2002年10月

これからの仕事

ぼつぼつ薪ストーブを焚き始めました。このところ暖かい日が続き、このあたりでも10月20日を過ぎて、まだ初霜が降りていません。といっているうち、すぐにガツンと来るはずですが…。畑仕事もようやく一段落といったところです。仕事がはかどったというのではなく、寒さで雑草の生長が止まり、来年まで草取りおよび草刈り作業をしなくてもよくなったというわけです。ただし、草ボーボーにしてしまった畑は、また来年こぼれた種から何百倍にもなって草が生えてきます。

これからする仕事としては、今は秋野菜の一番おいしい時なので、皆さんにたっぷりとお届けするということ。また、近日中にタマネギの苗を定植するのですが、それが終われば今年の種まきや定植はすべて終わりです。あとは畑を順に片づけて、堆肥をまいたり、えん麦やライ麦などの緑肥作物をまいておきます。そして大豆やエゴマの収穫。ネギや大根、白菜、大カブなども、本当に寒くなる前に収穫してかこいます。
そういえば、今年はこの辺一帯イノシシに荒らされて、近所のおばあさんもせっかく作ったジャガイモとカボチャを大部分食われてしまったそうです。ジャガイモ30キロくらい、カボチャ30個くらい分けてほしいと頼まれました。この時代、どんな田舎でもスーパーに行けば、いつでも新鮮なものが安く手に入ります。何もそんな大量に家に蓄えなくてもよいのではと思うのですが、長年きびしい冬を乗り越えてきた人の習慣というか、ほとんど本能のような、そんな気持ちが最近は何だかとてもよくわかる気がするのです。

話がそれましたが、あとはハウスや倉庫を建てたりの大工仕事。来年の床土作り、たくあんや野沢菜をつけたり…と、もうしばらくは何やら農作業の日々です。

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秋冬野菜の言いわけ

今年の秋冬野菜は不作です。ほそかわ農園として野菜を作り始めて今年で7年目になるのですが、最もできが悪い。 がっかりです。けれどもこれは天候のせいではありません。管理不十分。手が回らず。自分のせいです。
キャベツは苗を畑に植えるのが遅れました。10日くらい遅れてしまったでしょうか。もういけません。 ケールのように葉っぱが広がったままで、青々としてとっても元気そうなのですが、丸く結球してくれないのです。 カブや大根、白菜も遅れそうです。それから長ネギ。長ネギは草に弱い。トウモロコシなんかは草には強く、 背が高くなるし肥料をすう力も強く、草だらけにしておいても、雑草に負けじとぐんぐん大きくなり、けっこう収穫できる。 大豆やジャガイモなんかも、最初何回か草取りをしてあげれば、次第に葉がしげってきて光をさえぎり、 ある程度大きくなればもう草は生えてこない。ところがネギはいくら大きくなっても、あのとおり棒のような姿なので、 最後まで草に勝つということがないのです。そして日照りには強いかわりに雨はキライなので、 草だらけの中に放っておくとヒョロヒョロになり、次には溶けてなくなってしまう。本当に今年はいけませんでした。

近所の百姓のとしょーり(ご老人)が何げなく、かつゆっくりと、しかし確実に 行っている作業のすべてがひとつの技術なのだとあらためて思うこのごろです。

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