農業は楽しい!

ごぶさたいたしました。半年ぶりですね。久しぶりすぎて何だか照れくさいです。
やっと野菜のお届け開始となりました。本当はもう少し早くお届けしたかったのですが、このところやや気温が低かったせいか、野菜も今のところゆっくりとそだっているようです。今年はどんな天候になるのやら、そればかりは誰にもわかりませんが、今年もうちの野菜をどうぞよろしくお願いします。
さて、ほそかわ農園は今年で10年目のシーズンになります。10年やってみてあらためて思うこと、それは「農業は楽しい!」ということ。体を動かし、作物を育て、そして育ってゆくのをながめ、収穫し、いただく…。毎年同じことの繰り返しですが、なぜかちっともあきません。かなりおめでたい人間のようです。そして、うちの野菜が食べたいという方に食べていただけるのはありがたいことです。自分がおいしいと思うものをおいしいと思ってもらえる…有機野菜を作り続ける、ささやかなこだわりをわかってもらえる人に出会う、これはとっても幸せなことです。
また同時に農業の奥深さも感じます。トラクターで草一本ないようきれいに耕し、そこで何か一種類だけ作物を育てるというのは、自然からみればとても不安定な状態です。自然にまかせて放っておけば、安定はしても畑にはならない。そのバランスが難しい。植物を相手に思うようにコントロールするのは、本当に難しいです。
今年新しく作っている作物。だいぶ前にキビを作っていたことがありました。今年また雑穀を作ってみたくなり、キビとアワの種をまきました。アワを作るのは初めてなので、どんなものか楽しみです。緑色の大豆、いわゆる「ひたし豆」も少しまきました。それから「高山インゲン」と言う白いインゲン豆、煮豆にするとネットリとしておいしいのですが、これを皆さんに食べていただこうと思い、たくさんまきました。また、ミニトマトを減らして、ミディアムトマトというのを育てています。ゴルフボールくらいのトマトでおいしいそうです。どんなのができるでしょうか。「万願寺甘とう(京野菜でシシトウの大きいの)」もまた作っています。それからパプリカは以前作っていた小さい品種に戻し、赤いのと黄色いのを作っています。ゴボウはここのところもう何年もうまくできたためしがなかったのですが、今年は耕土が深くうまくゆきそうな畑を借りることができたので、種をまきました。太くて柔らかい「下仁田ネギ」も植えました。他にも好奇心にかられて試作しているものが、実はいろいろあります。そしてさらに気持ちのよい季節のせいでしょうか。どこかに出かけるたびに花の苗や種、果樹の苗など、ついつい買い込んでしまい、いったいどこに植えようかと草だらけの庭をながめるこのごろです。

写真:大麦の穂

伊那谷の方に少量の大麦でも押し麦にしてくれる小さい製粉所があると教えてもらい、今年初めて作ってみました。かなり大量に取れそうなのですが、他にはどんな利用法があるのだろうか?