野菜の貯蔵

あちこちの家の庭先に、たくあん漬け用の大根が干してあるのが目につきます。我が家でも、ちょうど今干しているところです。1週間から10日干してから漬け込みます。夜は凍らないようにむしろをかけてやります。11月は平年よりずいぶん暖かかったですが、ようやく最近は朝方の気温がマイナス2、3度になってきました。大根などはこうなると、もう畑に置いておけません。先週全部とって、ムロ(土間にある地下室)にしまいました。次は人参、そして最後には白菜やキャベツもムロに貯蔵します。すでに収穫してあったジャガイモ、カボチャ、ヤマトイモなども順次ムロ入りです。なにせ我が家は築百数十年という古民家なので、土間に白菜などころがしておくと、春までコチコチに凍ったままなのです。それはそれで冷凍庫として利用できるのですが…。
野菜を貯蔵するのは手間がかかるし、葉物類などはどうしても傷んでくるのですが、いいこともあります。イモ類やカボチャなどはデンプンが次第に糖分に変わってゆきます。取ったばかりのものより、貯蔵しておいたもののほうが、甘くなるのです。春先の、芽がもじゃもじゃと伸びてシワシワのジャガイモは、甘すぎておかずには向かないくらいです。カボチャなどは2月くらいが貯蔵の限界で、次第に傷んでしまうのですが、その最後までうまく残ったカボチャが信じられないほど甘いです。