野菜畑の仲間たち

キュウリ

cimg3234.jpg7月に入り、キュウリが取れ始めた。4月1日に種をまき、早く取れないかと待ちどうしかった。最初の一本を取るのは、毎年のことながら、何とも言えずうれしい。しかしいったん取れ始まると、もう次から次と取れる。
親づるのふしから、次々と子づるが伸び、そこからまた孫づるが伸び、放っておくと、収拾がつかなくなる。芽かきをしたり、誘引をしたり、なんとか整えようとするのだが、毎年のことながら、追いつかない。現在、ジャングルになりつつある。
 トマトは、取れ始めより、しばらくしてから味がのってくるのだが、キュウリは取れ始めが一番おいしい。今、あきれられるほど、毎日キュウリばかり食べている。味噌をつけてそのままバリバリ。薄く小口に切って、味噌で和える「味噌もみ」というのもよく作ります。昔から、食べさせられていたせいか、出荷できないような太すぎキュウリが大好きです。おいしいんですよ。食べてみたい人いませんか?
 今年は、3種類のキュウリをつくっています。ひょろ長いのが、「さつきみどり」!、いぼだらけのが「四葉(スーヨー)キュウリ」、8月下旬に取れる短いのが「バテシラズ」と言います。味はいかがでしょうか。(か)

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カブ

カブは、春と秋につくります。10日くらいずつずらしながら、それぞれ4回くらい種をまきます。トマトやナスなんかは、一度種をまけば、ずっと収穫できるのですが、
カブや、小松菜などの葉物類は、取れる期間が短く、あっという間に大きくなってしまうので、何回も種をまくのです。
 畑で、週2回、カブを収穫するたびに、つまみ食いをします。引き抜いて、シャツのすそでふいて、ぱりっ。これが一番おいしいカブの食べ方です。そして、食べるたびに、少しずつ味が違うのです。若いうちは、甘みがないし、大きくなりすぎても味がおちる。畑によっても違うし、4回種をまくそれぞれも、やはり味が違う。大雨が降ると、水っぽくなったりする。ほんとうにおいしい時期は、短いのです。
 ほんとうにおいしいカブは、柿のような味がする。目をつぶって食べると、柿と区別がつかない。ほんとです。(か)      

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えごま

○エゴマは、その実を利用する雑穀の一種だ。収穫適期がとても短い。秋、葉っぱが黄色くなってきたら要注意、しばらくすると急に葉っぱが散り始め、穂が茶色くなる。これが目印だ。急いで収穫する。うっかりしていると、せっかく実った「実」が、たちまちぱらぱらと地面にこぼれてしまう。 
 茎が、かたく木質化しているので、まずはカマをよく研いでおく。一本ずつカマで刈り取る。横にすると実が落ちるので、気をつける。シートをひいた軽トラックの荷台に積み込む。荷台がいっぱいになったら、空いたビニールハウスに運ぶ。
 今年は5アールほど作った。実が落ちやすいので、機械での収穫はむずかしい。したがって、半日以上、ひたすらこの作業となる。シソに似たいい香りが畑じゅういっぱいだ。
 
○さて、シートをしいたビニールハウスの中で、しばらく乾燥させると、今度は脱穀だ。大きな桶の内側に打ちつける。棒でたたいてもよい。どちらにしても手作業だ。ほこりっぽいのでマスクが必需品である。脱穀が終わると、だいぶかさが減るが、まだゴミだらけだ。今度はふるいにかける。ここまでくれば、もう少し、次は唐箕だ。風で細かいゴミを飛ばす。ざーっとエゴマのつぶが流れ出してくる。持った感じが、何とも言えず重くなる。最後に、水で洗う。細かい石などを取り除くのだ。今年は、バケツ3杯分ほどの収穫となった。
 
○油の話は何だかむずかしいのですが、エゴマの実は、α‐リノレン酸を多く含むが、これは現代の食生活で相対的に不足しているそうです。生活習慣病の予防に効果あり、といわれています。強い抗酸化作用もあるそうだ。もっと普段のお料理に利用できるといのですが、よい方法はないでしょうか。エゴマ油にできないだろうかとも思っているのですが…もっとも油を絞るほどたくさん収穫するのは、ちょっと大変かもしれません。

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原木きのこ

きのこ
○キノコは、おおざっぱに言って2つの作り方があります。オガクズを詰めたビンで栽培する方法と、木(原木)に菌を植え付けて、野外で育てる方法です。原木物のほうが、歯ごたえも良く、断然おいしい。そもそも、キノコを作ろうと思ったきっかけは、近所のひとからびっくりするほど大きな原木ナメコをいただいて、そのおいしさに驚いたからなのです。こんなのが庭先で作れるなら、ぜひやってみよう、と、わたしの場合、こんな食い意地のはった話ばかりなのですが…
 ただし、原木栽培も良いことばかりではありません。天然のものと一緒で、一時に大量に生えて、あっという間に終わってしまう。ですからキノコの季節は、せっせと冷凍したり、ざるに広げて干したりと、なんだか忙しいのです。その点、オガクズ栽培では、空調完備の施設内で作るので、一年中計画的に生産できるのです。
 今、お届けしているキノコは、去年の春先に山から木を切り出し、菌を打ち込んでおいたものです。二夏越してからやっとキノコが出てくれます。なかなか気の長い話です。

 キノコの保存方法…長期間保存する場合、一番簡単なのが冷凍保存です。洗ってからビニール袋にいれて冷凍。使うときは、解凍せずにそのまま使ってください。ナメコなら凍ったままお味噌汁にほうり込めば、しゃきしゃきのナメコ汁のでき上がりです。
 シイタケ、ヒラタケ、クリタケなどは、乾燥保存もできます。日に干した後、さらにオーブンなどで乾かすと長持ちします。シイタケはもちろん、他のキノコも、干すと、とっても良いダシがでます。かさが減るのも助かります。

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つまみ菜・まびき菜

cimg1746.jpg菜っ葉類の種を多くまきすぎて、込み合っている時は、まびかなくてはいけません。あんまり込み合っていると、ひょろひょろになり、病気などにもかかりやすくなってしまうのです。適度な間隔をあける為に、所々抜いたものが、まびき菜、ごく小さいのを、つまみ菜とよんでいます。
まびく作業も大変なので、種をまき過ぎないようにしたいものなのですが、芽が出なかったらもっと困るので、雨が少ない時とか、状況によっては多めにまくのです。すると今度は雨がたっぷりと降ってくださって、びっしり芽が出るとか、そんなこともよくあります。
 しかしまあ、春とか秋、最初にいただくまびき菜はおいしいものです。
 葉物類は、たいてい数日おきに何回も種をまくのでまだよいのですが、大根や人参などは、芽が出ないと大変困るので、最初から多めに種をまいてまびきながら育てます。まびいたものが、葉大根や葉人参です。

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サツマイモ

cimg1343.jpgサツマイモといえば、暖かいところが産地ですね。ここは標高1000mの高冷地。この辺じゃうまいサツマイモはできないよと言われ、そういうものかと最初のころは作っていませんでした。ところがあるとき、近所のおばあさんに自家製の干芋をもらい、そのおいしさにびっくり。これはぜひ作らなくては、となったのです。
 たしかに、高冷地ゆえ栽培できる期間が限定されます。6月1週めに苗を植えるのですが、これより早いと寒すぎるし、遅いと大きくならない。そして、10月半ば前には、全部掘らなくてはならない。霜に当てるのは禁物なのだ。こんな条件ゆえ、収量は、おそらく暖かい地方とは勝負にならないだろうが、味はけっこういけます。
 サツマイモは、掘り取ってすぐよりも、しばらく貯蔵しておくと、糖化酵素が働いてデンプンが糖化し、甘味が増します。特にこの辺は寒いせいか、甘くなるのが早いようです。ただ、そのぶん冬中保存するのはむずかしいのですが。11,12月のサツマイモ、ネットリとして甘くて最高です。

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レタス

cimg3266.jpg レタスは地中海あたりが原産のキク科のやさいです。リーフレタスなど、収穫せずそのまま畑においておくと、茎がどんどん伸びてきて高さ1m程のりっぱなクリスマスツリーのような形になり、やがて先端に、小さな花を咲かせる。よく見るとたしかに菊の花に似ている。初めて見たときは、これがレタスのホントの姿なのかと驚きました。
 レタスは、夏の野菜っていうイメージですが、ほんとうは、あんまり暑いのは苦手です。それから雨がきらい。暑くてじめじめした日が続くとすぐに傷んでしまう。
夏のものは、長野県では標高1300〜1400m位の高冷地で作られる。ほそかわ農園も標高1000m位だが、8月の暑さはレタスにとってけっこうきびしい。しかし、私もレタス大好き、夏も少しは食べたいというわけで、いろいろ試しながら挑戦中です。サンチュや、ロメインレタスのほうが暑さに強いと聞いて植えてみたのですが、どうでしょうか。おいしいのができるといいのですが。

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ズッキーニ

cimg3264.jpg 最近だいぶ皆さんの顔なじみになったのではないでしょうか。私も初めて食べたときは、何だかキュウリとカボチャの中間みたいだなと思いました。キュウリを煮て食べているような、なんだかたよりなーい感じがしたものでしたが、慣れてくるとおいしいですね。炒め物、天ぷら、フライなど油と相性がいいようです。ベーコンやチーズなんかとも良くあいます。ぬか漬けもけっこういけます。最近は、近所のおじいさんやおばあさんの自家用畑でも定番みたいです。 
 ズッキーニはカボチャの仲間ですが、カボチャのようなツルはありません。葉っぱもやつでのような形で、その大きな葉の付け根に花をつけ、花が咲いた4〜5日後にはもう収穫です。丈夫で手がかからず、育てるほうとしては、ありがたい野菜です。実のなる野菜の中で一番早くできるのも魅力です。ただ収穫は、毎日しなくてはなりません。うっかりしていると、ほんとにびっくりするくらい早く大きくなってしまうのです。 

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ホウレンソウ

spinach種苗会社のカタログを見ると、野菜の品種の多いのに驚かされます。ホウレンソウにもいろんな品種があって、さらに毎年新しいのが出てくるようです。茎の赤いサラダホウレンソウとか、はっぱにしわのよった、ちぢみホウレンソウなんていうのもあります。ほとんどの品種は、西洋種を交配したものですが、昔ながらの日本ホウレンソウも健在です。
 うちでも、毎年いろんな品種の種をまいて、どれが丈夫で作りやすいか、どれが一番おいしいか比べています。けれども、寒くなるにつれて、どの品種もおいしくなってきて、いつも最後には、なんだか区別がつかなくなってしまうのです。
 小さな子供といっしょに食事をしていると、おいしいとかまずいなんて一言も言わないのですが、旬のおいしいものはほんとうによく食べます。そして少しでも味がおちてくると、とたんに食べなくなる。ぜいたくというか、正直というべきか、感心してしまいます

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ヤマトイモ

ヤマトイモも、長―いナガイモも、丸いツクネイモも、みんな山芋の仲間です。以前は、ナガイモを作ったこともありましたが、なかなか適した畑がなく(1mくらいの深さまで石があってはいけない)、掘り取るのも大変体にこたえるため、今はヤマトイモばかり作っています。ヤマトイモは小さいのなら手で引っ張れば抜けてしまいます。芋掘りをする者にとっては、大変ありがたいです。だからと言って、ひいきするわけではないですが、ねばりが強く、あくも少なくておいしいイモだと思います。
 ヤマトイモほどお料理の用途の広いイモもないかもしれません。そんな食べ方があるの!と驚かされることが多いのです。焼いたもの、煮たもの、すりおろして焼いたものとずいぶん食感が違います。粉に混ぜればふんわりするし、もちろん生ですりおろしても。

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