WOOF(ウーフ)初めてみました

cimg3905.jpgほそかわ農園では、1年で一番忙しいのは8月です。夏野菜が一気に実をつけ、収穫・出荷に追われるからだ。そのため、いつも秋野菜の準備や、ねぎ・雑穀などの草取りが間に合わなくて困っていた。夏の間だけお手伝いの人に来てもらいたくても、収入が少ないためお給料を支払うのは難しい。
そこでWWOF(ウーフ)という制度を利用することにした。ウーフとは、主に有機農業をしている農家などがホストとなり、食事と宿泊場所を提供し、働き手(ウーファーと呼びます)は労働力を提供するという仕組みで、世界各地にあるそうです。
8月に入ってから登録し、インターネットで募集すると、すぐに問い合わせの連絡が入ってびっくり。最初に来られたウーファーはAさんという50代の男性。彼は会社を早期退職され、全国を旅する「寅さん」みたいな自由人といった方で、あまり気をつかうこともなく、自然とうちの家族となじんでくださった。子供たちもすぐに彼が大好きになり、お散歩するのもついていくし、寝る間際までつきまとう始末。あまり遊びに連れて行けなかったのに、彼のおかげでとっても楽しい夏休みになった。私たちも旅の話などをいろいろと聞かせてもらって、2週間の滞在期間があっという間に過ぎました。
次は、香港からGさんという20代の男性が来られた。スポーツマンで礼儀正しい好青年だ。日本のアニメが好きで、また香港は畑などない大都会なので、日本の田舎に来てみたかったそうだ。彼はほとんど日本語が話せないので、英語と漢字の筆談でコミュニケーションをとる。海外へ行ったことのない自分にとって、英語で会話するというのは生まれて初めての経験。単語を並べただけのめちゃくちゃ英語でも、結構通じるのが面白く、いろいろ質問してみる。中国の食べ物のことや香港のことなど、何となーく知ることができた。夫は晩酌の友ができ、上機嫌で私よりいくらかましな英会話をしている。夫がいくらお酒を勧めても、彼はまったく酔う気配がないのにも驚いた。聞くと香港の人は60度のお酒を飲んでいるんですって!
最初は、食事と宿泊のみで手伝ってもらえるのはありがたいが、まったく知らない人と一緒に暮らすなんて、大丈夫になんだろうか・・・とかなり不安があった。しかし実際始めてみると、自分たちとは違うタイプの人との交流がとても新鮮で、仕事以上に得るものが大きく、子供たちにもよい影響をもたらしているようです。(ひ)