野菜畑の仲間たち

大根

CIMG3443 ようやく秋の大根がお届けできます。春にも大根が出ますが、なんと言っても本命は、これからお届けする秋冬ものです。日一日と寒くなり、それに伴い生育がゆっくりになってゆきます。そしてじっくりと畑の土から必要な養分やミネラルを吸い上げてたくわえ、甘い大根になるのです。

ここ何年か、いろんな緑肥(畑を肥やしたり、病害を防ぐ目的で栽培する植物)を取り入れてきたおかげで、今年は、肥料をまったくあげずに、大根が収穫できそうです。野菜は、種類によって必要な養分の量が違いますが、大雑把に言うと、肥料が少ないほど、おいしい野菜ができます。でも、養分が足りなければ、かたくなったりしておいしくない。肥料を減らしても、しっかり養分を吸ってもらうためには、畑が肥えていなくてはならないのです。

今年は、去年より、もう1ランクおいしくなった大根をお届けできそうです。

品種は、最初ミニ大根をお届けし、後は、いつもの耐病総太り大根(古い品種です)と、紅芯大根、それと、今年は、丸い聖護院大根を作ってみました。煮ものにすると絶品だそうです。お楽しみに。

カテゴリー
 

ズッキーニ

IMG_0236
ズッキーニを初めて食べたのは、自分で農業を始めた後でした。子供の頃は、なっかたですね。最初はキュウリを煮たり焼いたりして食べるような不思議な感じがしたものですが、今は、すっかり好きになりました。揚げたり炒めたり、油と相性がいいですね。トマトやチーズともよく合います。世間でもだいぶ人気が出てきたようですが、皆さんはいかがでしょうか。
 この野菜は、カボチャの仲間です。カボチャは、じっくりと完熟させてから収穫しますが、ズッキーニは雌花が咲いてから1週間くらいで、未熟な実を収穫します。カボチャみたいに「つる」は伸びず、葉っぱの付け根に次々と実がつきます。
 実のなる野菜の中では、寒さに強く、一番初めにできるので、重宝します。ただ実がなりだすと、次々となり続け、止まりません。一本の木から一日に約1個とれます。30本のズッキーニが植えてあると、一日につき30個近く取れます。さすがにしばらくすると、疲れてくるようで、ペースが落ちます。そして暑さは苦手なので、真夏には、さらに弱ってきます。ズッキーニの旬は初夏ですね。

カテゴリー
 

ミニトマト

Exif_JPEG_PICTURE
 今年の春作は、いまいちの出来で残念でしたが、ミニトマトは、例年よりいくらか早くお届けできました。これは、近所の種苗屋さんにお願いして、いつもより半月早く種まきしてもらったからです。種まきしたのは、3月の始めです。そうして、3cmくらいの小さな苗をいつもどうり、うちのハウスで育てました。
 品種はいつもの「アイコ」です。最近は、大玉トマト「麗夏」と、品種が固定しています。もう少しうまくつくれるようになったら、また珍しいトマトも栽培してみたいのですが、でもやはりトマト雨が嫌いで、病気に弱く、完全無農薬で育てるのは、いまだに、はらはらドキドキという感じです。
 トマトは、取れ始めより、梅雨が明けて、しばらくしたほうが、だんだん味がのっておいしくなってきます。ご期待ください。

カテゴリー
 

ブロッコリー

IMGP1898秋冬にお届けするブロッコリー、キャベツ類の畑、今こんな感じです。

一見、ごく普通の畑に見えますが、近くで見るこのとうり、葉っぱにいっぱい穴があいています。キャベツ、ブロッコリーは、青虫、夜盗虫、コナガなどの蛾や蝶の幼虫の大好物なのです。日本全国、有機のブロッコリーは、本当に少ないはず。これだけは、無農薬でやるのが難しいなーとつくづく思います。

IMGP1894

 

うちは、農薬は一切使わないのですが、それには、特に驚くような秘訣があるわけではないのです。まずは、有機栽培で大面積のブロッコリーを栽培するのは無理なので、いろいろな野菜を作りまわすこと。それにはいろいろ不便もあるかと思いますが、セット野菜で購入していただくのが生命線になります。それから、旬の時期だけ作ること、真夏に有機のブロッコリーはとても作れません。 そして、ブロッコリーやキャベツは肥料食いなので、緑肥や堆肥で肥えた土を作ること。さらに畑の土の、肥料やミネラルのバランスを整えること。必要なものは入れる。畑のサプリメントみたいなものですが、人間がサプリメントをとる前に、ミネラルたっぷりの野菜を食べるほうが、美味しいし健康にも良いはず。

 

今年は、そのほかに、ひと工夫しました。草が生えていて、作物が植わっていない、この畑のすき間です。これは天敵の隠れ家です。えさは、畑にいろんなイモムシが沢山いるので、後はいい住処があれば、天敵が増えるだろうというわけです。天敵とは、カエル、トンボ、クモ、ゴミムシなど肉食の生物です。結果はまあまあで、手でイモ虫を取ったりせずに、何とか抑えられています。でも隣の草だらけのトマトやインゲンのうねのほうが、立体的で日陰もあるしもっと住み易いようで、いろんな生き物が住み着いているようです。

CIMG1359

これから出る野菜

標高千メートルのうちの畑では、一足先に秋を迎えます。これから、徐々に夏野菜から秋物へ変わってゆきます。キュウリはもう少しで終わりです。どこの畑を見ても今年はキュウリが終わるのが早いようです。作物は本当にその年の天候しだいです。ナスやピーマンは、いよいよ寒くなるまで、もう少しがんばります。

根菜では、カボチャについで、もう少しで人参がお届けできます。9月下旬から、小松菜など葉物類をお届けしてゆきます。その前に大根の間引き菜などが入るかもしれません。

ブロッコリーは10月からの予定です。CIMG1355

カテゴリー
 

ジャガイモ

今年は、さやあかね 出島 アンデスレッド の3品種を作付しました。今、おもにお届けしているのは、真っ赤なアンデスレッドです。久しぶりに作りました。特徴は、とにかくホクホクしていること。新ジャガは、水分が多く、あまりホクホクしないので、早めにお届けするように粉質の強いのを作ってみました。その代わり煮崩れやすのですが、いかがでしょうか。アンデスのもうひとつの特徴は、とても丈夫なことです。同じホクホク系でも、男爵やキタアカリより、とっても作りやすいです。ピンク色のさやあかね、白い出島は、毎年作っている品種です。順にお届けしてゆきます。

ジャガイモの花 これは出島の花。 アンデスは真っ赤な花、ピンク色のさやあかねは、うすピンクの花が咲きます。

ジャガイモの花 これは出島の花。
アンデスは真っ赤な花、ピンク色のさやあかねは、うすピンクの花が咲きます。

IMGP1397

カテゴリー
 

大葉

IMGP1729

青しその上で休むキタテハ

野菜セットで大葉(青しそ)をお届けするのは初めてです。香りのあるものは好みが人それぞれとは思いますが、大葉、いかがでしょうか。

実は今まで、お届けできなかったのは、大葉の種をまいてもあまり芽が出なかったからです。種が発芽するとき、明るさが関係あります。暗くなくては芽が出ないものと、反対に明るくなくてはダメなものがありますは、大葉は、とりわけ明るいのが好きです。今回は、種をまいた後、まったく土をかけず、稲の育苗に使う、半透明のシルバーのシートをかけておいたところ、驚くほど芽が出て、大きく育ち、お届けの運びとなりました。うちでも、こんなに大葉を使うのは初めてかも知れません。夏の香りですね。

カテゴリー
 

ピー太郎と伏見甘長

IMGP1659

ピー太郎は、そういう名前のピーマンです。苦くない、子供も大丈夫という売り文句にひかれ、作ってみました。肉厚でとんがった形です。ピーマンが苦手な、うちの娘に食べさせると、確かに普通のよりは、苦くないそうです。いかがでしょうか。赤く完熟させても美味しそうです。

伏見甘長は、去年まで作っていた、万願寺甘とうに変えて作ってみました。どちらも京野菜です。万願寺も美味しいのですが、大きくして種をはずして食べるので、ピーマンと似た感じになります。伏見甘長は、シシトウのように丸ごといただきます。

カテゴリー
 

トウモロコシ

IMGP1657

ここ何年か、トウモロコシの出来がよくありませんでした。一番の原因は、ハクビシンとタヌキです。そろそろ収穫という頃、必ず集団で現れ(夜ですが)あれこれ味見をしながら、一晩に数十本も召し上がります。お持ち帰りもしているようです。ネットをはって対抗するのですが、むこうのほうが一枚上手、ついに昨年途中、ぷつんと来て、電気柵を買いました。実を言うと、田んぼ用の大きなのと、モロコシ用のちいさなのと、二つ同時に買ってしまいました。写真のようにはっています。さわると、びしっと痛みが走ります。さすがに今のところ指をくわえて見ているようで、トウモロコシは無事です。

うひとつ悩みの種は、アワノメイガという蛾の幼虫です。これに対しては、受粉のすんだものから、おしべを切る作業を徹底しました。おしべ(先端の穂のところ)から幼虫が侵入するからです。このイモムシは、とっても元気で、おしべを切り落としただけでは、またせっせと茎を這い登り、トウモロコシにたどり着いてしまいます。ですから切った穂は袋に集めて、遠くに捨てます。

たとえばトマトなどと比べて、トウモロコシは基本的に丈夫な作物です。それでつい、手を抜きがちなのですが、そんなこんなで、今年は何とか収穫にこぎつけられそうです。

カテゴリー
 

オクラ

アフリカ原産。暑ければ、暑いほど元気に育ちます。

関東平野の真ん中で、研修をしていた時、夏も盛りになると、毎日きれいな花を咲かせ、実をつけ、すくすくと伸び、あっという間に背の高さを超えてゆくオクラの姿が印象的でした。また、素手でオクラを収穫していると、少し時間がたってから、猛烈にかゆくなったのを思い出します。

自分で農園を始め、長野の高冷地で、オクラを作ってみると、これがうまくできない。初期生育が悪く、すぐにアブラムシが、びっしりつくのです。本当に、寒いのが嫌いな野菜です。それでも家族みんながオクラ好きなので、毎年植えるのですが、ろくに収穫できませんでした。ところが今年はけっこう良くできました。そうです、30年に一度というこの暑さのせいです。今、もうじき背の高さに並ぼうとしています。とはいえ、植えた数が少ないので、量はそんなに取れません。よし、来年は、たくさん植えるぞ・・・。来年は、どんな夏になるんでしょうか。うってかわって冷夏になったりして・・・。

カテゴリー
 

山東菜

白菜の仲間の野菜で、結球しないもの(白菜のように丸くならず、頭が開いたままのもの)を山東菜と呼びます。これは、白菜のご先祖にあたる野菜のようです。
 最近は、どうも、白菜に押され気味のようで、スーパーの野菜コーナーでも、あまり見かけないようです。確かに白菜は、長く貯蔵することが出来て便利だし、軟白された野菜特有の、甘く肉厚で柔らかい食感は、他の野菜にはないですね。
ただ白菜には、弱点もあります。それは虫に食われやすいこと。小松菜なんかと並べて植えてあると、明らかにヨトウムシや青虫は白菜のほうを好みます。また、同じ結球野菜でもキャベツは、硬くしまるので、後半になると虫が入りにくいのですが、白菜はやわらかいのでいつまでもねらわれます。無農薬で最も作りにくい野菜のひとつです。
山東菜のほうが、まだ作りやすいので、白菜の、いわばピンチヒッターとして栽培しているのです。とはいえ、最近何種類か栽培してみると、同じ山東菜でも味や、やわらかさが違うことに気がつきました。どうも比較的古い品種のほうがいいみたい。おいしい山東菜、探してみます。(か)

カテゴリー