お百姓はお天気しだい

暑い日が続いています。標高1000mの土地に住んでいて暑いなどと言っては怒られそうですが、畑に日陰はないし、何かしら体を動かすことになるので、今週はほんとうによく汗が出ました。今、一年間で最も体重が減る時期です。毎年冬と夏では5~
6kg違うのですが、今年は特に減っているみたいです。私の体重もお天気次第といったところです。とにかく農業はダイエットに最適。好きなだけ食べても、飲んでもやせられます(ビールがうまい!)。
そうは言っても、ここでは暑すぎて作物が弱ってしまうようなことはありません。最高気温はどんなに暑くても30℃をちょっとこえるくらい。そして夜から明け方にかけて10度代まですーと下がります。今年植えた野菜もおおむね元気に育っているようです。作物はお天気次第なので、ついつい雨が多いとか、ちっとも降らないとか、暑い、寒いと文句を言いたくなるのですが、日本は気候に恵まれたところだと思います。どこの土地でも放っておけば、あっという間に草がボーボー生え、やがて木生
え、林になってしまう。こういうところの方が、世界ではまれなようですね。
近所のお百姓に道で会ったりすると、まずはお天気の話になるのですが、とくにお年よりなど、どんな気候のときでも落ち着いたものです。そうだな、お天気に文句を言ってもしょうがないと私も反省させられるのです。
今、野菜のトップをきってキュウリがたくさんとれています。今お届けしているのは「さつきみどり」というという品種です。8月ごろには「バテシラズ」というのに選手交代します(キュウリは2回まきます)。この「バテシラズ」もとってもおいしいキュウリです。キュウリ、ズッキーニのあとはインゲンが出てきます。「モロッコインゲン」という品種です。インゲンはいろいろ作りましたが、今のところこれが一番おいしいと思います。インゲンは4回に分けて順次まいてゆき、夏中食べられるようにしています。そのあとはナス、そしてトマトの登場です。ナスは「築陽」トマトは「麗夏」というのを作っています。インゲンやキュウリのように若い実を食べるものは、出始めが最もおいしく感じますが、トマトのように熟した実を食べるものは、とれ始めてしばらくしてから、次第に味がのっておいしくなってきます。どうぞご期待ください。