菜園たより

クッキングトマト

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今年初めて栽培してみました。普通のトマトとどう違うのかというと、普段私たちが食べているのが「ピンク系」、クッキングは「赤系」と大きく分けられるそうです。世界的に見ると赤系の栽培が圧倒的に多いようです。日本のピンク系トマトの美味しさは、たぶん世界一だと思いますが、ピンク系は、生で食べないともったいないトマト、赤系は、火を通して食べないともったいないトマト、と言われています。加熱したものを試食するとほとんどの人が「赤系」の方が美味しいというそうです。

今年作ったのは、「なつのこま」と「しゅほう」という品種せす。どちらも、芯どまりといって、丸くブッシュ状になるタイプです。今年は雨が多く、トマトにはちょっとつらい気候でした。来年以降、より上手な栽培方法と、より美味しい品種を探してゆきたいです。

 

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お届けしている野菜

IMGP4875 ○ピーマン、シシトウ類

ピーマンは、「あきの」という品種をいつも作っていますが、その他は、なぜか毎年いろんな品種を作ってしまいます。今年作っているのは・・・

「ブスタゴールドピーマン」 黄色いピーマン。「たねの森」という固定種や伝統品種を扱っている小さな種屋さんで種を購入。彩りはきれいだと思います。ちょっと皮がかたく感じます。肉質がしっかりしているので、赤く熟すまで置いておいても良いかも。

「ひもとうがらし」 細長ーい形。奈良の伝統野菜で、とうがらしと、ししとうの中間のものだそうです。程よい辛さがあります。辛い物好きの人には物足りないかもしれませんが、この、程よいというのがなかなかなくて貴重です。

「伏見甘長とうがらし」 京野菜です。ここ何年か作っています。「甘とう」と言いながら、中にとてもからいのが混じってしまうことがあります。ししとうには、唐辛子の遺伝子があり、条件によって辛味がでてしまいます。暑い夏に多い気がします。あたってしま方にはもうしわけありません。

「ぼたんこしょう」 ピーマン型ののとうがらし。信州の北のほうの伝統野菜。個体差があるが、辛いのは料理しているだけでむせるほど辛いです。でもクセになる美味しさ。

辛いのが好きで、食べてみたい方は野菜セットにお入れしますので、ご連絡ください。

これからお届けする野菜

もうしばらく、定番の夏野菜が続きます。8月の下旬が、ナスやピーマン、トマトなど果菜類が、最もたくさん採れる時期です。8月後半からお届けする予定だった、一回目のレタスは、暑さのため枯れてしまいましたが、9月前半から、まずリーフレタスを、その後いろんな種類のレタスをお届けしてゆきます。9月の後半から、小松菜、チンゲンサイ、みぶ菜、ルッコラ、葉大根など葉物類がぼつぼつ出てきます。根菜では、秋の人参、サツマイモも、9月下旬には採れます。ニンジンは、なんと言っても秋のほうが美味しいです。

初めての挑戦のセロリアック(根セロリ)も大きくなってきました。どうぞお楽しみに。

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これからお届けする野菜

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農薬を使わずに作物を育てていて、野菜が棒気になったり、調子が悪くなってしまうと、もう人ができる事はあまりありません。見ているしかないことが多いのです。これはけっこうストレスです。反対に、元気に育っているのは、美しいし、見ているだけでほんとに気持ちいい。今、いちばん元気なのは、暑いの大好きな、田んぼの稲とナスです。稲は穂が出てきました。

  8月、しばらくは、今日お届けしたような定番の夏野菜が続きます。トマトは、土が乾いてくると、一段と甘味が増してきます。トウモロコシは、普通、一本の「木」から一本しか取れないので、何回にも種まきしたものを順に収穫してゆきます。ですから、そのときによって、一粒一粒の実が大きめのときと、小さめのときがあります。また、アワノメイガというトウモロコシが大好きな虫がいて、夏から秋にかけて増えてゆきます。先端が切ってあるのは、そこだけその虫がかじってしまったものです。
試作したスペインの美しいナス(写真上)も、大きくなってきました。少しお届けできるかもしれません。クッキングトマト(写真下)、炎天下収穫中です。トマトピューレたくさんできそうです。その他には、ちいさい坊ちゃんかぼちゃ、枝豆がもう少しでできてきます。8月下旬からは、レタス類が出てきます。 

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畑の大切な仲間たち

有機栽培の畑になくてはならない仲間を紹介します。
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まず、テントウムシの幼虫。たぶんナナホシテントウ。テントウムシはアブラムシを食べることはよく知られていますが、幼虫の時期の方がたくさん食べてくれるんです。アブラムシはうちでは最も頭の痛い害虫なので、ありがたーい存在です。
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レタスの葉っぱの中に隠れているカエルくん。
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こちらはキャベツの見張り番。余談ですが、私の一番好きな虫はカエルとミツバチです。
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蜘蛛さんだってたくさんの虫を取ってくれます。畑の通路に蜘蛛の巣が張ってあると、頭をかがめて通るんですけど、引っ掛けてしまうんですよね。

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今年もお世話になりました

 私は、野菜が大好きです。例えば、一日中ジャガイモ掘りをしていると、もう見るのもいやになるかと思いきや、夕方には、ジャガイモ料理が食べたくなってきます。どんな料理が食べたいか想像したりします。人参を収穫していると人参が食べたくなります。キャベツを収穫しているとキャベツが・・・
 それから、これは冬の仕事ですが、カタログや、種の交換会などで、何かおいしい品種が無いか探すのも大好きです。品種によって驚くほど味が違うこともあります。食べたことのない野菜は、ぜひ食べたくなります。

 野菜がおいしくなるには、いくつかの要因があります。土、気候(その土地の雨の量、気温)、旬(一年のうちのいつ作ったものか)、肥料の量と種類、品種など。
でも一番大きいのは、どんな風に買っていただくかです。
 旬の野菜だけのセットを定期的に買っていただくことで、私たちは、小さな農園で納得のいくように、丁寧に作物を作ることができます。本当にありがたいことです。

 そうは言っても、植物を育てることは、なかなか奥が深く、実は毎年いろんな失敗ばかりです。よく植物を観察し、なるべくヘマをしないようがんばりたいと思います。また、少しでも快適に利用していただけるようしてゆきたいと思います。

 今年もほそかわ農園の野菜やお米を食べていただきありがとうございました。
ほそかわ農園の農作物が、少しでも皆さんの健康と幸せにお役に立ったならうれしいです。
 来年もどうぞよろしくお願いいたします。(か)

八ヶ岳が一望できる畑でホウレンソウの収穫(地面は凍ってました)

八ヶ岳が一望できる畑でホウレンソウの収穫(地面は凍ってました)

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田んぼと畑のようす

たぶん皆さんのお住まいの所より、ここは標高が高い分、季節が進むのが早いのです。

紅葉もとっくに終わり、木の種類によって、紅葉してから葉が散るまでの時間は違うのですが、もうすっかり、冬枯れといってよい風景になりつつあります。

IMGP3633今は、野菜の出荷をしつつ、片付け、来年の準備をしています。

田んぼは、家族総出で堆肥をまき、何とか全部まき終りました。トラクターにトレーラーをつなぎ、田んぼまで運びます。堆肥をトレーラーに積むのは、トラクターでできるのですが、まくのは、うちの場合スコップです。田んぼ1反(300坪)につき、1トンくらいを人力で散布します。

畑では、堆肥はあまり使わず、いろんな「緑肥」の種をまき、育ててすきこんでいますが、このあたりでは田んぼでは、気候的に、緑肥を使うのは難しいようです。例えば、レンゲの種なら1反ぶんで数キロまけばよいのでとっても楽なのですが。

堆肥をまき終わると、トラクターで耕します。これでだいたい終わりなのですが、田んぼによって、宿根性の雑草が増えてきたところがあります。そこは、12月になって、地面が半分凍りかけたころ、もう一度トラクターで耕し起こします。雑草の根株を凍らせるといくらか減らせるからです。それでほんとうに今年の田んぼの仕事はおしまいです。

畑のほうは、先日、トマトや、キュウリの支柱をようやく片付け終わりました。ニンニクの株元に生えたハコベを取って、春から続いた草取りもこれで今年はおしまいです。

いま、畑に残っているのは、今お届けしている、葉物類、ほうれん草や小松菜、ターサイなどと、長ネギです。12月になったら、葉物は、寒さと雪よけに、小さなビニールトンネルをかけてあげます。長ネギは、土が凍る前に全部抜いてしまいます。

あと残っているのは、小麦と、来年用のニンニクとネギとタマネギの苗だけです。これらは、このまま寒さに耐え、畑で冬を越します。

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ほそかわ農園の収穫祭

先日行った収穫祭の報告です。今年は3家族6名が参加してくださいました。あと、うちの家族4人とカナダからウーフで来られているピーターさんの合計11人。IMGP3471まず、収穫して3週間ほど干しておいたキビを脱穀しました。

IMGP3477「せんばこき」という昔の道具を使ってみました。鉄の櫛の間に穂をはさんで、しごき落します。

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とても時間のかかる作業なので、残りの大部分は次の日、機械で脱穀しました。

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その後「とうみ」という手回し扇風機のような道具にかけて、ゴミを風で飛ばします。最後に機械でもみすりして外側の殻を取り除き、軽く精白すると完成です。

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みんなでかまどでご飯を炊いて、薪の火でお味噌汁を作りました。
 

IMGP3501なんてことない献立なんですが、薪のおかげか大勢でいただくせいか、いつもよりもおいしいお昼ごはんでした。子供たちがご飯を何杯もおかわりする姿が、とてもほほえましかったです。

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午後は竹の棒にパン生地を巻きつけて薪の火で”棒パン”を焼いたり、焼き芋などをしておいしくいただきました。

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あと、男の子たちがはまっていたのが薪割り。コツをつかむまで少し時間がかかりますが、ぱっか~んと真っ二つに割れるのが楽しいみたい。

暖かい秋晴れの中、みんなで楽しく過ごすことのできた1日でした。参加してくださったみな様、ありがとうございました。

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稲刈り

IMGP3350今、ほそかわ農園では、稲刈りの真っ最中です。

夫婦2人と、小6、中3の子供も総動員。画家の酒井慶二郎さんと、今年は、たびたび手伝いに来てくれる、長野県に移住希望のFさんの手を借り、刈っては干す毎日。一日作業すると疲れますが、天気も良く、気分はさわやかです。

はざ掛けした稲は、刈られた後も、茎や葉っぱから、もみの中のお米にに養分を送り続けます。刈ってすぐに、もみを脱穀して切り離した場合に比べて、干している間に、さらに、1反(300坪)あたり、何十キロかお米の重さが増えるそうです。このことを知ったときは少し感動しました。

稲刈りをした直後は、お米の水分が25%くらいあります.一日に1%くらいずつ水分が減って行き、水分15%くらいになれば、もみすりし、新米をお届けすることができます。あともう少しです。

お日さまの力で干しあげたお米は、やっぱりおいしいです。

お日さまの力で干しあげたお米は、やっぱりおいしいです。

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9月の野菜

 ほそかわ農園のある富士見町では、9月には、夏の野菜から秋のものへと徐々に変わってゆきます。夏野菜は、最盛期の凝縮した味には及ばなくなり、寒さで、皮がかたくなったり、あるいは、種が大きくなって、舌にさわるようになったり、でも夏野菜もこれで最後かと思うと、大切に思えます。
 一方、ぼつぼつ出始める秋野菜は、まだ秋の最盛期の味には及びませんが、(一般に秋野菜は、ある程度の寒さにあって、味がのってくる)久しぶりに食べる菜っ葉は、しみじみと美味しく、お腹にやさしく感じます。9月はそんな季節です。
 
これからお届けする野菜
 いまお届けしている野菜のほかには
根菜では、人参、サツマイモ、 大根、カブも9月下旬には出そう。
葉物類は、小松菜、みぶ菜、レタス、長ネギなど。大根の間引き菜など、この時期ならではの物も。
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もちきびです

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優曇華(うどんげ)の花

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問題です。ミニトマトについているカビみたいな物。これはいったい何でしょう?私も最初見た時はぎょっとしました。
 答えはクサカゲロウという虫の卵なんです。「うどんげの花」なんていう素敵な呼ばれ方をしているようです。幼虫になるとアブラムシなどの害虫を食べてくれるので、お百姓さんにとってはありがた~い虫なんですよ。

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