冬支度

cimg3442.jpg寒くなってきました。
何度か霜が降り、今度は、いよいよ最低気温がマイナスになってきます。このあたりは、太平洋側の気候に属するので、冬型の気圧配置になると晴れるのですが、晴れあがった明け方は、一段と冷え込みます。真っ白になった八ヶ岳を見ると、心底美しいと思うと同時に、条件反射で背中にゾクッとさむけを感じてしまいます。もうすでに朝晩薪をたきながら暮らしています。
 畑には、とっくに収穫の終わったナスやらトマトやらが、まだ片付けられずに残っています。あまりのんびりしていると、土が凍りついてしまう。気は急くのですが、冬支度もいろいろあり、なかなか手がまわりません。
 野菜は、12月にお届けするものでも、貯蔵しなくてはならないものもあります。大根や人参は、畑に溝を掘り、埋めます。以前、急に寒波が来て、大根がコチコチに凍ってしまったことがあります。取り遅れないようにしなくてはいけません。かといって、あまり暖かいうちに抜いてしまうと、「す」が入ったりすることがあります。天然の冷蔵庫に入れるようなものなので、寒さの様子を見ながらの仕事です。白菜や、ネギは、根っこのついたままビニールハウスの中において、わらなどで保温しておきます。
 これから畑に残るのは、ほうれん草、小松菜、冬菜、ターサイなど本当に寒さに強いものだけです。寒くなると、地面に張り付くような姿になります。糖度が上がるのも、寒さに耐えるためだそうです。これからが旬です。(か)