うちの長男は卵と乳製品のアレルギーがあるので、市販のお菓子はほとんど食べられない。いつもは焼き芋やパン、ホットケーキなどを作っている。たまに登場するのがこの南部せんべい。先日「鉄やきいも」のところで書いたダッチオーブンもそうなのだが、私は鉄ものが大好きで、せんべいを焼く型(てんぽ型というのだそうです)の黒々とした美しさに惹かれてつい購入してしまったのだ。
作り方は簡単。材料はプレーンタイプは小麦粉、塩、重曹、水。これに砂糖と油を加えるとクッキータイプとなる。材料を混ぜた生地を型に入れて弱火で1~2分ずつ裏表焼く。市販の南部せんべいみたいにぱりぱりしていなくてしっとりとした食感だが、なかなかおいしい。一枚ずつしか焼けないので、時間がかかるのが難点。子どもたちに焼かせたり、ご飯作りの片手間に焼いたりしている。このプレーンタイプを鍋物や味噌汁に入れると、八戸名物の「せんべい汁」になり、また違ったおいしさが楽しめます。(ひ)
2010年
みそ作り
先日、こうじ作りを紹介したが、その麹を使って味噌作りをした。
まず、一晩水につけておいた大豆26キロを大なべで4~5時間煮る。煮えた豆をつまみ食いすると、カボチャのようにホクホクしていてすっごくおいしい!
煮豆を上の容器に入れハンドルを回すと、モンブラン状のつぶれた豆がにゅーと押し出される。ひたすら手動でクルクル回す。つぶれた豆に塩を混ぜた麹を入れて、むらのないようによくよーく混ぜ合わせる。すごく力のいる作業だが、豆がまだ温かくていい気持ち。
味噌玉を作って桶に投げ込む。隙間のないようにぴっちりと詰めてゆく。表面を平らにならし、塩少々ふりかけてラップをし、重石をすると出来上がり。
約80キロの味噌を夫婦ふたりで1日がかりでつくりました。あーくたびれた。味噌蔵の中で1年以上熟成させると、おいしいお味噌になってくれることでしょう。(ひ)
プラムの剪定
先日のブルーベリーの剪定がとても楽しかったので、今度はプラムの剪定に挑戦することにした。
実は先月末に開催された富士見町の「梅の剪定講座」に受講して、果樹の基本的な剪定方法を教えていただいたのだ。とは言っても、ずぶの素人の私にとっては専門用語からしてわからないことだらけ。
3年ほど前に購入したプラムの苗を剪定せず放置してたので、実もまったくつけず伸び放題。失敗してもいいからと、思い切って太い枝もざくざくと切った。教科書にはひもで誘引するなどと書いてあるが、とりあえず今年はこれで様子を見てみることにする。今まで「木」として何となく見ていただけだったのが、このごろ枝振りまで気になって注意深く観察するようになる。
夏にはおいしいプラムの実がなってくれればよいのだが・・・。(ひ)
こうじ作り
3月は味噌作りの季節だ。毎年自家用と販売用の米味噌を150キロくらい作っている。
米味噌の作り方を簡単に言うと、まず米麹を作る。この米麹と塩を混ぜ合わせ、ゆでて潰した大豆とよく混ぜ合わせる。これを容器に隙間なく詰め、1年くらい熟成させると出来上がる。なんせ量が半端じゃないので、仕込みには時間も体力もかなり使います。
その最初の段階、麹作りをした。まず、一晩つけておいたお米をせいろで1時間ほど蒸す。蒸し米をたらいに開けて、人肌程度になるまでさまし、種麹を均等に振りかけてよく混ぜ合わす。これを33度くらいを保つように、3日間何度か切り返しながら保温する。全体が白っぽくかびがふいたようになり、米の芯まで麹菌が回ると、麹の出来上がりとなる
種麹をつけて丸1日くらいたつと、麹の繁殖が盛んになり、香水にも似た何ともいえない華やかな香りがします。この匂いをかいでいるだけでとても幸せ。しかし、夜中に何度か起きて、温度が上がり過ぎないよう管理するのはつらいです・・・。(ひ)
醤油しぼり
4年前から山梨のお百姓友達とお醤油作りをしている。今年は知り合いの木工職人の方の指導のもと、夫が新しく醤油を絞る道具(ふねと言う)を作った。あまりの素晴らしいできばえがうれしくて、さっそく2年前に仕込んだのをしぼってみた。
まずは、もろみを60度くらいに温めて少量づつ布袋に入れる。ふねの中にもろ味の入った布袋を重ねて入れると、ふねの先からじゅわーと醤油が流れ出てくる。上からジャッキで圧力をかけてしぼりきると、なんと8升もの醤油がしぼれました。これを80度10分火入れして瓶詰めすれば、我が家の1年分プラスアルファの醤油の完成。
まずは火入れしない生醤油を味見。うん、まろやかな甘みのある極上の醤油!・・・なんてね。
もろみの搾りかすは容器にもどし、塩水と混ぜてしばらく寝かし、2番醤油をしぼる。一番醤油に比べると、色・味とも劣るが、煮物などに十分使えます。
ブルーベリーの剪定
昨年、近所のブルーベリー園をされているMさんから、ブルーベリーの木を20本ほど分けていただいた。おかげで、昨年はみんなでブルーベリーをもいで、そのまま食べたり、ジュースにしたり、ジャムを作ったり、ケーキを作ったりりと、いろいろ楽しませてもらった。
そして、昨日はMさんから剪定の仕方を教えていただいた。ブルーベリーは地面からたくさんの木が毎年生えてくるのだが(それをシュートという)込み合っているのをのこぎりで根元から切ってしまう。後は弱い枝とか込み合っている枝などを、剪定ばさみでちょきちょき切る。全体の約1/3も刈りこんでしまうのだそうだ。ということは一年間でそれ以上に成長するんですね。
太いのを惜しげもなく切ってしまうのは、何とももったいない感じがするのだが、枝が込み合ってしまうと実のつきが悪くなってしまうので思い切りが必要。Mさんが「しゅっーと上に伸びてるのがいいやつだで、それを残すだ」とか説明しながら剪定のお手本を見せてくださった後、自分たちもやってみたのだが、さてどれが刈っていいのか、残すものだか、いまいちよくわからない。たぶん何年かやっているうちに、切るところと残すところの勘どころが備わってくるのだろう。それでも悩みつつ、はさみでちょきちょきするのはとても楽しかったです。(ひ)