2013年

今年もおせわになりました

今年もいよいよ最後のお届けとなりました。今の時期つらいなぁと感じるのは、冬の凍った畑からほうれん草や小松菜をガリガリと収穫し、水で洗って、枯れた葉っぱをそうじして(1/3くらいは捨てちゃいます)、はかりで量って新聞紙でくるむ作業です。手がすごくかじかんで動かなくなるのですが、温暖化のせいか辛く感じる日も年々少なくなっています。そんな作業も今年もお仕舞いかと思うと、うれしいような、さびしいような・・・。

今年も無事野菜のお届けを終えることができて、心より皆さまに感謝しています。いたらないところも多々ありましたが、「おいしかったよ」という言葉にとても励まされた1年でした。来年に向けていろいろと改善してゆきたいです。

そうそう、給食甲子園全国大会に出場した富士見中学校ですが、「東京ガス賞」という特別賞をいただきました。味のバランスが優れているというのが受賞理由だそうで、先日、栄養士さん(とても元気でチャーミングな先生です)と、よっちゃばり(生産者)のメンバーで、ささやかなお祝いパーティーをしました。ちょっと幸せな気持ちになれた年の暮れです。 ()IMGP2163

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お届けしている野菜について

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○野沢菜・・・うちの野沢菜漬け、いかかでしょうか。原材料は、野沢菜、塩、自家製の醤油のみです。私の母をはじめ普通は、みそ、昆布、酢、砂糖などいろんなものを入れて味をつけるのですが、うちは野沢菜の味自体が好きなので、シンプルなレシピです。冷蔵庫で保存し、洗わずに軽く絞って、できるだけ早くお召し上がり下さい。

そう、野沢菜って、おひたしでも、炒め物でも、さっと浅漬けにしても、とてもおいしい野菜なのです。来年は、野沢菜そのものをお届けしてみたいですね。

○メキャベツ・・・久々に作りました。個人的にメキャベツが好きなのですが、実は作るのが面倒な野菜なのです。普通のキャベツより、大きくなるのにすごく時間がかかるし、なりが大きくて肥料食いなので倍くらい離して植えなくていけない。しかも大きな姿の割りに、ちょっぴりしか取れない。その分濃い味がする気がしますが・・・。今年は、いろんな人に手伝ってもらったおかげで、どうにか出来たという感じです。

○ケール・・・食用のケールを2種類作ってみました。ゆでると濃い緑色になり、ビタミンの含有量が野菜の中で最高というだけあって、見た目どうりの濃い味がします。決して食べやすくはないですが、かなり甘みもあります。ちりめん状のほうは、パセリみたいでお料理の飾りにきれいだとおもいます。いかがでしょうか。こちらは、寒さにも強く丈夫で、ごく作りやすい作物です。 ケールは、キャベツやブロッコリーの先祖にあたる野菜ですが、ヨーロッパの伝統品種のカタログなど見ると、驚くほどいろいろな姿の品種があり、とてもおもしろいです。また来年も、ちょっと変わった野菜を試作してみていいでしょうか。

 

今年もお世話になりました。一年の終わりとともに、ほそかわ農園も店じまいです。

期間限定、セット野菜のみ。 メニューがおまかせしかない、わがままな店みたいで恐縮です。でも主役の野菜に、最高においしくなってもらうには、これがベスト。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。よいお年をお迎えください。

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野菜の保存

たくあん用の大根と赤カブを干しているところ

たくあん用の大根と赤カブを干しているところ

夫が大収穫の話を書きましたが、ここのような高冷地では、これからはいかに野菜を凍らさせず、うまく貯蔵するかにとても神経を使います。あと、保存食としてたくわん、野沢菜などのお漬物、青トマトのピクルスを作ります。他に干し柿と干し芋はおやつ用の保存食。4月まで畑に何もなくても、貯蔵野菜とお漬物で野菜を買わずに暮らします。
 もちろん、スーパーでいくらでも安く野菜を買えるわけですが、昔の農家のような食事も楽しいし、何より作った野菜を無駄にしたくないからです。キャベツや白菜も新聞紙にくるんで凍らないよう保存しておくと、年を越しても十分おいしくいただけます。しわしわになった春先のジャガイモは信じられないほど甘くなっています。また、保存したサツマイモを使った焼き芋はねっとりとしていて、まるでスイートポテトのようです。冬の間は時間があるので、家にある野菜を使ってゆっくり料理を楽しむことができて、むしろ豊かな食卓になっているかも。
 このように寒い地方で暮らす人たちは、きっと冬に備えてたくさん貯めこんでおかなくては不安だったんでしょうね。たくさん漬けたお漬物が食べ切れなくて、結局捨ててしまうという話はよく聞くし、うちでも時々やってしまいます。あんまり欲張りすぎてもいけないですね。

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大収穫の一日

この日の収穫のほんの一部です 

この日の収穫のほんの一部です 

寒波がきました。じわじわと寒くなる年と、急な年があるのですが、今年は急な年でした。明日の朝の最低気温マイナス6度の予報を見て、大慌てでいろんな野菜を取り込みました。あらかじめ、少しずつやっておけばよいのですが、前日は雨、その前の日は、一日用事でだめ。そうかといって、一週間前では早すぎるのです。
 まず、大根を全部抜いて葉を切り落とし、軽トラックに山盛りつんで運びます。大部分家の近くの畑に溝を掘って埋め、すぐお届けする分は、ビニール袋にいれ倉庫に置きます。
 様子を見て、寒さがきびしくなってきたら、家の地下のムロに入れます。すぐに入れると、ムロが暖かすぎて「す」がはいってしまいます。ついでキャベツを大部分収穫。これも車一台分です。赤カブも全部収穫。ブロッコリーも出来る限り収穫。家に帰ると、ついでに庭の柿を全部収穫。数百キロの野菜を収穫した一日でした。 

落葉松(からまつ)の林が近くにある畑があり、葉が落ちる前にトンネルをかけようと思っていたのですが、ぐずぐずしているうちに、木枯らしが吹いて葉っぱだらけになってしまいました。小さな松葉、洗っても取れにくく、お手数をかけます。すみません。
  
  お届けしている野菜について
○大根  今度から、貯蔵したものになりますので、葉はつきません。適切に貯蔵すれば一冬もつのが大根のえらいところです。一年でいちばん甘くおいしい時期です。普通の大根(耐病総太りという昔からの品種です)と、丸くて中が赤い「紅芯大根」は、毎年お届けしているものです。
 
○赤カブ  今年は久しぶりに赤カブ漬けを作りたくなり、種まきしました。普段お届けしている小カブは、やわらかくて甘いのですが、赤カブはごつごつしていて野生的。肉質もかたいのですが、浅漬けにして食べてみるとおいしいんです。甘みよりうまみがつよい、アミノ酸が多い感じです。いかがでしょうか。

○ジャガイモ 夏前からお届けしているジャガイモですが、だんだんおいしくなってきた気がします。ジャガイモの旬は冬かもしれません。ニンジンやサツマイモも、寒くなると明らかに甘くなります。根菜類のおいしい季節です。

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給食甲子園

IMGP2022先日、ちょっとうれしいことがあったんです。うちの息子が通っている富士見中学校が、「給食甲子園全国大会」に出場することになりました。給食甲子園というのは、地元の食材を使って学校給食のおいしさ、栄養価などを競う大会だそうで、2000以上の応募の中の12校に選ばれたんですって。すご~い。
 富士見町には、町の学校と保育園の給食に、お米や野菜などの地元の食材を提供している「よっちゃばり」という会があります。先日よっちゃばりの会員を招待してくださり、中学でその大会メニューをご馳走になってきました。メニューは、凍り豆腐入り五目ご飯、高原野菜の味噌汁、肉団子の古代米蒸し、エゴマ味噌の和え物、ヨーグルト寒のルバーブジャム添えです。このメニューの中の8つの食材が富士見産で、ルバーブは中学の生徒が育てたものなんです。ほそかわ農園のもち米とほうれん草も使っていただいてます。富士見の特産物であるエゴマ、古代米(紫米)、赤いルバーブが使われた給食、とてもおいしかったです。
 地元の食材を給食に使うのは、お店に注文するのとは違ってけっこう大変なんです。味はおいしいけれど、規格がそろわないなど使いづらかったりします。今回の快挙は栄養士さん、調理員さん、担当の農家のHさんが、お互い理解し合って努力されてきた賜物です。そんな思いのいっぱい詰まった、おいしい給食を毎日食べられる富士見の子供たちは幸せですね。全国大会は12月、優勝するといいな。

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冬じたく

 

スティックブロッコリの花

スティックブロッコリの花

季節はずれの台風が過ぎ、少しずつ冬が近づいてきました。寒い地方の方にはわかっていただけると思いますが、気が引きしまるというか、気が重いというか、そんな季節です。霜の降りる時期は,年によってだいぶ違うのですが、二十四節季の霜降の頃か、もう少し後です。それからは、坂を転げ落ちるように、これでもかと寒くなってゆきます。

同じ葉物類でも、寒さに弱いものは、今のうちにお届けしなくては痛んでしまいます。弱い順番にお届けという感じです。小松菜やほうれん草など寒さに強いものは、ちょっと後回しです。またこれらは、もう少し後のほうが甘くおいしくなります。

 

 

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お届けしている野菜について

○長ネギ

今年は太くなりました。こんなに太くなったのは、初めてです。野菜作りも、50種類以上作っていると、相性の良し悪しがあって、もうひとつ、うまくいかないのがあるわけです。長ねぎがそうで、なかなか、ふっくらと太らせることができませんでした。今年は、何年もほっておいた古い堆肥をたくさんあげたのがよかったみたい。

細いと味がわるいというわけではないですが、やっぱり、鍋に入れたりするには、ある程度太いほうが、食べ応えもあるし、ねぎの甘みが感じられます。先日、鍋に入れたら、この時期にしては、結構やわらかくておいしかったです。ねぎに関しては単純で、寒くなるほどおいしくなります。今より12月のほうがおいしいし、2月になるともっとおいしい。ただし、枯れ果てたゴミのような姿になってますが。

下仁田ネギと、松本一本ねぎを作っています。この二つは、ごく近い親戚のようです。意外ですが、あの太くて短い下仁田ネギから、松本一本が分かれて出来たようです。ねぎは、こういった在来種のほうがやわらかくて断然おいしいです。

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11月5日の野菜セット

11月5日の野菜セットです。

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・キャベツ・・・今度は、寒さに強い寒玉系です。肉厚でしっかりしてます。
・トマト・・・夏の味とは比べ物になりませんが、おそらくこれで最後です。
・大根
・人参
・長崎白菜・・・初めて作った長崎の伝統品種。どうでしょうか。
・小かぶ
・松本一本ねぎ・・・涼しくなりだいぶやわらかくなってきました。鍋物などに。
・カボチャ・・・「ケイセブン」という品種。
・サラダセット・・・ルッコラと赤カラシナ
・カリフラワー
・ジャガイモ

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10月22日の野菜セット

10月22日の野菜セットです。すっかり秋の野菜になりました。

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・キャベツ・・・サボイキャベツ。しっかりしているので煮込み料理に。真ん中
 のほうは千キャベツでもいけます。
・カブ       
・スティックブロッコリー
・カリフラワー 
・サラダセット・・・ルッコラ、赤からし菜、レタス、ラディッシュ
・大根
・人参    
・ニンニク
・玉ねぎ
・ジャガイモ・・・アンデスレッド。ほくほく煮崩れ系。
・チンゲンサイ
・ミニトマト

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慶二郎さんのこと

今回はうちで働いてくださっている酒井慶二郎さんのことです。
慶二郎さんは去年の春からほそかわ農園に来て一緒に農作業しています。彼は自閉症です。とても体力があって、どんな仕事も一生懸命がんばって働きます。いつも明るくて元気で、今ではすっかりうちの家族の一員です。
そして、絵を描くのがとても上手で、あちこちで個展を開催しています。花の絵、似顔絵、野菜の絵など・・・。どれも素敵ですが、私は特に野菜の絵が大好きです。彼には光の当たり具合による微妙な色の変化も、正確にとらえることができるんです。しかも下書きもせずに描けてしまうのが不思議です。ぜひ、慶二郎さんの素晴らしい絵に会いに行ってくださいね。
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 酒井慶二郎500人展
2013年11月20日(水)~24日(日)
会館時間:10時~6時(24日のみ5時)
場所:茅野市民館(市民ギャラリー)
※500人の似顔絵展すごい迫力だと思います


 酒井慶二郎第7回真澄個展
場所:諏訪市元町、真澄さんの松の間
10月25日(金)まで開催中です
※宮坂酒造さんの松の間もとても素敵です

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野菜セット

 

体育の日息子と一緒にわら運び

体育の日息子と一緒にわら運び

いつもほそかわ農園の野菜を食べてくださりありがとうございます。

季節の野菜を詰め合わせたセットでのお届け、不便なことも、いろいろあるかと思いますが、おかげさまで、いちばんおいしい時期に作ってお届け出来(それはスーパーでその野菜がいちばん安い時期です)、そしてどうしたらもっとおいしくなるか、もっとおいしい品種はないかなど、そんなことばかりにかまけていられて、本当にしあわせです。いちばん手のかからない時期に育った野菜は、資材も、燃料も、最小ですみ、環境にもいいんです。

 

お届けしている野菜について

○サラダセット

ルッコラ、からし菜、ラディッシュなどレタス類を組み合わせてお届けしています。

サラダというと夏のイメージですが、ルッコラも、からし菜も、もちろんラディッシュもみんなアブラナ科という野菜の仲間です。こいつらはおおむね涼しい気候を好みます。

レタスも、あんまり暑いのは苦手です。自分で農業を始める前、標高1400メートルの野辺山の農家でアルバイトをしていたことがありますが、そこでさえも真夏のレタス作りは気を使うと言ってました。そういうわけで、うちのサラダのいちばんおいしい季節は秋です。先日、サラダセットと、ブロッコリー、カリフラワー、ニンジン、ちょっと味は落ちてきましたが、トマトとミニトマトを入れたサラダをボールいっぱい作りましたが、我ながらとってもおいしかったです。昨年買った、くるくるハンドルを回す野菜の水きり器は、少量の油分でもよくからんで、なかなかよいです。

 

○試作している野菜

いつもいろんな野菜を試作しています。

去年、ちょっと作ってとてもおいしかった、「たねの森」のパープルスプラウティング。がんばって早く種まきしたのですが、やっぱり晩生で、紫色の小さいブロッコリーは今年も出来そうにない。葉っぱだけでもおいしいのですが。

カタログにおいしいと書いてあった2種の食用ケール。この間畑で食べてみると、うーん・・・。霜が降りるようになるとおいしくなるというので期待したいです。こういう試作品をみなさんにお届けしてもよいものでしょうか。ちなみにこの2種の野菜もアブラナ科です。よく似た1ミリくらいの小さな種から、驚くほど多様な品種が育つのが本当に不思議です。

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