ほそかわ農園の食卓

冷え対策

cimg1420.jpg○我が家では毎日自家製の野菜とお米をいただいているおかげで、今のところ皆健康に暮らしています。それでも、私自身持病というほどでもないが、「冷え」には一年中悩まされています。油断するとすぐ足や腰が冷たくなったり、お腹が冷えたりして何となく体調が悪くなってしまう。たぶん、女性で動物性たんぱく質の摂取が少なめの人は、冷え性の方が多いのではないでしょうか。急に寒くなってくるこの時期、特に冷えを感じるなんてことありませんか。「冷えは万病の元」とよく言われていますが、体温(平熱)の低い人は免疫力も低くなり、病気に対する抵抗力が弱くなるそうです。体も心もお日様みたいにぽかぽか温かい、そんな人になりたいものです。
○自分なりに冷え対策として日々心がけていることを紹介します。ちゃんと実行できているわけではありませんが、ご参考になればうれしいです。①野菜はできるだけ火を通し、根菜類もしっかりとる。②味噌、梅干、漬物などの発酵食品を毎日食べる。③アイスや冷たい飲み物、コーヒーやバナナなどの南国の食べ物は真夏に少しだけ。④お砂糖は少なめに。⑤腰から下は重ね着して常に暖かくする。⑥ぬる目のお風呂にゆっくりつかったり、足湯する。あと、ちょっと一般的ではないのですが、⑦陰陽重ね煮料理。⑧腰痛対策もかねて操体体操をして血液循環を良くする。⑨テルミーという温熱療法(温灸のようなもの)。などもしています。寒くなると、時々5歳の娘とバケツに足をつっこんで、「あ〜きもちいい!」なんて言いつつ、足湯をするのも楽しい。
○そうは言っても、いらいらするとつい、甘いものを 食べ過ぎてしまう。また、夫は毎晩ビールを飲みながら、味噌をつけたきゅうりをおいしそうにぼりぼり食べている。我慢できずに今日も晩酌のおともをしてしまうのです…。(ひ)

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芋掘り大会

cimg3284.jpg○先日うちの野菜を食べてくださっている会員さんと、ジャガイモ掘りを行った。集合時間が早いし、暑いさなかだったので、参加者がいらっしゃるだろうか…とドキドキしていたが、大人5名、子供2名(4歳と3歳の男の子)が参加してくださった。そしてうちの家族4人の計11人でジャガイモ畑へ。炎天下にもかかわらず、少し掘ると次々お芋が出てくるのでついついがんばってしまう。大人数なので、あっという間にコンテナ10箱以上の収穫。最後に丹念に足で土をかき分けて、掘り残した芋を見つけるのが大変だったかも。みなさんいい汗をかきました。子供たちも芋掘りしたり、土の中から出てきた芋虫や葉っぱについている昆虫に見入ったり、軽トラックに乗り込んで運転の真似をしたりと、それぞれ楽しんでもらったように思う。
○芋掘りの後は、みんなでおにぎりと野菜のおみそ汁、焼きジャガイモを作る。おみそ汁を薪の火で煮て、そのオキの中にホイルで包んだジャガイモを入れると、ほっこりとした焼きジャガができた。ほとんどうちで取れたものを使った質素なお昼ご飯だったが、たくさん作って大人数で食べるとすごくおいしい。もう何年もうちの野菜を食べていただいているがお会いするのは初めてという方たちも、何だか久しぶりに会った友人という感じで話もはずむ。そしてお子さんたち(兄弟でなく別々のご家族)は、2人ともお肉や魚よりも野菜のほうが大好きだそうで、トマトをおいしそうに次々とほおばる、その食べっぷりにびっくり。さすがはうちのお客様!「野菜が届くと真っ先に箱を開けて机に並べているんですよ」…なんてうかがうと、ちょっと感動です。今回参加くださった皆様、ありがとうございました。

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ごみの問題

cimg3268.jpg○もともと環境問題には関心があったが、自分で気をつけるくらいで、特に社会に働きかけようとまでは思っていなかった。ところが3年ほど前、家の近くにごみの焼却灰を処理する施設の計画があることを知って状況は一変した。焼却灰を埋め立てる場所が満杯になるため、灰を高温で溶かしてガラス状の物質に固める「灰溶融炉」という施設を作るという。その施設は全国で爆発事故が起きているらしいし、ダイオキシンや重金属類などの有害物質の放出により、空気も水も土地も汚染されてしまう。また、高額な建設費と維持管理費で町の財政を圧迫し、大量の灯油や電気を使うためCO2を大量に排出する環境に優しくない施設なのだ。
○とにかく自分の子供たちと田畑を守るため、反対運動を始めなければならない。人前で話すのなんて大の苦手の私たちだが、少しでも感心のある人に話をしたり、当時の田中康夫知事に直訴したりもした。最初はほんの数人からのスタートだったが、チラシ配り、講演会、デモ行進、署名活動などを続けていくうち、仲間が数十人、数百人へとひろがってゆく。その仲間の一人一人が実に個性的で、それぞれの得意分野で素晴らしい活躍をしてくださった。その時に知り合った方たちは今でも私たちの大切な財産だ。動き出したら止まらない公共事業と言われているように、もうだめかと何度も絶望的になりながらも、ついに今年の1月、事実上の白紙撤回となった。3年間の努力が実ってほっとした半面、自分さえよければいいのか…という後ろめたさが当初からずっとつきまとっていた。
○一部地域の人たちだけに迷惑施設を押し付けない方法はないのでしょうか。その解決策はただひとつ、ごみをできる限り減らすこと。先日、ここ富士見町と隣の原村、茅野市の3市町村で、今後のごみ処理をどうしてゆくかという検討委員会が立ち上がった。 その委員に一般公募枠から、一緒に運動してきた仲間が数名加わってくださった。他にも大勢の人たちが、ごみ減量に向けて知恵を出し合っている。
○ごみを減らしたいと誰もが願っているが、それを実現するのは並大抵のことではない。住民ひとりひとりが努力するのはもちろん、ごみを減らすと得をする仕組みを考えださなくてはいけない。それだけではなく、企業やお店、旅館などから出る、いわゆる事業系のごみもかなりの割合を占めているので、そのごみ料金を大幅にアップすることも不可欠だ。ちなみにゼロウェイスト(ごみゼロ)宣言をした徳島県の上勝町も、きっかけはごみの捨て場がない、お金もないというぎりぎりのところからの選択だった。 逆に大きな焼却炉を作った自治体は、莫大な借金が生じ、さらに燃やすごみが足りなくて困っているのだそうだ。その上勝町の町長は「ごみを減らすのは簡単だ。すべての商品をデポジット制にして料金に上乗せし、容器等を返却するとお金が返ってくるようなしくみにすればいい。」とおっしゃっている。企業の利益を最優先するわが国では、家電リサイクル法ですら、デポジット制にできていないのが情けない。
○今の子供たちが大人になったとき、もし住んでいる地域が汚染にまみれ、自治体は借金まみれだったら、きっと誰も故郷に住みたいとは思わないだろう。今回の運動を通じて、みんなで声を上げてゆけば地域を変えることができる、ということを多くの人たちに教えていただいた。ここ富士見町に暮らしていることを感謝し、いつまでも自然豊かで暮らしやすい地域であることを願っている。

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お百姓の仕事

○お百姓仕事は素晴らしい!力のある人もない人も、お年よりも子供も、誰でもそれぞれにできる仕事があり、家族みんなで協力して働けるから。普段は夫がトラクターや管理機などの機械を使ったり力仕事をしている間、母(夫の)と私が苗の定植、トマトの芽かき、除草などの作業をしている。休日は子供たちも少し作業を手伝わせる。
 仕事のほとんどが腰を曲げての単純作業だが、何せ野菜約50種類にお米、雑穀と多種類作っているので、毎回違った仕事ができて面白い。単純作業といっても、野菜が畑で気持ちよく大きくなってくれるようにコツをつかみ、段取り良く作業する技を身につけるのは大変だ。たとえば苗の定植ひとつをとっても、レタスなんかはごく浅く植えなければ腐ってしまうし、茎からも根っこが出るものは深植えしたほうがいい、というように野菜によってやり方が違うのだ。自分が種まきしたところの芽が出なかったり、苗を定植したところの元気がなかったりすると、何がいけなかったのだろう…と落ち込んでしまう。
○以前にも書いたが、うちの小3の長男は重度のアレルギー体質に加え、手先が不器用、運動が苦手、お友達ともうまく遊べないなど、いろいろなハンディを抱えている。幸い、学校では多くの先生に温かく見守られて、今のところ楽しく過ごしてはいるのだが、親として心配の種はつきない。将来自立して暮らしてゆくために、今のうちから生活力を身に付けてほしいと思い、料理や片づけなどの家事を少しずつ教えている。農作業もお手本をよく見て真似をすること、手先の訓練などにとても役に立つので、なるべく手伝わせるようにしている。先日は温床の後片付けで、わらを一輪車に積んで運び出す仕事をしてもらった。しかしあまりにも不器用で、しかもお手本をよく見ていないので、ついついい叱ってしまい「もうやめる」というパターンに陥ってしまう。「よくがんばったねー、お母さんすっごく助かるよ。」とおだててやる気にさせるよう、私の方もがまんの訓練中です。きっと夫も不器用な私の作業を見ながら言いたいのをがまんしてるんだろうなぁ…。ごめんね息子よ。(ひ)

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ほそかわ農園の野菜

cimg3090.jpg○いつもお届けの始まるこの時期は、まだ寒いけどちゃんと野菜が出そろうだろうか…、今年も皆さんに喜んでいただけるだろうか…とか、期待と不安が入り混じって、ドキドキしています。苗を畑に植えてしまえば、多少の手助けはするが、あとはおてんとうさま任せ、元気で大きくなってと祈るばかりです。
○毎年同じことを書いていますが、ほそかわ農園の野菜・お米は、すべて農薬と化学肥料を使っていません。もちろん、皆さまに安全でおいしい野菜を召し上がっていただくためですが、同時に作り手の私たちも毒性のあるものに触れずにすむのでありがたい。また、環境に負荷をかけるのを減らせるメリットもあります。農薬を使わない畑には作物を食べる害虫だけではなく、それらを食べてくれるてんとう虫やクモ、カエルなどの益虫もたくさんいるし、また除草剤を使わない田んぼはいろんな生き物たちの住みかとなっており、複雑な生態系が成り立っています。食糧自給率の低下、温暖化など、漠然とした不安がただよう世の中だからこそ、一方的に収奪するのではなく、田んぼも畑も人々も幸せに循環し続ける場を作ってゆきたいなと思っています。
○余談ですが、3年生になった息子が休みの日に少し手伝うようになりました。不器用なのでまだ簡単な仕事しか任せることができませんが、根気よく働けるようになり、「ああ疲れた」と言いながらも家族の役に立っていることがうれしい様子。食べること大好きな年長の娘は、今お料理に興味津々。「手伝いたい」と言って野菜を洗ったり、切ったりしてくれます。昨年父が亡くなり、ありがたい働き手を一人失ってしまいましたが、これからは多少なりとも子供たちに期待したいです。
○今年も安全で、新鮮で、おいしくて、見た目も美しい野菜作りに励みます。皮や外葉まで丸ごとおいしくいただける、ほそかわ農園の野菜を今年もたっぷりとお楽しみください。まだまだ未熟ではありますが、心を込めてお届けしますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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ごはんを食べよう

cimg2710.jpg○今年はお米がとても安い値段でしか売れないため、米農家の方が困り果てておられる姿をニュースで見た。高額の機械を買ったけれど、その返済ができないそうだ。
○ほそかわ農園ではお米を農協出荷しないため、皆さまに自分たちの決めた値段で売らせていただいている。農薬、除草剤を使用しないので、田んぼで這いつくばって草取りしたり、収穫量が少なかったりという苦労はあるが、本当にありがたいことです。それにしてもお米を作るのは、野菜作りと比べて必要な機械があまりに多すぎる!!種籾を播く機械から始まって、あぜ塗り機、田植え機、草取り機、稲刈り機、脱穀機、籾すり精米機…。悲しいことに、そのほとんどが年に1、2回しか使わない。だいたい機械は中古で間に合わせてはいるが、それでも初期投資はかなりのもの。ほそかわ農園の経理担当かつ細川家の家計を担当する私にとって、将来の利益より今のピンチのほうが気になるところです。
○日本人は年々お米を食べなくなってきている、というのが米あまりの主な原因だ。以前紹介した船越康弘さんや幕内秀夫さんらは、「まずはごはんをしっかり食べなさい」と言われている。長い歴史の中で日本人はお米を主食として食べ続けていたから、腸が長くお米や野菜を効率よく消化するような体にできている。この40年くらいの間にお肉や乳製品など常食するようになったが、そんな短期間で欧米人のような内臓に変化することはないので、やはり体に負担がかかるようだ。パン食にすると、どうしても油っこいおかずが増えるのも問題ではないでしょうか。
○わが家は大人2人、子供2人でお米を月20キロ近くいただいている計算になるが、皆さんのお宅ではいかがでしょうか。食糧自給率の向上、里山・田園風景を守るためにも、日本のお米をたくさん食べましょう。 

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ロハスな生活?

cimg2702.jpg○何度も書いているが、わが家は皆アレルギー体質で、特に長男は重症。普通の人には影響のないことでも、過敏に反応しやすい体質を持っている。したがって、子供が生まれてからは食べ物や化学物質、電磁波などにはとても気を使っている。いったん化学物質過敏症や電磁波過敏症になってしまうと、治療するのは非常に困難だから、できる限り体に有害なものは避けたいのです。安全な食べ物を心がけ、合成洗剤や殺虫剤のたぐいは使用せず、携帯電話、電子レンジも持っていない。また、パソコンは仕事で使っているが、テレビは見たい番組があまりないので、ほとんど見ない生活をしている。
○近所の人たちからはきっと「変わり者」と思われているにちがいないが、それでもこの地に10年暮らしていると、同じようなライフスタイルの仲間があちこちで見つかる。中にはロハスの最先端というか、50年以上前のような暮らしをしている人もいて面白い。薪の火だけで毎日料理している方とか、あらゆる雑穀や調味料を作っている方とか…。いろいろと学ばせてもらっている。一見不便そうに見える暮らしのほうが、本当は豊かなのかもしれないですね。
○なんて偉そうなことを言いましたが、田舎暮らしの悲しいところ、うちはどこへ行くのも車で移動している。二酸化炭素の排出量は多い。すいません。先日、20代の時に乗っていたマウンテンバイクを修理して、乗れるようにしてもらった。これからは、運動もかねてできるだけ自転車で移動してみよう。

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お弁当づくり

cimg0221.jpg○小2の息子は2月期から給食をやめて、お弁当を持って行っている。今まで、卵と乳製品を除去して給食を作っていただいていたのだが、皮膚の状態が良くなく、精神的にも落ち着かなかったこともあって決断した。もしかしたら、添加物や小麦のポストハーベストなんかも影響しているのかもしれない。お弁当のおかげで、肌はほぼきれいになり、授業中もとても落ち着いてきたそうだ。
 最初、給食大好きな息子にお弁当を持たすのはかわいそうかな、とかなり迷いがあった。荷物は重くなるし、私の作るお弁当は汁物なし、ご飯の占める割合が高くて、見た目も地味。それなのに、毎日息子が帰ってくると真っ先に空のお弁当を出しながら、「お母さん、お弁当おいしかった〜」と言ってくれる。そう言ってもらうと、本当にうれしくて作り甲斐がある。他の子の食べ物をうらやましがらず、与えられたもので満足しているのがありがたい。
○わが家のご飯は五分づき米に自家製の丸麦を1割くらい混ぜて炊く。丸麦のぷちぷち感が何ともおいしいごはん。玄米ご飯にも挑戦したいが、子供たちが十分に噛めていないからまだできないでいる。特に息子は、せわしなくご飯をかき込んで丸呑みするのだ。毎日「ご飯がお口の中でおかゆになるまで、ゆっくりよく噛むんだよ」と、しつこく言い続けている。顔を見合わせて一緒にもぐもぐとやっているうち、最近少しは噛めるようになってきた。息子のおかげで私と夫も、気ぜわしい時でもゆっくりよく噛んで食べられるようになった。今までご飯って、おかずの合間に食べる緩衝材のようなものと思っていたが、口の中でじんわりと広がる穀物のおいしさにに気がついた。
 「玄米をよく噛んで食べると甘みが出るので、甘いものがほしくなくなる」と聞いたことがあるが、はたして本当だろうか。甘いものがやめられなくて困っているので、実行してみようかな。

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ひじきれんこん

○またまた今回も櫻子さんのお話。彼女はうちに野菜作りを学びに来られているのだが、私のほうが料理や健康、生き方のヒントまでいろんな事を教わっている。ありがたい師匠です。先日うちに見えたとき、ひじきれんこんの作り方を教えていただいた。ひじきれんこんはマクロビオティックの基本料理のひとつで、わが家で収穫した野菜は入っていないですが、ご参考までに。
★まず、ひじき(長ひじきのほうが栄養が高い)を水に浸して戻す。ざるにあげて、適当な長さに切る。戻し汁は取っておく。れんこんは薄いいちょう切りにする。フライパンにごま油を入れてよく熱しておく(そうするとれんこんがくっつかない)。れんこんを入れてよく炒める。ひじきも入れて炒め、ひじきの戻し汁を入れて、時々かき混ぜながら煮る。戻し汁の1/4〜1/5の醤油(※)を外側かららせんを描くように回しいれる。蓋をしてしばらく煮たあと、蓋を取って混ぜながら煮汁が完全になくなるまで水分を飛ばす。(※戻し汁200ccなら醤油は40〜50cc)
○食養の料理を作るのは精神修養と同じで、常に食材に感謝し、ひとつひとつの工程をていねいにていねいに作らなくてはいけない。ひじきとれんこん、それぞれすべての細胞に醤油を染み込ませるために、じっくりと時間をかけて煮ることが大切。そうすると、醤油がたくさん入っているのに、しょっぱさをあまり感じないまろやかな塩加減で、体にやさしいおいしさとなる。ひじきれんこんは、緩んだ体を締める働きがあり、寒さに向かう今の季節に食べると良いのだそうです。面白いことに、陰性体質の私と息子はとてもおいしくてたくさんいただいたが、陽性体質の夫と娘はあまり食べなかった。そして食べた後、手や足の先がじーんと暖かく感じ、お風呂から上がって時間がたっても不思議と足が冷えなくて気持ちがいい。食べ物が持っている力ってすごい!と感じました。
○次の日、忘れないようひとりで作ってみる。心がこもっていなかったせいか、煮る時間をはしょってしまったせいか、かたくてしょっぱいひじきれんこんになってしまった。料理に時間をかけるのが惜しい、と思っている自分に気づく。まだまだ精神修養が足りません。恐るべし、ひじきれんこん。

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エコライフ

cimg2199.jpg○地球の温暖化などで、これからますます暮らしにくい世の中になるといわれている。今の子供たちが大人になる頃はいったいどうなっているのだろう…時々ばく然とした不安に襲われる。個人の力ではどうにもならないかもしれないが、自分たちでできることはないだろうか。そこで、昨年地域の有志で「わいわいエコライフの会」というのを立ち上げ、自分も仲間に入れてもらった。今まで、生ゴミを出さないマクロビオティックお料理教室、あったか靴下の手編み教室、家庭でのゴミダイエット実験、天ぷら油リサイクルの見学などの活動をしてきました。会のメンバーは、小さな子供をお持ちのお母さんが中心で、同じ気持ちを持った方々に出会えたことがうれしく、とても心強い。
○その会で昨年、「家庭でできる生ゴミ堆肥」の見学会があった。“生ゴミ食いしん坊”という堆肥化微生物資材を開発された宮坂さんという方の事務所で、実際生ゴミを堆肥化しているところを見せていただいた。その黒い土のような“食いしん坊”をコンポストに入れて、生ゴミと混ぜるだけであーら不思議、匂いはほとんどなく、上質の堆肥になってくれるという。また、ビニールハウス内で同じように堆肥化すると、太陽熱で冬でも生ゴミを分解してくれるそうだ。
○わが家では今まで家庭の生ゴミは、コンポストの中にただドサッと入れて蓋をしただけだったので、すさまじい悪臭に悩まされていた。早速今年の春、庭の隅に2坪くらいの生ゴミ堆肥用のミニハウスを作った。その中に“食いしん坊”と生ゴミ、米ぬか、モミガラなどを入れて混ぜる。何日かすると醗酵熱でほかほか湯気がでてきて、触るとじんわり温かい。生ゴミたちが気持ちよく土に返ってゆくのが実感できる。水分調整が少し難しいが、醗酵するものを扱うのは生き物を育てているようで楽しい。
○もし、日本中の生ゴミが焼却されずに堆肥となって畑に戻され、循環し続ければすばらしいのにな。いくつかの自治体では、すでにそういう取り組みをしているそうです。

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