甘くておいしい冬の野菜
寒くなってくると畑が凍るので、今まで出荷できていた野菜が、寒さに弱いものからひとつひとつ姿を消してきます。もちろん貯蔵できる根菜類などは、収穫して室などに貯蔵しておきます。その代わり、野菜の多くは寒くなるほど甘みが増してくるので、これからの時期は野菜のおいしさを十分堪能していただけると思います。
実は、昔はねぎはあまり好きではありませんでした。関西の人間なので白ねぎはあまり馴染みがなかったし、薬味としてうどんなどに入っているのも、どうしてわざわざこんな辛いものが入っているのだろうと思っていました。でもうちのねぎを食べるようになって、白い部分のとろっとした甘さにびっくり。霜に当たらないと甘くならないことも、初めて知りました。
いつの間にか薬味として使うのも好きになって、風邪っぽいな…と感じた時は、お味噌汁に刻んだねぎをたっぷりかけていただきます。今では冬の間は食卓にねぎを欠かしたことがありません。というのも、年を越すと家に大根、ねぎ、ジャガイモなどしか野菜のストックがなくなってくるので、少ない素材を工夫しつつ、あの手この手でおいしくいただいています。ちなみに息子はねぎ好きですが、娘はかつての私同様、ねぎが苦手です。あの匂いがダメみたいですが、いつかこのおいしさに目覚めてくれるといいな。(ひ)
♪かんたん野菜料理♪
★ねぎの卵
焼き…卵料理を紹介するのは初めてかも。
ネギは小口切りにする。ボウルに味噌大さじ1とみりん大さじ1を加えてよく混ぜ合わせる。ここにねぎと卵3個を割り入れ、よくかき混ぜる。フライパンに油をしいて両面を焼く。大根おろしを添えていただく。
★大根とねぎ丼…忙しいときでもすぐ作れます。
大根は千切り、ねぎは斜め切りにする。鍋に油少々しき、ねぎ、大根、ひき肉を炒める。だし汁をひたひたになるくらい注ぎ、細切りした油揚げも加える。醤油とみりんで味付けし、5分ほど煮る。水溶き片栗粉でとろみをつける。温かいご飯にかけていただく。
★ねぎ焼き…ねぎの白いところを5cmくらいに切る。グリルやオーブントースターなどで焦げ目がつくまで焼く。甘味噌(味噌、みりん、砂糖を混ぜ合わせる)をつけたり、からし醤油などでいただく。
★ねぎの酢味噌あえ…ねぎは3cmくらいに切って、さっとゆでる。わかめはもどして、3cmくらいに切る。酢味噌(味噌と酢、みりん、砂糖を混ぜ合わせる)であえる。
★肉味噌…ねぎ、ニンニクはみじん切りにする。鍋にごま油をいれ、ニンニクとねぎを入れて炒める。ねぎがしんなりしてきたらひき肉を加え炒める。肉の色が変わったら、調味料(味噌、みりん、醤油、好みで豆板醤を混ぜ合わせる)を加えて全体がこってりするまで炒める。レタスに巻いたり、ご飯にのせたりしていただく。