2012年9月

プチピーと神楽なんばん

黄色いプチピー

今年は「プチピー」というかわいいカラーピーマンをお届けしています。去年の「バナナピーマン」に比べて形もかわいらしく、甘みも強いと思うのですが、いかがでしょうか。
カラーピーマンというのは、普通の緑ピーマンのように7月から10月までどんどん収穫できるわけではありません。まず、緑のピーマンができて、それを収穫せずに2ヶ月近くそのまま木おいておくと、だんだんに色づき、黄色、オレンジ、赤色のカラーピーマンができます。長い間木にならせておくことは、収穫量も少ないし、傷みやすいので、とっても効率が悪いんです。でも甘みが増し、ビタミンCやカロチンなどの栄養価も高くなるそうです。では普通のピーマンも収穫しないでおくとカラーピーマンになると思いますか? なるんですよ、赤いピーマンに。でも残念ながら、カラーピーマンほどはおいしくないです。

神楽なんばん

あと、嗜好品なのでセットの中には入れられないのですが、「神楽なんばん」という唐辛子も作りました。新潟の伝統野菜で、見た目は唐辛子っぽくなくて赤いピーマンのようです。で困ったことに、すごーく辛いのとちょっとだけ辛いのと、辛さのばらつきが大きくて、しかも見ただけではまったくわかりません。でもこれがすごくおいしい。辛さの中に甘みと旨みが感じられて、辛いの苦手な私ですらはまってしまいました。まず、ちょっとかじってみて、劇辛じゃないか確かめないといけません。うちの夫はぱくっと一口で食べてしまい、顔から汗が吹き出ていました。

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9月の畑のようす

こちらも慶二郎さんの作品。坊ちゃんかぼちゃ。

畑の様子

9月になっても、引きつづきよいお天気で暑い。雨も少ない。体には夏の疲れが、しっかりたまっているが、こう暑いと、なんだか夏の気分が抜けない。でも油断してはいけない。こんな年は、いっきに秋がやってくるパターンだ。秋冬に備えねば…。いずれにせよ、9月後半が、夏から秋へのきせつの変わり目で、野菜も入れ替わる時期になります。

野菜セットの野菜について

ずっと定期的に入る野菜・・・ジャガイモ、カボチャ、タマネギ、ニンニク

ジャガイモは、ピンクの皮の「さやあかね」が、男爵に近いホクホクということでしたが、実際は、わりと粘質系でした。白い「出島」は、適度にホクホク、赤い「レッドムーン」煮崩れないタイプです。

カボチャは、今「坊ちゃん」をお届けしています。今、一番甘みが乗っていますが、もう一月もすると、次第に甘みが落ち、傷んできます。逆に、冬にお届けする甘い冬至かぼちゃを、今食べても、まだぜんぜん甘くないのです。今年は、ジャガイモも、カボチャも豊作でしたので、12月までたっぷりお届けできそうです。

タマネギは、不作で、沢山はありませんが、少しずつお届けします。

9月下旬から入る予定のもの・・・サツマイモ、小松菜などの葉物類、長ネギ、ブロッコリー、ラディッシュなど。

サツマイモはそろそろ、ためし堀りをしてみるところです。イモ類は掘ってみるまで、どんな出来具合かまったくわからず、いつもどきどきです。

夏野菜・・・夏野菜は、だんだん少なくなってきます。特にキュウリは、ちょっと涼しくなると、今まで、これでもかとなっていたのがうそのように、とたんに取れなくなる。

ナス、ピーマン、トマトは、もうしばらくは、がんばってくれそう。カラーピーマンは、今が旬です。(か)

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料理人の方たちと

今年は夫が地区の役員で、私は地区の子供会の役員となり、夏は盆踊り大会、子供会のお楽しみ会など、イベントの準備が盛りだくさん。それをみこして今年は作付け面積を減らしたのですが、収穫・出荷作業のピークと重なり、目も回るほど大忙しでした。当然、夏休みに子供たちを遊びに連れて行ってあげることもできず。2人だけで大阪の実家に行かせて、私の両親や弟夫婦、従兄弟たちと遊んでもらい、助かりました。子供たちもいろんなことにチャレンジしながら、成長してゆくのですね。
さて、野菜を作る仕事をしていると、いろいろなジャンルの料理人の方と知り合いになり、お話する機会が増えました。料理のことはもちろんですが、野菜に関しても私たちのほうが教わることも多くて、とても勉強になります。野菜の微妙な味の違いを識別される能力の高さは、さすがです。だから、いつもいい野菜を作らなきゃと、緊張感を持って仕事をしています。
そうはいっても、うちの野菜は普通の家庭で、ごくシンプルな調理方法で、野菜をおいしくたっぷり食べていただくことを、一番に考えて作っています。「うちの子はスーパーで買ったトマトは食べないけど、細川さんちのトマトは喜んで食べるんです。」などと言っていただけた時は、本当にうれしいです。余談ですが、先日「南極料理人」のDVDを見ました。おいしいものを目の前にした時の幸福感!!子供たちも熱心に見ていました、オススメです。(ひ)

私たちと一緒に畑仕事をしてくれている、慶二郎さんの作品。ピーマンの存在感に圧倒されます。

9月8日から3日まで、諏訪市の原田泰治美術館で慶二郎さん他3名の方々の作品展が開催されます。お近くの方は、ぜひご覧ください。

慶二郎さんの素敵なブログもあります。リンクのコーナーを見てくださるか、「酒井慶二郎」で検索してみてください。

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8月下旬の田んぼと畑のようす

畑の様子

ちっとも雨が降らず、畑は、ぱさぱさ。大豆がしおれて枯れそうになっている。今、大根や、カブなどのたねをまく時期なのだが、これでは芽が出ない。スプリンクラーやチューブを使って、何とかしようと奮闘中。暑いですね。

今年は、とうもろこしがお届けできそうなんて言ったのですが、その後、タヌキなのか、ハクビシンなのか、小動物の集団に狙われて、苦戦している。実る少し前からどんどんもいでたべてしまう。しかもおいしいとこだけかじって、残りは投げ捨てるぜいたくさ。春先に、畑の周りにネットを張ってはあるのだが、鹿は防げても、小動物は手ごわい。このままではすべて食い尽くされる。ついに電気柵を買うことを決意。もっと早く買えばと言われそうですが、自分でもそう思います。8月29日に業者の方が設置指導をかねて届けてくれるそう。一度購入すれば、そう壊れるものではないし、バッテリーはソーラーパネルから充電できるし、来年以降は、一本も動物にあげることなく収穫するぞ。

田んぼの様子

動物の話ばかりですが、田んぼのほうは、鹿にねらわれてたいへんなのだ。こちらもぐるりとネットで囲ってある。でもその気になれば、助走なしで、1.5メートルはジャンプする。それに、去年あたりからすっかり遠慮というものがなくなった。これは自分のえさだと思っている。そして家族が増えてゆく。ついに、プツンときて電気柵の購入を決意。そう、2つ買いました。そう壊れるもんではないのですが…。(か)

トマトの枝に網を張るナガコガネグモ

害虫というのは、植物を食べるベジタリアンの虫だ。益虫というのは、そいつらを食べてくれる肉食のやつだ。作物を育てる立場からだと、どうしてもそうなってしまう。虫に罪はないし、益虫も害虫だけを食べるわけではない。この間は、クモの巣の下に、宝石みたいなミヤマカラスアゲハの羽が、4枚ばらばらになって落ちていた。

それでもやはり、無農薬畑ではクモは、とても大事な働き手。トマトの収穫も、クモの巣をなるべく壊さぬようするのだ。

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