野菜畑の仲間たち

チマ・サンチュ

cimg3917.jpg日本名は、かきちしゃです。下のほうの葉っぱから順にかきとって食べるちしゃ。そういえば、祖母がレタスのことを、ちしゃとよんでいました。サンチュというと、焼肉を包んで食べるイメージですが、リーフレタスの一種です。特に夏場、もっと潤沢にレタス類をお届けするためにいろんな種類の栽培に取り組んでいるのですが、やはりレタス類は雨と高温に弱く、なかなかむずかしいですね。
他のリーフレタスもそうですが、丸い玉レタスにはないおいしさがあります。外側の葉は、ぱさぱさしていますが、芯のところがふくらんで、うまく半結球状になると、オイルで和えたような妙に滑らかな食感となり、玉レタスより水分が少ないせいか甘みも強く感じ、たいへん美味です。そもそもリーフレタスは玉レタスより栄養的にもずっとすぐれているようです。・・・話ばっかりですみません。また来年、おいしいリーフレタスをお届けするべく努力したいと思います。(か)

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トウモロコシ

cimg3927.jpgトウモロコシってどうしてこんなに甘いのでしょうか。最近の品種は、ますます甘くなってきました。いったいどうやってこういう品種を作るのでしょうか。甘すぎて、もはや野菜ではないみたいです。とはいえ、甘いトウモロコシを食べると、やっぱり「おいしい!」と叫んでしまいます。逆に、いまいちのやつを食べたときは、本当にがっかりします。他の野菜では、こんなことはないですよね。甘みって魅力的です。
 今年は、梅雨が長く、おいしいトウモロコシが取れるか心配でした。雨が多いと味がのらないことがあるのです。幸い今年は、まあまあおいしかったようです。けれど、トウモロコシの本当においしい期間はとても短いのです。少し若いとおいしくないし、実が入りすぎてもだめです。ですから、早生と晩生の品種を組み合わせて、4〜5回種まきし、次々と取れるようにしておくのですが、タイミングが合わないときもあり、なかなか難しいです。
 トウモロコシは、山の動物も大好きです。トウモロコシ畑には、ぐるりとネットを張るのですが、それでも何とかして必ず毎日入り込む動物がいます。たぶんタヌキかハクビシンです。もしかしたらアナグマかもしれません。畑にトウモロコシがあるうちは、主にそこで食事をしている模様です。大好きのようです。これだけ甘ければ無理もないのかもしれません。(か)

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スナックエンドウ

アメリカで育成された品種で、本当はスナップエンドウと言うそうです。青果市場のほうで少しだけなまってスナックと呼ばれるようになったらしいです。ですから、スナック菓子のスナックとはぜんぜん関係ありません。でも、本当に甘いですよね。絹さやと違い、中の豆もかなりふくらんでいるので、ビタミン類のほかに、豆としての栄養分も豊富です。
 育てるのに、ちょっと困るのは、うどんこ病という病気に弱いこと。以前は、やっと大きくなり実がついた頃に、下の方からさーっと白くなりはじめ、あっという間に全身まっ白ということが、よくありました。最近は、つるなしという、背の低い(せいぜい1m)品種を作るようになり、うどんこ病になる前に、なんとか収穫にこぎつけられるようになりました。
 わが家では、ゆでてそのままサラダ風に食べることが多く、おいしいのですが、ちょっとワンパターンになりがちな野菜です。おすすめのお料理があったら教えてください。(か)

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カボチャ

cimg0343.jpg カボチャを栽培するには、広い畑が必要です。1反に300〜400株しか植えられないので、 1株育てるのに、1坪くらいの面積がいるのです。1株から3〜4個のカボチャがとれます。カボチャ作りのポイントは、この広い面積をどうやって管理するかです。
生育の最盛期には、みごとに畑中、カボチャのつると葉でおおわれます。そのたくましい生命力は、野菜で一番かもしれません。しかし春先、小さな苗を植えた直後は、なにせ1坪に1株ですので、畑はがら空きです。ほうっておくと、間違いなく草だらけでジャングルのようになります。
最近は、畝間(空いたとこ)に、ベッチなどの緑肥作物をまいています。よく雑草をおさえてくれて助かっています。ただし、ベッチはカボチャをも圧倒すべく襲いかかってきます。見ていて、カボチャが劣勢のようなら、べッチを刈り込んだり、踏みつけたりしていじめて、カボチャを応援します。それでも、一面土が見えなくて、みどり色の畑は、見ていて気持ちのよいものです。土も確実によくなってくれるのです。
 このところ、ぼっちゃんカボチャのような小さな品種がいろいろと充実してきました。
使いやすいし、だいぶ貯蔵できるものも出てきました。来年は、小さいカボチャを中心につくろうかと思っています。

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ライ麦

ライ麦は、小麦より寒さに強く丈夫なので、ヨーロッパやロシアの寒い地方、標高の高いところなどで、多く作られています。いわゆる黒パンの原料になる麦です。成長すると、人の背より高くなります。 
ほそかわ農園でも、このライ麦を作っています。と言っても、収穫してパンを作ろうというのではなく(黒パンもおいしそうですが)、緑肥作物として栽培しているのです。
 緑肥というのは、食用にするのではなく、栽培したものをそのまま畑に返し、土を肥やすための作物です。他にも、エンバク、ベッチ、クローバーも使っています。ベッチやクローバーなどマメ科の緑肥は、空気中の窒素を土にとりこんでくれるので、土を肥やす力が強いのです。けれど、これから寒い冬を乗り切ることのできるのは、ライ麦だけです。
 ライ麦は、土を肥やすこと以外にも、冬、寒さでかさかさに乾燥した土が風で飛ぶのを防いでくれます。根がのびて、畑の下のほうの固い土を耕してくれます。そして、アレロパシーが強く、次作の雑草をかなり抑えてくれます。いろいろと役に立ってくれるのです。
 いま、ちょうど、あちこち空いた畑に種まきをしているところです。肩に種を入れた袋を下げ、一握りずつ左右に振りまきながら歩きます。まき終わると、トラクターで浅く耕します。しばらくすると、緑の芽を出し、寒さにも負けず、じりじりと大きくなってゆきます。
 緑肥作物も、大事な野菜畑の仲間です。(か)

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キャベツ

cimg2019.jpg キャベツは、一年中あると便利な野菜ですが、真夏は、作りにくい。涼しいのが好きな作物ですし、陽気がいいと虫も多くなってしまうからです。
 春にお届けした「みさき」という品種は、頭がとがった形をしていますが、グリーンボールの仲間、ボール系です。秋から冬にお届けするのは寒玉系。肉厚で、春キャベツのような柔らかさはないが、甘みがある。そして、寒さに強く日持ちがします。もうひとつ、サワー系というふわっとしたキャベツの系統があるのですが、虫に弱いため、今は作っていません。
キャベツは比較的丈夫な野菜ですが、弱点は、虫に好まれること。虫の多い年は、手で虫(ヨトウムシなど、いもむしのたぐい)を取ります。そうしないと、キャベツになってくれません。虫取りは大変だし、あまり楽しくありません。カエルや肉食のハチ類などの天敵に、もう少し虫取りのお手伝いをしてもらえないかと、いろいろ試しているのですが。(か)

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大根

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 春の大根も、みずみずしくてうれしいですが、秋から冬が、なんといっても本番です。日に日に気温が低くなってゆくと、ぐっと甘みが増してきます。
 大根は凍ってしまってはいけないので、気温が氷点下になるころには、全部収穫して葉を落とし、土に埋めます。秋口は、畑からお届けしますが、11月以降は、土から掘り出してお届けするのです。
今年作っているのは、春にもお届けした「ホワイトスティック」というミニ大根、冬に出る青首大根は「耐病総太り」、それから丸くて中の赤い紅心大根です。
 大根は日本を代表する野菜で、重さ20キロ以上にもなる桜島大根とか、ゴボウみたいに細長い守口大根とか、実にいろんな、驚くべき品種があります。昔の人が、大切に、そして、おいしくなれと唱えながら育てた結果ですね。(か)

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ヤマトイモ

ヤマトイモは、ヤマイモの仲間で、イチョウイモとも言います。関西で多く作られるまん丸のツクネイモも、ヤマトイモと呼ばれることがありますが、少し種類が違います。
 ヤマトイモは、ナガイモに比べると、粘りは濃いのですが、味は、あっさりしているというか、あの、とろろを食べると、口の周りがかゆくなる成分が少なめのようです。また、アクも少なく、使いやすいのではないかと思います。
作るほうとしても、イモが短い分、掘るのが楽で助かります。ただ、形の悪いのができてしまうことがあり困ります。皮をむくのにお手間をとらせてしまっているかと思います。形が悪いのはイモのせいではなく、肥料のやり方が関係あるようです。畑によってもかなり違いがあるようです。もう少し工夫しなくてはいけません。
 私の子供のころは、ヤマイモといえば「とろろ」ばっかりでしたが、すりおろして、お菓子や、いろんなものに混ぜたり、飲み物になったり、ずいぶんいろんな料理法があるんですね。おいしい食べ方があったら、ぜひ教えてください。(か)

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枝豆

cimg3273.jpg枝豆と大豆って同じものなんですか、と、聞かれることがあります。まったく同じ植物です。ただ、枝豆は、なるべく早くできるように(ビールのおいしい季節に!)改良されたもので、大豆用の品種は、たくさんとれるように、味噌や醤油に加工するのに適したものにと改良されたものです。品種が違うわけですね。でも、ようするに、大豆を若いうちに取って食べれば枝豆なので、大豆用の品種を枝豆として食べても、おいしいものです。
 さて、昨年の春のことですが、友人から、すごくおいしいという枝豆の種を、少しいただきました。「毛豆」といって、青森のほうの豆だそうです。
もらった種を畑にまき、できた枝豆を食べてみると、おいしかった!
そこで、残りは食べずにがまんして、さやが枯れて、大豆になるまで待ち、種をとり、それを今年の春、再び畑にまきました。
だいぶ増えましたよ。種をまけば、増えてくれる、これはほんとに、すばらしいことです。
 「毛豆」は晩生なので、ビールにはちょっと涼しくなったころ、9月に入ってから取れます。

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ナス

cimg3252.jpgようやくナスが取れ始めた。ナス料理、いろいろありますよね。ナスはあんまり栄養がないなんていわれますが、おいしいですよね。 
 ナスは大好きなんですが、作るのはいまいちうまくいかず、苦戦しています。ナスは、暑いのが大好きで、水が好きで、けちな人は作ってはいけないというくらい、肥料をたくさん欲しがります。それから「いや地」と言って、野菜はなんでも、同じものを同じ所に作り続けると、うまくできなくなってしまうのですが、ナスは特に「いや地」が強い。一度作ると、5〜6年、できればもっと、間をあけなくてはならない。それで、あちこちの畑に作ってはいるのですが、それでも、病気が出がちで、悩ましいのだ。
最近は、病気対策として、小さな接木の苗を購入して、それを大きく育てて植えている。畑で病気が疑われる株が見つかると、治療法はないので、すぐに抜いてしまう。収穫のときも、切り口から病気がうつらぬようにハサミは使わないなど、けっこう気をつかうのだ。
今年は、今のところ、まあまあ元気そうだが、どうなるでしょうか。
品種は、「筑陽」というちょっと長めの中長ナスです。

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