有機農業の時代に

img_1209.jpg  今年もいろいろありました。数々の失敗を思い出すと、いまだに冷や汗です。農業は、一年一回の実験みたいなものなので、何か失敗したらもう次は来年です。よーく反省を生かし、前進してゆかねば…。来年も、やってみたいこと、作ってみたい新しい野菜、すでにいろいろな計画がいっぱいあります。ほんとうに楽しみです。
 それから、ひとつ、こうなったらいいなと思っていることがあります。それは有機農業がもっともっと世の中に広がってゆくこと。
有機農業、それは、低投入型の農業のひとつといってもよいでしょう。石油から作られている、あるいは、はるばる地球の裏側から運ばれてくる化学肥料の変わりに、自分の住む地域で得られるもの、循環できるものを、少しずつでも使ってゆくこと。作物にあまり無理をさせず、少しずつでも農薬を減らすこと、こういうことは誰にでも十分可能です。
今、世界の食料需給はひっ迫しています。世界の人口の増え方と比べると、この先どうしても食べ物が足りなくなりそうです。日本でも、少しでも農家を増やし、食料自給率を上げるのが急務です。でも、食料増産と、有機農業=環境負荷を少なくしてゆくことは、この限りある地球上で、本来まったく矛盾しないと思うのです。
これから6月初めまで、まことに勝手ながら、長いお休みになります。厳しい冬の寒さゆえ、どうかご了承ください。来年もどうぞよろしくお願いいたします。よいお年をお迎えください。(か)