収穫の秋

秋はいろんなものを収穫する季節、まめの収穫の話です。花豆やインゲン豆などつるありの豆は、長いつるを伸ばしながら順にさやをつけていくので、 さやが茶色く枯れたものから順次収穫してゆく。何回も雨にあたったりすると、カビがふいたりして、いたんでしまうので、こまめに取る。 大豆のたぐいは、ほぼ全体が枯れあがったのをみはからって一気に刈り取る。取った豆は、家の軒先や、空いているビニールハウスなどに広げてさらによく乾かす。 軒先のは、雨にあたったりしてはまずいので、朝晩広げたりしまったりする。からからに乾いたら棒でばしばしとたたく。 大豆など量の多いものは唐棹(からさお)を使う。長い棒の途中が関節のようになっていて、さきのほうだけくるりと回る棒、ご存知でしょうか。 今のところわが家の最新技術だ。乾いたさやがはじけて中のまめが飛び出す。ふるいでふるって大きなゴミを取り除く。やっとまめが顔を出してくる。 次いで唐箕(とうみ)にかける。手で回して風をおこし、少しづつまめを落とし、今度は小さなゴミを取り除くのだ。最後は虫食いなどを手で選別する。けっこう手がかかる。 おまけに豆の種類も毎年増えていっているようなのだ。今年も近所の人から「長―いインゲンでうまい」とか言うタネをもらい播いてみた。 種苗交換会に出かけ、珍しい小豆の種をもらいこれもついつい播いてしまった。今どうやらたわわに実っているようだ。さあ収穫しなければ…
なぜこんなぐあいに次々といろんな作物を作ろうとするのか、自分でもよくわかりません。そんなにめんどうなら買えばいいですよね。 けれど、やってみると、お金を出して買うのと、現物を収穫するのでは、なにか違うのだ。

写真:チコリの花(左)とサンチェの花(右)
花が咲くと、レタスの仲間は「キク科」だということがよくわかる。 チコリは播きどきを誤り花が咲いてしまったのだが、驚くほどきれいだった。