「今年の野菜のできはどうですか」とよく聞かれます。「うーん、まあまあですかね」と毎年同じような返事をするんです。野菜セットでお届けするため、年間50種類くらい作っているので、平均してまあまあの出来になるのでしょうか。ほかの農家みたいに豊作で儲かる年とダメな年があまりなく、安定した低収入です(笑)。
おまかせの野菜セットは、その時に畑にあるものを皆さんに分け合ってお届けしているので、無駄が少ないです。なので、例えばキュウりなどがたくさん取れた時は、多めにお届けすることがあります。1週間でこのくらいの量ならお届けしても大丈夫かな、と考えながら箱に入れてゆきます。また、保存できない野菜を優先してお届けするので、玉ねぎ・ジャガイモなどの保存できる野菜が後回しになることもあります。すみません、これから保存野菜も入れてゆきます。
畑の野菜をできるだけ無駄にしなくて、お客様もストレスなく召し上がっていただけるのが理想です。ですので、食べきれない野菜や苦手な野菜がある場合は、遠慮なくご連絡ください。できるかぎり対応させていただきます。
これからおいしいかぼちゃをお届けします。
暑さでぐったりしているうちのチャーさん
野菜の味
わが家の食卓は、収穫したての野菜の味をチェックする場でもあります。野菜の味は畑の中でも日々変化してゆくので、自分たちの舌をたよりに出荷するかどうかを決めるのです。例えば、数日前はおいしかった枝豆が、今日収穫したのは実が入りすぎて硬くなっているから出荷は無理かな・・・とか、カブなんかも暑くなると途端に甘味がなくなってきます。逆にトマトは取れたての時期より、8月に入ってからの方が甘さが乗ってきておいしいです。
残念ながら私の舌のセンサーは敏感ではなく、野菜大好きな皆さんのほうがよくわかってらっしゃるかもしれません。そうは言っても畑で大量に無駄にするのも忍びないので、そんな変化する野菜の味を楽しんでいただければありがたいです。
味覚といえば野菜に限らずコーヒー、お酒、調味料など、味の微妙な違いを食べ比べて楽しむのが好きです。今日のコーヒーは酸味が強いかなとか、キュウリにつけて食べるのは豆味噌に限るとか、塩を使い分けてみたり。一つ一つの食べ物をゆっくり味わって食べると、自然と感謝の気持ちがわいてきます。
うちの野菜はシンプルな調理方法で、おいしくたっぷり食べていただけるようなものを目指して作っています。「うちの子はスーパーのトマトは食べないけど、細川さんちのトマトは喜んで食べるんです。」なんて言ってもらえた時は本当にうれしいです。
7月19日の野菜セット小
梅雨明けしてから適度に雨もあり、夏野菜がぐんぐん育ってきました。すっかり夏野菜がメインのセットになりました。反対に葉物野菜には暑すぎて、収穫適期がどんどん短くなってしまいます。
キャベツ
タケノコ型の「みさき」という品種です。やわらかく、生食にも向きます。
とうもろこし
初物です。甘みと風味を兼ね備えた品種です。
ピーマン
「あきの」という品種です。
レタス
リーフレタスと、玉レタスの中間の半結球レタスです。外側は、リーフみたいで、芯のほうは、軟白された丸いレタスの味がします。炒め物や、さっとゆでてもおいしい。
白菜
サラダにも使えるミニ白菜。
ミニトマト
「アイコ」という品種です。土壌検査によって補給しているので、ミネラルたっぷりです。夏に向けて甘味がましてきます。
トマト
「麗夏」といういつもの品種です。
畑で完熟させるのが、おいしさの前提条件です。
ナス
千両ナスより大き目の、中長ナスです。
アクの少ないナスに育ちました。浅漬けなど生食もおすすめできます。
紫色のは「きぬむらさき」という米ナスです。田楽や、ソテーがおいしいですが、一緒に使っていただいても大丈夫です。
さやいんげん
「まんずなるいんげん」といいます。
岩手の伝統品種です。
きゅうり
たくさんとれてきました。「バテシラズ」という自然農法に向いた丈夫でおいしい品種です。
夏野菜をふんだんに使った焼きサラダ。
7月8日の野菜セット小
本当に梅雨明けしたようですね。暑さもあり、夏の野菜がいつもより少し早く登場してきました。初物がいっぱい、彩のある野菜セットになりました。
キャベツ
タケノコ型の「みさき」という品種です。やわらかく、生食にも向きます。
ジャガイモ
「とうや」という早生の品種。やや粘質で、なめらかな食感です。
レタス
リーフレタスと、玉レタスの中間の半結球レタスです。外側は、リーフみたいで、芯のほうは、軟白された丸いレタスの味がします。炒め物や、さっとゆでてもおいしい。
急な暑さのため、茶色の筋が入ることがあります。申し訳ありませんが、その部分は取り除いてお使いください。
ミニ大根
「ホワイトスティック」という品種です。暑くなると、辛み成分が増えてきます。
ミニトマト
「アイコ」という品種です。
ナス
千両ナスより大き目の、中長ナスです。最初の一本です。
ピーマン
2色のピーマン。クリーム色のほうは、青臭さが少なく、サラダにも向きます。
さやいんげん
「まんずなるいんげん」といいます。
岩手の伝統品種です。
きゅうり
取れ始まました。「バテシラズ」という品種です。
いよいよキュウリ、ミニトマト、インゲンなどが採れ始めてきました。夏ですね。
★インゲンとトマトの煮物
①インゲンは2、3等分に切る。たまねぎは薄切り、トマトはざく切り、にんにくはみじん切りにする。
②鍋に油をしき、ニンニクを炒める。そこにタマネギを入れてしんなりするまで炒める。
③トマト、いんげんを入れて、塩・胡椒で味付けする。蓋をして時々かき混ぜながら弱火で20~30分ほど煮込む。④仕上げに醤油少々入れて味を調節する。
6月24日の野菜セット大
大セットはボリュームたっぷりで、野菜を思う存分楽しめます。
キャベツ タケノコ型の「みさき」という品種です。やわらかく、生食にも向きます。
タマネギ 収穫したての新たまねぎです。まだ水分が多くフレッシュです。。
ミニ大根 「ホワイトスティック」という品種です。まだ小さかったです。
ミニ白菜 葉の表面に細かい毛がなく、なめらかなので、そのままサラダにも使えるミニ白菜です。
葉ニンジン 人参を栽培するとき、必ず出てしまう間引き菜です。かき揚げと白和えがおすすめです。
レタス リーフレタスと、玉レタスの中間の半結球レタスです。外側は、リーフみたいで、芯のほうは、軟白された丸いレタスの味がします。炒め物や、さっとゆでてもおいしい。 ネットを通り抜ける小さな虫がいることがあります。よく洗ってください。
ブロッコリー 茎がおいしいスティックブロッコリーです。最初の部分なのでこんな形です。
スナックエンドウ さやごと食べるエンドウです。すじを取ってお使いください。
かぶ 甘くてジューシーなサラダかぶです。
ズッキーニ
今週のおすすめはグリーンピース「うすいえんどう」という大阪の伝統品種。中の豆だけ取り出して使います。
まずは豆ごはんがおすすめです。香り高くておいしいよ~。
今シーズンもよろしくお願いします
農園では5月初旬、遅霜の恐れがなくなってから、一気に数十種類の作物を植え付けてゆきます。5月はひたすら種まき、植え付けです。春夏の作付けはほぼ終わり、ちょっと一息ついています。そして野菜がようやく少しずつ取れ始めたところです。おかげで今のところ順調にそだっているようです。まあ野菜の場合、不作で値段が高騰したりするのはだいたい大雨が原因です。ですので何かあるとすれば、これからです。最近のゲリラ豪雨とか恐ろしいです。数百ミリの雨を想定して対策しておかなくては。
今年は田んぼの面積を大幅に減らしたこともあり、より丁寧に野菜の面倒をみられるのがうれしいです。
野菜を、定期的に取ってくださるいつもの方に、ほそかわ農園の名前をつけて直接お届けしていると、より安全でおいしいものをお届けする責任を感じます。逆にちゃんとしていないと見捨てられるという危機感もあります。ふつう食品を、メーカーやお店の名前がわからずに買うことはないですよね。ほそかわ農園も皆さんに買い支えられてやっていますし、やりがいがあります。
いつもも同じことを書いている気がします。でも本当にそう思います。今年もどうぞよろしくお願いします。
今年も酒井慶二郎さんと私たち夫婦の3人でがんばってまーす
6月14日の野菜セット(小)
標高1000メートルのほそかわ農園の畑はスタートが遅く、ようやく野菜セットがお届けできるようになりました。
今畑にある野菜を組み合わせた、小セットはこんな感じです。
キャベツ タケノコ型の「みさき」という品種です。やわらかく、生食にも向きます。
タマネギ 収穫したての新たまねぎです。まだ水分が多くフレッシュです。。
ミニ大根 「ホワイトスティック」という品種です。まだ小さかったです。
チンゲン菜 中華のイメージですが、くせのない葉物で和風や洋風のレシピもたくさんあります。
葉ニンジン 人参を栽培するとき、必ず出てしまう間引き菜です。かき揚げと白和えがおすすめです。
レタス リーフレタスと、玉レタスの中間の半結球レタスです。外側は、リーフみたいで、芯のほうは、軟白された丸いレタスの味がします。炒め物や、さっとゆでてもおいしい。 ネットを通り抜ける小さな虫がいることがあります。よく洗ってください。
ブロッコリー 茎がおいしいスティックブロッコリーです。最初の部分なのでこんな形です。
スナックエンドウ さやごと食べるエンドウです。すじを取ってお使いください。
直接配達は木のボックスに、宅配便は段ボール箱に詰めてお届けします。なるべくプラスチックを使わない包装を心がけています。
ほそかわ農園の旬のカレンダーです。季節を感じながら、とれたての野菜を楽しんでいただければ嬉しいです。
種まき
標高950mのほそかわ農園のスタートは遅いですが、ようやく種まきを始めました。
まずはトマト類。大玉、ミニ、クッキングの3種類。
種からまず根っこを出して、土からうーんと頭をもたげて双葉を広げます。
土の下で根っこが踏ん張っているんだと思います。
レタス
キャベツ
あと、スティックブロッコリ、グリンピースも最初に種まきします。
暑すぎず、寒すぎす、水やりすぎす、乾きすぎず、お日様の光も大事。
この加減を習得し、いい苗を育てられるようになるのに10年かかった。
っていうか、いまだに失敗します。
しばらくはハウスにつきっきり。
コツは苗をこまめに見て、小さな変化に気づくこと。
ただそれだけなのに難しいです。
味噌を仕込む
先日作った米麹と塩、大豆を使ってお味噌を仕込みました。
今回は慶二郎さん、お友達のYさん、Sさんが手伝ってくださいました。
まず、うちで収穫した大豆を柔らかくなるまで薪の火で煮ます。
真冬日だったので、煮えるまで8時間もかかってしまいました。
ことこと薪の火でゆっくり煮た大豆を味見すると、とっても甘いんです。
この大豆の味がおいしい味噌を作るための大きなの決め手になるんだと思います。
そしてミンサーで煮大豆をすりつぶします。
腕が疲れるのでみんなで交代しながら、楽しく作業。
つぶした大豆に塩と米麹をよく混ぜ合わせます。
均一に混ぜるのも力仕事です。
味噌玉を作って
木桶にすき間のないように詰めてゆきます。
味噌蔵に入れて、あとは熟成するのを待つだけです。
仕込み味噌を食べてもしょっぱいだけなのに、2年たって熟成されるとすごく旨味が出てくる。
私たちはたくさんの微生物と共生しているんですね。