収穫の秋
思いのほか厳しい残暑でしたが、朝夕はさすがに少し肌寒く、秋のけはいです。あんなに採れていた夏野菜がひとつ、またひとつとなくなってゆくのは寂しいですが、さすがにもう十分にいただきました。秋一番に取れた葉物をみそ汁に入れて、フーフーと食べていると夏ばてぎみの胃袋がほっとするようです。
秋野菜は、まず小松菜などの葉物が採れだします。続いて小カブやホウレンソウも出てきます。根菜類は、ジャガイモを堀り終わって倉庫に積み上げたところです。次にサツマイモとサトイモ。この二つは暑いのが好きなので、今年はちゃんとできているか心配です。最後にゴボウと山イモ。霜が降りて葉っぱが枯れてから掘り出します。それから豆類の収穫。インゲン豆、小豆、大豆など。さやをもいで、あるいは茎ごと刈り取ってから日に当てて干し、たたいてさやから出し、手回しのとうみで風選別するという具合です。
収穫といえば稲刈りもあります。お米は自家用に1反5セ(450坪)ほど作っているだけです。スーパーにいけば、お米なんて10キロ3000円くらいから売っていますよね。お金にすればたいしたことはない、というより春からの代かき、田植え、草取りそして毎日の水管理と、かかった労力にまったく見合っていません。お金に換算してはいけないということでしょうか。今の世の中、何でもお金に換算してしまいがちですが、特に食べるものに関しては経済性ばかりを追求すると、ますます自給率が下がり、安全性もないがしろにされてしまいます。ともかく、家族が一年間食べる主食の収穫というのは秋のメーンイベントという感じです。今年は残念ながら、やや不作のようですが。