古くて新しい七輪

cimg3409.jpg○洋服やお化粧品などはあまり興味がないのだが、調理器具や料理本はあれこれ欲しくなってしまう。毎回大量に出るはねだしの野菜(虫食いや傷などのあるもの)を、できるだけおいしく料理し、できるだけ無駄にしないよう加工保存したい…いつもそんなことばかり考えているからです。今までお漬物をカビさせて大量に処分する、という情けない思いを何度もしたが、めげずにいろいろと保存食作りに挑戦している。
○保存食ではないが、最近買った大ヒットの調理器具は七輪。2千円ほどで売っている丸くて白い昔ながらのものだが、これがなかなかの優れもの。最初にガスコンロで炭をおこして中に入れればすぐ使え、後片付けも炭を火消しつぼに入れるだけで、洗わなくてもよいので簡単です。また、七輪は珪藻土という土で厚くおおわれているため蓄熱性が高く、少しの炭で長時間もつのでとても経済的。それゆえ熱が外に漏れにくく、底や側面は手で触れるほどなので、いつも食卓の上に置いて使っているが、机が焦げたりすることはない。
○七輪と言えばサンマ。パタパタとうちわであおぎながら焼くのは風情がある。また、バーベキューグリルとしてお肉や野菜、おにぎりなど焼きながら食べるのもいい。今の時期、ネギの白いところや厚めに切ったカブをちょっと焦げ目がつくまで網で焼いて、お醤油をつけて食べるのがとてもおいしい。子供たちはスルメが網の上で踊っているのを見て食べるのがお気に入り。さらにはちょっと取りづらいけど、土鍋を乗せて鍋物のときにも使っている。
○欠点は焼けるのに時間がかかること。お腹を減らした子供たちは「まだ焼けないのー」と待ちきれない様子で、夫は「お酒が進んじゃって困る」と言ってます。でも、ゆっくりおしゃべりしながら、味わっていただくのは何とも贅沢な気分だ。七輪と炭、昔の人の英知に脱帽です。とってもエコロジーでスローフードを楽しめる、そして災害時の強い見方でもある七輪。一家に一台いかがでしょうか。(ひ)