Eagleなんかから出力されたCAMファイルをSketchUpで3D化

やったのは結構前ですが、まとめておりませんでしたので、備忘も兼ねて。

筐体と基板は(本来)切っても切れないものですが、DIYなどでは同時に設計する事は少ないかもしれません。でもやってみたら結構良かったです。

基板CADはEagleを使っていますが、他のCADでも吐き出されるCAMファイルが拡張Gerberフォーマットであれば同様に動くはずです。

まずは、(持っていない場合は)Google SketchUpをダウンロードします。いつのまにか7になっていたんですね。

プラグイン用のRubyスクリプトとサンプルのファイルが入っている
こちらのZipファイルをダウンロードしてください。
(万が一のMD5は
cbec99b6227d6dc57d22725692614be8
です—Zipが改変できるならこの記事に書いてあるMD5も変えられますね(泣))

サンプルはいつもチェックさせていただいているfenrir様のこちらのエントリから拝借いたしました。いつもためになるエントリに感謝。

展開されたフォルダの中の「toPluginsFolder」内の「importCamFile.rb」と「putHoles.rb」はこちらに書いてあるように、

Windows の場合:C:/Program Files/Google/Google SketchUp 7/Plugins
Mac OS X の場合:’ハード ドライブ’/ライブラリ/Application Support/Google SketchUp 7/SketchUp/Plugins

に入れます。

流れ的には
1. シルクおよび外形線のCAMデータを読み込む
2. ドリルの情報を読み込む
3. 立体化
4. ソレっぽくする
という感じです。
CAMデータを読み込むときは(0, 0, 0)を基準とする絶対値で読んでゆきますので、1と2の間ではオブジェクトを動かさない方が良いです。

1. シルクおよび外形線のCAMデータを読み込む

SketchUpを起動している場合は再起動し、新しいファイルを作ります。
「Plugins」メニューから「Import CAM File」を選択するとダイアログが出ますのでシルクおよび外形線のCAMデータ(Eagleの場合は.plcファイルに外形と部品面のシルク印刷が書かれています。複数ファイルがある場合は1つずつお願いします)を選択し、「開く」をクリックで読み込み始めます。
回路パターンのファイル(Eagleの場合、.plc、.drdファイル以外)も読み込めなくはなさそうですがかかる時間(ハングアップしたかとおもいました)の割に筐体を設計する上でのご利益は少ないと思いますのであまりおすすめではありません。


何も変わらないじゃん、と思いきや足下の後ろの方に何かあります。


拡大するとこんな感じです。ちょっと感動しました。

2. ドリルの情報を読み込む

「Plugins」メニューから「Put Holes」を選択するとダイアログが出ますのでドリルデータ(Eagleの場合.drdファイル)を選択します。
割と速く読み込み終わります。

3. 立体化

インポートしたデータでは立体化しにくい(辺だけのデータと思います)ので、SketchUpで外形を書き直します。
SketchUpの長方形ツール(または直線ツール)を選んで外形のどこかの頂点から対角の頂点にドラッグして四角を作ります。頂点にスナップするようなので結構楽です。サイズも確認できますし。
曲線の基板を作ってしまった人は大変そうです。

四角(あるいは他の形)が描けたら、「プッシュ/プル」ツールで基板に厚みをつけます。
Z軸方向マイナス側に1.6mmとしました。

4. ソレっぽくする

ひっくり返して後ろから見るときちんと穴の所が抜けています。

表側は穴にフタが被さっているようになっているので一つずつ手作業で(なんとかしろ)取ります。立体にするときに描いた長方形を選択し右クリックで「選択」->「接続するものすべて」を選んでペイントツールで色を付けます。緑で半透明としました。筐体の中に入れた状態で見るときや部品を載せたいときに便利です。
ここまでやるとこんな感じになります。

適当な段階でグループ化して筐体と合わせるとよろしいかと思います。

また、このプラグインのスクリプトの方、大した行数ではありませんので見て頂けばもっとイロイロと面白いことができるかもしれません。


Eagleなんかから出力されたCAMファイルをSketchUpで3D化” への1件のコメント
1 Ping/トラックバック のために "Eagleなんかから出力されたCAMファイルをSketchUpで3D化"
  1. ruby reynolds より:

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