今年もお世話になりました

野菜セットのお届けは12月で終わりです。今年も、ほそかわ農園の野菜をたくさん食べていただきありがとうございました。1シーズン食べていただいた野菜をひとまとめにしたら巨大な山になるのではないでしょうか。野菜セットはまた来年の6月から始まります。それまで長いお休みになります。一年中とはいわなくても、もう少し長い間みなさんに野菜をお届けできたらよいなと思うのですが、このあたりは冬の寒さが厳しくなかなかむずかしいです。根菜類などは比較的貯蔵しやすいのですが、青物がとぼしくなってしまいます。わが家では白菜、キャベツも貯蔵して冬中食べるのですが、どうしても鮮度が悪くなってしまいます。でも、冬を越して3月ごろのカボチャ、ジャガイモは今よりさらに糖度が増して信じられないほど甘くなるんすよ。
この季節になると「冬は何するだ?」と聞かれることが多い。これは何のアルバイトをするのか?という意味です。ここらのお百姓は昔から、冬は農業以外の何らかの仕事をして生計を立ててきたわけです。今でも農家の多くは、大規模にやってかなり農業収入の多い人でも、冬のアルバイトをしています。特に昔かたぎの人は、たとえお金は十分にあっても、何もしないでブラブラしているのが何よりつらいようです。うちの場合、お金はないのですが、今年も特にアルバイトをする予定はありません。ブラブラというわけではないですが、年が明けてからは、朝起きて「さて、今日は何をしようか」と考える生活です。とはいえ、ちょっとしたものおき小屋を作ったり、また例のごとくまきを運んだり、割ったりなどしていると、もう2月半ばからまた春の種まきが始まるのです。
冬の仕事で一番大事なのが、来春からの畑の計画をしっかりと立てておくことです!新年早々いろいろな種苗会社などのカタログを広げ、ストーブにあたりながら、あーでもない、こーでもないと考えるのはとても楽しい。見たことのない珍しい野菜ばかりお届けしてもどうかと思うのですが、まだ食べたことのないもの、とくにカタログに「大変おいしい、食味極上」なんて書いてあるとぜひとも作ってみたくなってしまう。ついついあれもこれもとタネを注文してしまい、畑に植えるときになって困ってしまう(これが計画と言えるのか?)。また、もっと自分に納得のゆく、よりよい作物を作っていく方法もはっきり見えてきた気がします。それは、今よりもっと太陽と植物と微生物の力を有効に使うこと。緑肥であり、草生栽培であり、豆類や麦類をもっと取り入れてゆくこと、畑に持ち込むものをなるべく少なくしてゆくことでもあります。来年もうちの畑にご期待ください。どうぞよいお年をお迎え下さい。