植物と土壌微生物の関係

みぶ菜、チンゲン菜、小松菜などの葉物野菜は、みんな、アブラナ科という仲間です。アブラナ科の野菜はとても種類が多く、キャベツ、ブロッコリー、ケール、白菜、大根やかぶ、ルッコラや、ワサビもアブラナ科です。 アブラナ科野菜を連作(同じ場所で続けて栽培すること)すると、根こぶ病などの病気になったり、特定の害虫が増えてしまうので気を使います。  秋にお届けするキャベツ、ブロッコリーなどの作付け予定の畑は、今4月に種をまいたイネ科の牧草に覆われ、一面、草原のようです。 これをモアという機械で、細かく砕き、畑にすきこみ、有機質肥料と混ぜ、透明なビニールを張って、一月ほど太陽熱に当てて,7月から植え付けになります。連作障害を避け、土の有機物と有用微生物を増やすためです。また3年に一回以下の作付けになるよう畑を変えながら、他の作物と回してゆきます。  有機栽培では、病気や害虫が出てからでは、打つ手がないので、予防あるのみです。土の中には、菌がいっぱいで、普通の畑には、10アール当たり、700キロの重さの土壌微生物がいるそうです。多様な微生物が増えると、特定の病原菌の増殖をふせぎ、土壌を団粒化し(水持ちと、水はけが同時によくなる)、植物が取り入れにくい肥料も吸収しやすくしてくれます。そして最後は、微生物の死体自体がが野菜の肥料になります。植物と、土壌微生物の関係は、人間の腸と腸内細菌の関係に似ているといわれています。土を肥やし、微生物を増やすのに、やりすぎということもなく、終わりもありません。うーん、やりがいありますねー。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です