2011年10月

これからするべきことは何だろう?

今年は地震、台風と災害の多い年になりました。まだまだ不自由な生活をされている方がたくさんおられることを考えると、これから寒さに向かうのがとても心配です。 

原発の事故があってから、「放射能の影響の少ない野菜が食べたい」というお客様からの問い合わせが増えました。私たちはもちろん原発反対の立場にあるので、事故のせいで注文が増えるというのは、正直言って複雑な心境です。もちろん注文が増えても、収穫量が増えるわけではないのでお断りすることもあったのですが。福島の方からも何件も注文をいただいていて、それでうちが利益を得ることも、何だか申し訳ない気がしています。

ここ富士見町はたまたま運が良かっただけで、風向きが違っていたらもっと汚染されていたかもしれない。そうしたら、同じように丹精込めて作った野菜が見向きもされなくなる・・・、それって誰が責任を取ってくれるのでしょう。この事故は明らかに人災なので、東北や関東の農家の方や福島に住んでいる方たちを、単に「気の毒だ」ですましてはいけないと思うんです。こうなってしまったのは自分たちにも責任があるわけだし、もっと国や東電に怒りをぶつけるべきだと思う。ただ産地を選んでいたのでは、日本の農業・漁業はだめになってしまいます。

その一方で子供を持つ親の立場としては、放射能汚染の可能性がある物は食べさせたくない、という気持ちもあります。自分自身どうすればよいのかわからないくせに、偉そうなことを言ってすみません。被災地へ行って支援をすることはできないので、福島の子供たちに汚染の少ない野菜を食べてもらおうと、少しですが野菜を届けることをはじめました。そして日本中の原発が廃炉になるように、運動を続けてゆきたい。また、こうして家族が健康で過ごせること、農業を続けられること、自然のめぐみに感謝して、1日1日を丁寧に過ごそうと思っています。

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10月上旬の田んぼと畑のようす

 田んぼのようす 

  

 稲刈りが終わった。まだハゼにかけて干している田もあるが、8割は土蔵の貯蔵庫におさまった。今年の米は、あまり良い出来ではありませんでした。近所のお百姓さんも、みんないまいちだと言っています。刈ってみると見た目よりどうも取れないそうです。ここは、高冷地なので、作柄が、やや不良の時は、かなり不良となりやすい。こういうときこそ、有機稲作。有機は出来が悪い年にこそ威力を発揮するといわれていますが、・・・残念ながらそうは行きませんでした。うちの田んぼもいまいちでした。 

今年は育苗方法を変え、機械も変えてで手一杯で、管理が行き届かなかったということにしておきたいと思います。稲作りは、1年に1回。10年でも10回・・・まだまだのようです。  

稲刈りが早く終わったので、わらも早くすきこめた。まだ稲刈りが終わったばかりですが、何だか来年は、根拠はないですが、とてもうまくゆきそうな気がしています。 

 先日、新米をいただきました。私は、お米の味があまり識別できないのですが、毎年、新米だけは、はプチプチしていて美味しいなと思います。 

  畑のようす 

 先日、最後の、小松菜、冬菜の種をまいた。これで、今年の種まきはすべておしまい。今、畑に点線のように小さな芽を出したところ。じっくり育って、12月にはおいしい菜っ葉になってくれるはず。 

後は、ニンニクを植えタマネギを植える。ニンニクは1個を手で6~7個に割り、りん片一個ずつを植える。少し植えるのが遅れてしまったが、寒さには強いのでまあ大丈夫。 

タマネギは8月下旬に種をまき、鉛筆ほどに育った苗を植えるのだが、こちらは枯れないようにいろいろ注意が必要だ。まずは良い苗が不可欠だが、タマネギの苗作りは、これがなかなか難しい。畑には、入念にマルチを張り、しっかり押さえて植えつける。うねの北側は、できれば少し高くして、北風を防ぎたい。だいたい、この辺は、タマネギには寒すぎる。こんな小さな苗がマイナス15度の寒さに耐えられることのほうが、むしろ驚きだ。(か) 

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