田んぼに感謝!
今回は、田んぼのプレゼンをお聞きいただきたいと思います。
ほそかわ農園では、数十種類の野菜とお米その他の穀物を農薬等使わずに栽培していますが、有機無農薬で、一番作りやすいのがお米です。それは、稲が日本の気候にあっていることと、田んぼ自体が、すごいシステムだからです。
田んぼのいいところは、まず、持続可能性が高いこと。毎年同じ場所で、何十年でも、いや何百年でも稲を育て続けられます。おかぼと言って、畑でも稲を育てることは出来ますが、そうすると連作障害が出るそうです。
それから、単位面積当たりの収量が高いこと。もしお米でなく麦を栽培していたなら田んぼよりも広い面積が必要、向こうの丘までずっと麦畑になってたかも。もし羊を飼ってみんなが生活するとしたら、はるか山の上まで羊だらけになるはず・・・極端な話ですが。
また、田んぼには水が不可欠なので、川と、川の流れのもとである山がとても大切です。昔から山や林が大切に手入れされてきた理由の一つです。田んぼと山はセットなのです。
田んぼがあって、その向こうに緑の山が見える、そんな当たり前すぎる風景があるのも、田んぼでお米を作っているからこそ、です。
まだあります。田んぼは生き物の宝庫です。昆虫や、魚類、無数の小さな生き物を育て、希少な渡り鳥の生息地になったり、鯉やフナを育てたり、合鴨農法もあります。
多面的機能と言われてもなんだかよくわからないですが、田んぼってほんとにすごいんです。
でも、農家の高齢化や、米の値段の安さに、うちの周りの田んぼも耕作を止めるところが目立ちます。皆さんにも、日本の田んぼ自体のサポーターにもなってもらえたらうれしいです。
今年も何とか新米の収穫を迎えることができました。田んぼに感謝。
もち米を干しているところ。稲が長くて重いです。