2019年

稲刈り始まりました

皆さんは、世界遺産をご存じだと思いますが、それとは別に、国連の食糧農業機関が認定する世界農業遺産というものがあります。日本でも、トキと共生する佐渡の里山、能登の里山里海など、11の地域が認定されています。  緑の山があり、川が流れ、田んぼが広がる、そんなどこにでもある、当たり前すぎる風景ですが、実は田んぼは、世界遺産クラスのとってもエコで、持続可能性の高い仕組みなのです。山が水を貯え常に少しずつ流してくれ、その水は肥料分やミネラルも届けてくれる。そのおかげで地力が消耗せず、また、田んぼも水を貯え、治水し、気温の上昇を抑え、食糧生産と同時に、ビオトープとして多くの生き物を育てます。千年以上、同じところで作り続けられている田んぼもあるそうです。

さて、今年もその世界遺産?を舞台に、春から種まき、田植え、田の草取り、土手草刈りと、気持ちよく、また時にはヘトヘトになって作業してきました。いよいよ稲刈りも始まり、ハゼにかけて干した稲が、心和む風景となっています。  今年は後半、お米が品切れとなりご迷惑をおかけし適ましたが、新米がお届けできるのももうすぐです。品種は「ゆめしなの」といいます。適度な歯ごたえと、甘みがある、おいしいお米です。一度食べてみてください。

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9月24日の野菜セット(大)

寒いくらいの朝もあります。たくさん着込んで収穫に出かけます。田んぼの稲が日ごとに黄金色になってきました。いよいよ稲刈りです。秋の野菜も、だいぶ育ってきました。これから順に登場して来ます。

伏見甘長
京野菜です。シシトウと同じように丸ごとお使いください。

ピーマン
大きくなっても柔らかい「あきの」という品種です。

キャベツ
秋の初物です。「初秋」といういつもの品種。キャベツは珍しくもなんともない野菜ですが、殺虫剤なしで作るのは一苦労です。無事にできるとうれしいです。

スティックブロッコリー
最初の花芽です。この後スティック状のわき目がたくさん出てきます。普通のより甘みがあります。

レタス
リーフレタスと丸いレタスの中間の半結球タイプです、しっかりした食感で、炒め物や、汁のみなど、火を通してもおいしいです。

カボチャ
「坊ちゃん」です。収穫後、2週間程するとぐっと糖度が増してきます。だいぶ甘くなってきました。

枝豆
朝採りしてます。甘味が落ちやすいので、早めにお使いください。我が家では、洗って塩を振り、10分以上置いてから10分間蒸し、うちわであおいで冷ましています。虫食いなど、ダメなさやも混じっていることがあります。

みぶ菜
水菜の仲間。くせのない葉物です。
なべ物、おひたし、あえ物、さっと煮たり。

大根
ミニ大根。秋の初物です。
タマネギ
貯蔵したものからお届けしています。
 人参
大きくなってきました。寒くなると、さらに味が乗ってきます。

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ピーマンの仲間

ピーマン、シシトウ、トウガラシ、パプリカ、これらはみんな同じ植物です。ですので交雑します。形も色も、本当にいろんな種類があって驚きます。  うちでこのところ、はまっているのは、長野県の伝統野菜「ぼたんこしょう」です。ピーマンのような形なのに辛みがあるめずらしい品種です。 おいしいです。食べてみたい方、お分けしますよ。

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キューバの有機農家

カリブ海に浮かぶキューバという国を知っていますか?キューバは有機農業が盛んな国です。なぜかというと、社会主義の国で政治上の理由から、90年代にほとんどの輸入がストップし、経済危機に陥りました。それで近代農業ができなくなり、有機農業の転換を余儀なくされたのです。

8月下旬から、縁あってキューバの有機農家の農場主であるRさんが2週間、うちに滞在されました。彼女は日系人で30歳の若さですが、10haもある大農場を亡くなったお父様から引き継がれました。夫と子供を残して半年間日本で学ぶことを選んだ彼女は、物静かな中に秘めた強い意志を感じました。彼女の農場は、化石燃料をあまり使わず、ほぼ牛、馬、人力で農作業し、完全有機です。そこで豆、キャッサバ、フルーツなどを栽培し、お肉も含めて90%くらい自給自足なんですって!!それって昔ながらの農業かと思いきや、一方で土壌微生物や自然農薬などは最先端の研究をしながら実践していて、実は私たちのはるか先を行ってるんです。

彼女と一緒に働き、話をした2週間は、多くのことを学ばせてもらいました。お金を使わず自給自足で幸せに暮らすこと、真の豊かさとは何か、自分の今の生き方を見直してみようと思います。
キューバの料理「タマレス」を作って下さいました。
トウモロコシをすりつぶし、炒めたお肉やピーマンと混ぜ、トウモロコシの葉っぱに詰めて茹でたもの。

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9月10日の野菜セット(大)

台風、こちらには来ませんでしたが、被害にあわれた方もいるのではないでしょうか。これから台風シーズン。来るものには何とか対応してゆくしかないです。まだ暑い日もありまずが、野菜は少しずつ秋の気配です。

伏見甘長
京野菜です。シシトウと同じように丸ごとお使いください。

ミニトマト
「アイコ」というプラム型の品種です。今年の天候なりに、だいぶ味が乗ってきました。

人参
6月にまいた秋の人参がとれ始めました。

キュウリ
「バテシラズ」という自然農法に適した品種です。

レタス
リーフレタスと丸いレタスの中間の半結球まだ小さめですがお届けしました。

カボチャ
「坊ちゃん」です。収穫後、2週間程するとぐっと糖度が増してきます。だいぶ甘くなってきました。

ジャガイモ
「きたあかり」ほくほく系の品種です。

葉大根
大根の間引き菜。汁の実、ゆでてあえ物にしたり、炒め煮などがおいしいです。

トウモロコシ
春から数回種まきしたうちの、これがこの夏最後の口になります。

セロリアック
肥大した根元部分を食べるセロリです。上品な味。

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ほそかわ農園の1年

 

 

 

 

 

 

ハートのジャガイモ 毎年一つは見つける、幸運を呼ぶハートのジャガイモ。左は怒ったイモ君で、裏返すとニッコリのジャガさん。品種は「ペチカ」です。

今回は、ほそかわ農園の大まかな1年の仕事をご紹介します。
1月…1年の計画を立てる。野菜の種の用意。
大豆など豆類の選別。
2月…事務仕事、薪割り、大工仕事など。
3月…醤油・味噌づくり。落ち葉集め。
4月…ハウスで種蒔きと育苗。稲の準備。肥料まき。
5月…苗の定植(畑に植える)、田植え。
6月…前年に植えた玉ねぎとニンニクの収穫と乾燥。
7月…早朝の夏野菜の収穫が始まる。秋野菜の準備。
8月…ジャガイモ、カボチャなどの収穫と保存。
クッキングトマトを加工場に出す。
9月…稲刈り。サツマイモなど収穫。ニンニク種まき。
10月…えごまの収穫と脱穀。大豆、雑穀などの収穫。
玉ねぎの定植。
11月…冬の貯蔵野菜の収穫。畑の片づけ。
12月…大豆、雑穀の脱穀。たくあん、野沢菜を漬ける。
と、毎年ほぼ同じですが、前年の失敗を踏まえて、少しづつやり方を修正してゆきます。なので、1年の計画はとても大事なんです。
農作業はどれも体力勝負ですが、たくさんの人に手伝っていただいて、何とか仕事が回っています。畑の仕事は楽しいよ!!

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なす

ナスは、有機肥料が好きで、有機栽培で、慣行栽培に負けずに、すくすく育ってくれます。だからとてもかわいくて育て甲斐があります。  ナスと、稲と交互に栽培しています。田んぼに水を張らずにナス(ピーマンとキュウリも一緒です)を2年栽培し、3年目には水を入れて、稲を植える、この繰り返しです。こうすると、いくつか良いことがあります。ナスは、「いや地」と言って、同じところに続けて栽培することを嫌いますが、一年田んぼにすると、きれいにリセットされます。そしてナスにあげた堆肥やしきわらが、今度は稲のよい肥やしになります。田んぼにすると、畑の草が減り、畑にすると田んぼに生える草が減ります。

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秋キャベツの定植

今、ちょうど秋冬の野菜の仕込み時期です。育つのに時間がかかるものから順番に種まき定植してゆきます。暑い時期なので気を使います。むやみに畑を耕すと土の水分が抜けてしまうので、注意が必要です。「かたい苗」と表現するのですが、丈夫な苗を作るのが基本です。雨に、雨がなければ曇りに合わせて植えつけます。
水をかけないと、どうしても枯れてしまうというとき以外は、まずかけません。
なぜかって畑に水を運んで灌水するのは、とても大変なんです。そのために必死で天気予報をチェックします。今年は、夕立などで,よく雨が降るのでやりやすいですね。

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森のパーティー

先日、私たちの住んでいする富士見町に「森のオフィス」という、木造施設をリノベーションした素敵なビジネス交流施設があります。そこでガーデンパーティーを開催されるにあたり、地元の野菜を使いたいとのことで、うちの野菜を提供させていただきました。そのうえ、私たちもそのパーティーに招待していただいたんです。


すべて炭火での調理。野菜やお肉の旨みがじっくりと引き出されていて、感動の美味しさでした。

森の中のアットホームな雰囲気のパーティー。初めての方ともすぐに親しくなれました。しかも自宅から徒歩10分の近さ!
ほそかわ農園のインゲン、にんじん、ズッキーニ、ジャガイモなどを使っていただきました。

炭火の前で汗だくになりながら調理されているシェフ、臼井さんとお話しました。「野菜の素材を生かすため、シンプルな料理にしています」と言われていましたが、毎日家で食べている同じ野菜なのに、いつもよりぐーんと美味しくなっているんです。さすがプロですね。
彼はイタリアで3年間修行をされたそうで、イタリアのレストランではほぼ、地域にある食材しか使わないとのこと。地元の農家を大事にしてくださる気持ちが伝わってきます。まさに「身土不二(しんどふじ)」=身体と土は同じ、近隣で収穫された旬の食材を食べると身体によい、という考えですね。
ほそかわ農園の野菜は、他にも地元のイタリアンレストラン、お菓子屋さん、学校給食などに使っていただいています。皆さんの健康と幸せに少しでもお役に立つことが、私たちの誇りです。

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8月9日の野菜セット(大)

夏らしくなってありがたいですが、気温の変化の大きさに、なかなか身体がついていきません。
皆さまも、野菜をしっかり摂っていただいて、どうぞ体調にお気をつけください。

ピーマン
ようやく本格的に採れ始めました。
大きくなっても柔らかい「あきの」という品種です。

トマト
暑さとともに、味が乗ってきました。

ミニトマト
これから夏にかけてだんだん糖度が上がって来る野菜です。

ニンジン
すっかり大きくなりました。

さやいんげん
「マンズナル」という東北地方の伝統品種です。食べ飽きない味です。

ズッキーニ
かぼちゃの仲間です。素揚げ、天ぷら、炒め物など、油と相性がいいです。

ナス
ようやく初物です。最初の1,2個は受粉がうまくいかないせいか、形が悪いです。

キュウリ
蒸し暑く感じるようになると、急にたくさん採れ始めます。キュウリは採れ始めが柔らかく、おいしく感じます。

じゃがいも
「きたあかり」という品種です。ホクホク系です。全部収穫しましたが、気候のせいで、今年はやや小さめでした。

タマネギ

貯蔵したものからお届けしています。 球根が休眠している状態です。 暑い夏は寝て過ごす野菜です。

とうもろこし

初物です。「アワノメイガ」という虫にねらわれやすく、先端を切ったり、皮を剥いてあるのは、チェックするためです。今年は虫が多くて困ります。

 

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