。例えば、レンゲの種なら1反ぶんで数キロまけばよいのでとっても楽なのですが。

堆肥をまき終わると、トラクターで耕します。これでだいたい終わりなのですが、田んぼによって、宿根性の雑草が増えてきたところがあります。そこは、12月になって、地面が半分凍りかけたころ、もう一度トラクターで耕し起こします。雑草の根株を凍らせるといくらか減らせるからです。それでほんとうに今年の田んぼの仕事はおしまいです。

畑のほうは、先日、トマトや、キュウリの支柱をようやく片付け終わりました。ニンニクの株元に生えたハコベを取って、春から続いた草取りもこれで今年はおしまいです。

いま、畑に残っているのは、今お届けしている、葉物類、ほうれん草や小松菜、ターサイなどと、長ネギです。12月になったら、葉物は、寒さと雪よけに、小さなビニールトンネルをかけてあげます。長ネギは、土が凍る前に全部抜いてしまいます。

あと残っているのは、小麦と、来年用のニンニクとネギとタマネギの苗だけです。これらは、このまま寒さに耐え、畑で冬を越します。

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蒸し野菜

今回はお料理特集です。以前にも書きましたが、うちでは圧力鍋でご飯を炊くとき、お米の上に蒸し器を置いています。そこにかぼちゃ、人参、大根、ジャガイモ、キャベツ、サツマイモ…などの野菜をのせて一緒に炊くんです。すると、お米が炊けるのと同時に蒸し野菜もできてしまいます。その蒸し野菜を適当に切り分け、塩や醤油、ドレッシングなどをかけるだけでもおいしい。他にもケーキの生地に混ぜ込んだり、ポタージュスープにしたり、いろんな料理に応用できて、とても重宝します。途中で開けられないので何度か試しながら、入れる野菜の大きさを加減するのがコツです。

炊飯器でもお米の上に蒸し網など置いて、同じようにできます。蒸し網がなくても、お米の上に直接のせて炊いちゃってもOKです。野菜にご飯粒がくっついてしまいますが・・・。ご飯に野菜の匂いがついてしまいそうですが、やってみるとほとんど気にならないです。いろんな蒸し野菜のストックがあると、忙しいときにも便利だし、毎日のお料理の幅が広がりますよ。ご飯だけ炊くのがもったいなく思えてきます。IMGP3642

●人参ソテー

蒸した人参を一口大に切る。フライパンに油をしき、焦げ目がつくまで焼く。塩コショウで味付けする。

※砂糖を入れなくてもグラッセみたいに甘い。IMGP3644

●マッシュポテト

蒸したジャガイモはボウルに入れ、泡だて器でつぶす。塩、コショウ、オリーブ油で味付けをし、混ぜ合わせる。

※泡だて器でつぶすとイモがふわふわになる。IMGP3645

●大根のステーキ

蒸した大根は1.5センチほどの幅に輪切りにする。両面に格子状の浅い切れ目を入れる。フライパンに油をしき、焦げ目がつくまで大根の両面を焼く。最後に醤油とみりんをジュッと回しかける。

※これで大根があっという間に消費できるかも。IMGP3646

●カブと鶏肉の煮物

カブは1/4から1/6のくし切りにする。かぶの葉は3cmほどに切る。鶏肉は一口大に切る。鍋に細切りした昆布と鶏肉とカブを入れ、水を材料の半分がひたるほど入れる。醤油とみりんを入れて火にかけ、カブが少し柔らかくなったら葉っぱも入れて煮る。水溶き片栗粉でとろみをつける。IMGP3653

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かぼちゃ

IMGP31203種類のカボチャを作っています。緑色で小さな「坊ちゃんかぼちゃ」。これは、夏から秋の始めにお届けしました。これから出るのは、「ケイセブン」と「カチワリ」という品種。

品種におよって、収穫してから、どのくらい貯蔵しておけるかが違います。これは、どちらも堅くて長持ちするタイプです。とはいえ、貯蔵中に傷んでくるものもあります。たまにチェックして、傷みかけたものはすぐに食べてしまいます。このあたりでは、冬至にカボチャを食べる習慣があります。食べると風邪をひかないとかいいますが、そのころが貯蔵の限界という説もあります。でも、その頃が一番甘みが増す時期でもあります。

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今年は大豆が豊作でした

 

IMGP3513
10月半ばに畑から大豆を刈り取って収穫し、ビニールハウスに立てかけて、2週間ほど干します。そして「足踏み脱穀機」という足で踏んでドラムを回転させる機械で、サヤから豆を取り出します。次に前回も紹介した「とうみ」でゴミを風で飛ばします。それを冬の暇な時期に虫食いや傷んだ豆などを手選別して、ようやくきれいな「大豆」になるんです。
IMGP3516 わが家の場合、大豆はほとんど味噌作りに使います。毎年3月にうちの米から麹を作り、大鍋で大豆を煮てミンチャーですりつぶし、塩と混ぜ合わせて仕込みます。90キロほど仕込むので、けっこう重労働です。
昨年、茅野市の桶職人の方にお願いして、お蔵にあった大きな古い桶を修理していただきました。ぼろぼろだった桶が新品同様になって帰ってきたのにはびっくり。彼は諏訪地方で唯一現役の桶職人で、職人魂を感じると同時に、伝統的な技が廃れてゆくのが心配になります。「木桶で仕込んだ味噌はとてもおいしいよ」と言われた通り、できたお味噌は今までよりさらにおいしくなったような気がします。桶はとても高価なので、採算取れなくなっちゃいますが、将来すべて木桶で味噌を仕込んでみたいです。
IMGP1129残りの大豆は醤油作りと、豆乳作りのためにとっておきます。息子が牛乳アレルギーのため、代用として豆乳メーカーで大豆から時々作っているんです。それで、シチューやグラタン、カボチャのスープ、ココアなど、いろんなお料理やお菓子作りに使っています。最近は茶せんで「ソイラテ」を作って、スターバックス気分にひたるのがマイブームです。大豆はわが家にとって、貴重な蛋白源です。

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長ネギ

IMGP2051寒さとともにネギがやわらかく、甘くなってきました。これからもっとおいしくなります。旬とは言いますが、不思議なものです。品種は、「松本一本ねぎ」といって、長野県は松本の在来種で、有名な「下仁田ねぎ」と、ごく近い品種だそうです。在来種は一般にそうですが、やわらかいのが特徴で、畑でも、少し風など吹くとすぐに葉っぱが折れてしまいます。最新の品種とは、まったく姿が違います。
 ネギの葉の部分に、ドロッとした粘物質が入っていることがありますが、これは、ネギ自身が作り出した物質で、これが入っているとおいしいといわれているんですよ。

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ほそかわ農園の収穫祭

先日行った収穫祭の報告です。今年は3家族6名が参加してくださいました。あと、うちの家族4人とカナダからウーフで来られているピーターさんの合計11人。IMGP3471まず、収穫して3週間ほど干しておいたキビを脱穀しました。

IMGP3477「せんばこき」という昔の道具を使ってみました。鉄の櫛の間に穂をはさんで、しごき落します。

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とても時間のかかる作業なので、残りの大部分は次の日、機械で脱穀しました。

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その後「とうみ」という手回し扇風機のような道具にかけて、ゴミを風で飛ばします。最後に機械でもみすりして外側の殻を取り除き、軽く精白すると完成です。

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みんなでかまどでご飯を炊いて、薪の火でお味噌汁を作りました。
 

IMGP3501なんてことない献立なんですが、薪のおかげか大勢でいただくせいか、いつもよりもおいしいお昼ごはんでした。子供たちがご飯を何杯もおかわりする姿が、とてもほほえましかったです。

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午後は竹の棒にパン生地を巻きつけて薪の火で”棒パン”を焼いたり、焼き芋などをしておいしくいただきました。

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あと、男の子たちがはまっていたのが薪割り。コツをつかむまで少し時間がかかりますが、ぱっか~んと真っ二つに割れるのが楽しいみたい。

暖かい秋晴れの中、みんなで楽しく過ごすことのできた1日でした。参加してくださったみな様、ありがとうございました。

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