2013年11月

野菜の保存

たくあん用の大根と赤カブを干しているところ

たくあん用の大根と赤カブを干しているところ

夫が大収穫の話を書きましたが、ここのような高冷地では、これからはいかに野菜を凍らさせず、うまく貯蔵するかにとても神経を使います。あと、保存食としてたくわん、野沢菜などのお漬物、青トマトのピクルスを作ります。他に干し柿と干し芋はおやつ用の保存食。4月まで畑に何もなくても、貯蔵野菜とお漬物で野菜を買わずに暮らします。
 もちろん、スーパーでいくらでも安く野菜を買えるわけですが、昔の農家のような食事も楽しいし、何より作った野菜を無駄にしたくないからです。キャベツや白菜も新聞紙にくるんで凍らないよう保存しておくと、年を越しても十分おいしくいただけます。しわしわになった春先のジャガイモは信じられないほど甘くなっています。また、保存したサツマイモを使った焼き芋はねっとりとしていて、まるでスイートポテトのようです。冬の間は時間があるので、家にある野菜を使ってゆっくり料理を楽しむことができて、むしろ豊かな食卓になっているかも。
 このように寒い地方で暮らす人たちは、きっと冬に備えてたくさん貯めこんでおかなくては不安だったんでしょうね。たくさん漬けたお漬物が食べ切れなくて、結局捨ててしまうという話はよく聞くし、うちでも時々やってしまいます。あんまり欲張りすぎてもいけないですね。

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大収穫の一日

この日の収穫のほんの一部です 

この日の収穫のほんの一部です 

寒波がきました。じわじわと寒くなる年と、急な年があるのですが、今年は急な年でした。明日の朝の最低気温マイナス6度の予報を見て、大慌てでいろんな野菜を取り込みました。あらかじめ、少しずつやっておけばよいのですが、前日は雨、その前の日は、一日用事でだめ。そうかといって、一週間前では早すぎるのです。
 まず、大根を全部抜いて葉を切り落とし、軽トラックに山盛りつんで運びます。大部分家の近くの畑に溝を掘って埋め、すぐお届けする分は、ビニール袋にいれ倉庫に置きます。
 様子を見て、寒さがきびしくなってきたら、家の地下のムロに入れます。すぐに入れると、ムロが暖かすぎて「す」がはいってしまいます。ついでキャベツを大部分収穫。これも車一台分です。赤カブも全部収穫。ブロッコリーも出来る限り収穫。家に帰ると、ついでに庭の柿を全部収穫。数百キロの野菜を収穫した一日でした。 

落葉松(からまつ)の林が近くにある畑があり、葉が落ちる前にトンネルをかけようと思っていたのですが、ぐずぐずしているうちに、木枯らしが吹いて葉っぱだらけになってしまいました。小さな松葉、洗っても取れにくく、お手数をかけます。すみません。
  
  お届けしている野菜について
○大根  今度から、貯蔵したものになりますので、葉はつきません。適切に貯蔵すれば一冬もつのが大根のえらいところです。一年でいちばん甘くおいしい時期です。普通の大根(耐病総太りという昔からの品種です)と、丸くて中が赤い「紅芯大根」は、毎年お届けしているものです。
 
○赤カブ  今年は久しぶりに赤カブ漬けを作りたくなり、種まきしました。普段お届けしている小カブは、やわらかくて甘いのですが、赤カブはごつごつしていて野生的。肉質もかたいのですが、浅漬けにして食べてみるとおいしいんです。甘みよりうまみがつよい、アミノ酸が多い感じです。いかがでしょうか。

○ジャガイモ 夏前からお届けしているジャガイモですが、だんだんおいしくなってきた気がします。ジャガイモの旬は冬かもしれません。ニンジンやサツマイモも、寒くなると明らかに甘くなります。根菜類のおいしい季節です。

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給食甲子園

IMGP2022先日、ちょっとうれしいことがあったんです。うちの息子が通っている富士見中学校が、「給食甲子園全国大会」に出場することになりました。給食甲子園というのは、地元の食材を使って学校給食のおいしさ、栄養価などを競う大会だそうで、2000以上の応募の中の12校に選ばれたんですって。すご~い。
 富士見町には、町の学校と保育園の給食に、お米や野菜などの地元の食材を提供している「よっちゃばり」という会があります。先日よっちゃばりの会員を招待してくださり、中学でその大会メニューをご馳走になってきました。メニューは、凍り豆腐入り五目ご飯、高原野菜の味噌汁、肉団子の古代米蒸し、エゴマ味噌の和え物、ヨーグルト寒のルバーブジャム添えです。このメニューの中の8つの食材が富士見産で、ルバーブは中学の生徒が育てたものなんです。ほそかわ農園のもち米とほうれん草も使っていただいてます。富士見の特産物であるエゴマ、古代米(紫米)、赤いルバーブが使われた給食、とてもおいしかったです。
 地元の食材を給食に使うのは、お店に注文するのとは違ってけっこう大変なんです。味はおいしいけれど、規格がそろわないなど使いづらかったりします。今回の快挙は栄養士さん、調理員さん、担当の農家のHさんが、お互い理解し合って努力されてきた賜物です。そんな思いのいっぱい詰まった、おいしい給食を毎日食べられる富士見の子供たちは幸せですね。全国大会は12月、優勝するといいな。

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冬じたく

 

スティックブロッコリの花

スティックブロッコリの花

季節はずれの台風が過ぎ、少しずつ冬が近づいてきました。寒い地方の方にはわかっていただけると思いますが、気が引きしまるというか、気が重いというか、そんな季節です。霜の降りる時期は,年によってだいぶ違うのですが、二十四節季の霜降の頃か、もう少し後です。それからは、坂を転げ落ちるように、これでもかと寒くなってゆきます。

同じ葉物類でも、寒さに弱いものは、今のうちにお届けしなくては痛んでしまいます。弱い順番にお届けという感じです。小松菜やほうれん草など寒さに強いものは、ちょっと後回しです。またこれらは、もう少し後のほうが甘くおいしくなります。

 

 

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お届けしている野菜について

○長ネギ

今年は太くなりました。こんなに太くなったのは、初めてです。野菜作りも、50種類以上作っていると、相性の良し悪しがあって、もうひとつ、うまくいかないのがあるわけです。長ねぎがそうで、なかなか、ふっくらと太らせることができませんでした。今年は、何年もほっておいた古い堆肥をたくさんあげたのがよかったみたい。

細いと味がわるいというわけではないですが、やっぱり、鍋に入れたりするには、ある程度太いほうが、食べ応えもあるし、ねぎの甘みが感じられます。先日、鍋に入れたら、この時期にしては、結構やわらかくておいしかったです。ねぎに関しては単純で、寒くなるほどおいしくなります。今より12月のほうがおいしいし、2月になるともっとおいしい。ただし、枯れ果てたゴミのような姿になってますが。

下仁田ネギと、松本一本ねぎを作っています。この二つは、ごく近い親戚のようです。意外ですが、あの太くて短い下仁田ネギから、松本一本が分かれて出来たようです。ねぎは、こういった在来種のほうがやわらかくて断然おいしいです。

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11月5日の野菜セット

11月5日の野菜セットです。

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・キャベツ・・・今度は、寒さに強い寒玉系です。肉厚でしっかりしてます。
・トマト・・・夏の味とは比べ物になりませんが、おそらくこれで最後です。
・大根
・人参
・長崎白菜・・・初めて作った長崎の伝統品種。どうでしょうか。
・小かぶ
・松本一本ねぎ・・・涼しくなりだいぶやわらかくなってきました。鍋物などに。
・カボチャ・・・「ケイセブン」という品種。
・サラダセット・・・ルッコラと赤カラシナ
・カリフラワー
・ジャガイモ

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