菜園たより

冬の野菜が甘いワケ

 CIMG4100今年は暖かめの気候ですが、それでもマイナス10℃くらいの朝もあります。野菜の姿もだいぶ変わってきます。
 小松菜や、ターサイがしおれているのは、畑で、いったん凍ってしまったからです。甘くなるのは、寒さに対抗するためです。これ以上寒くなると、さすがに茶色くなってしまいますが、それでも枯れてしまうわけではありません。葉っぱの付け根に小さなわき芽がついているのは、春の準備を始めた証拠。取り残した小松菜は春には黄色の菜の花を咲かせます。
 ジャガイモは、ちょっとしわが寄り、柔らかくなってきます。甘みも増してきます。これも、澱粉を糖にに変えて、春に芽を出す準備を始めたからです。

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野菜の保存

土間に保存しておいた野菜がいよいよ凍りそうになってきたので、温かいところへ移動しました。暖冬なので、いつもより遅いです。
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ここは地下室(ムロ)の中。凍らなくて、湿度も保たれている場所。ヤマトイモ、ニンジン、大根などが保存されています。
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ここは暖房のない部屋で、凍らないぎりぎりのところ。新聞紙にくるんであるのは、白菜とキャベツ。段ボールの中に入っているのは、ジャガイモとタマネギです。

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ここは台所。うちで一番暖かい場所。紙袋はサツマイモ、黄色いコンテナにはかぼちゃが入っています。これらは昨年からずっと保存されています。
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畑では小松菜とターサイとケールがまだ頑張っています。
これで、-10℃以上の寒波が来ても大丈夫。
スーパーで野菜を買わずに4月頃まで食べつなぎます。

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今年もお世話になりました

今年は原村の「八ヶ岳マルシェ」に出店しました 対面販売も楽しいです

今年は原村の「八ヶ岳マルシェ」に出店しました
対面販売も楽しいです

今年も、ほそかわ農園の野菜やお米を食べていただき、本当にありがとうございました。
定期的に届く野菜セットを無駄なく料理するのは、手間がかかるし大変なことだと思います。今時、スーパーで何でも買えるし、インターネットもどんどん便利になっているのですからなおさらです。
ほそかわ農園が、いろいろな作物を作るのは、保険の意味もあります。その年の気候によって、出来の悪いものがあっても他のものがカバーしてくれるのです。
それからいろんなものを作ることによって、連作障害をなくし、土のバランスをよくする意味もあります。(何も50品目も作る必要はないのですが)
それから自分でいろんなものを食べたいというのがあります。しかも、その野菜が一番おいしい時期に…。実は、これが一番大きい理由かもしれません。
野菜の美味しさは、何より季節によって決まります。12月のホウレンソウや小松菜の、味の濃さや甘みは、どんなに頑張っても、腕が良くても、他の季節には作ることができません。
そんなわけで、私は、一番おいしくて、安全なものが作りやすいこの方法で、これからも野菜を作ってゆきたいです。
皆さん、来年もどうぞよろしくお願いいたします。(か)

時々、囲炉裏で炭を起こし、BBQをします。 おにぎり、お肉、野菜などを焼くと美味しいよ!!

時々、囲炉裏で炭を起こし、BBQをします。
おにぎり、お肉、野菜などを焼くと美味しいよ!!

今年は加工品や雑穀など、野菜以外のものもいろいろと作りました。もちろんそれが収入に繋がるのですが、それより「自分たちの食べるものをできる限り自給したい!」という思いのほうが強いです。念願のえごま油が出来たときは感動でした。お米、野菜、うどん、油、味噌、醤油など、大地からの恵みすべてに感謝しながらいただいています。
本当は、自給率を上げようとすればするほど、効率の悪い農業になるんです。手間がかかるばかりで、買ったほうが安いのかも…と思うこともしばしば。それでも、手作りのものはスーパーなどで売っているものとは全然違います。ほとんどが、自分たちの納得のゆく最高の食材です。
そんな風に楽しく農業をさせてもらっているのも、皆さまに支えていただいているおかげです。これからも、ほそかわ農園で食糧自給を一緒に楽しんでいただき、皆さまの健康のお役に立てれば幸せです。来年もまた、何か新しいものに挑戦したいです。(ひ)

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ほそかわ農園の収穫祭

今日は、ほそかわ農園の収穫祭でした。
野菜セットを買ってくださっているお客様3家族がご参加くださいました。
ウーファーのOさんとうちの家族の合計12人でお昼ご飯を作りました。
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お天気が良くて暖かかったので、アウトドアのクッキングも楽しく進みます。
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まず、羽釜で新米を炊きました。火加減が難しいのですが、ふっくら美味しく炊けました。
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塩だけのおにぎりと、五平餅を作りました。五平餅のたれはエゴマ味噌と醤油です。香ばしい匂いが漂います。
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あと、野菜たっぷりの豚汁、ブロッコリとカリフラワーのサラダ、かぶと白菜の浅漬けです。デザートに焼き芋をいただきました。
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薪の火でたくさんの量を作り、みんなでおしゃべりしながら食べたので、とても美味しく感じられました。おなかいっぱい、幸せな一日。

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今年の作柄

今年の野菜の出来は、決して悪くはなかったと思います。とにかく、ほそかわ農園のある、ここ富士見町には、特に大きな台風が直撃とか、洪水とかなかったですから、それだけで、まずはよしとしなくてはなりません。秋には、雨が続いて野菜もダメージを受けました。何か、レタスなどとても高かったそうですね。こんな時こそ、うちの野菜セットに、ばっちりレタスを入れられればよかったのですが、すみません、うちもやっぱりダメでした。

雨が多いと虫は少ないはずですが、今年は、虫、いわゆる害虫も多く、農薬は使いませんので、白菜、キャベツ、レタスなど、歩留まりが悪く、ちょっと苦労しました。近所のおばさんたちと話していると、今年はこの野菜が良くて、これがダメとか、その年によって、みんな全く同じなんです。作物はその年の気候次第だと、よくわかります。

お米は、例年並みかなと思っていたのですが、収穫してみると、やや良という感じです。

野菜の出来は、雨が多い少ない、暑い寒いに細かく左右されますが、稲は、基本的に日本の気候にとても適しています。だからこそ、主食たりえているのでしょうが、稲の育つ姿は、見ていて安心ですし、気持ちがいいものです。

今は一番忙しい時期は過ぎ、大豆や、雑穀などの収穫などの作業をしているとこです。

脱穀した米袋を、トレーラーに積んで運んでいるところ

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晴れ間をねらっての稲刈り

ウーファーさんと慶二朗さんと

ウーファーさんと慶二朗さんと

ここにきて雨が多く、すっきりしない天気が続いていますが、ようやく稲刈りが始まりました。バインダーという機械で刈り取った稲の束を、田んぼの真ん中に組み立てたハザに掛けてゆきます。一年ぶりの作業ですが、刈ったばかりの稲の束を持ち上げると、まだ水分をたっぷり含んでいるせいもあって、ずっしりと重く感じます。でもその重さがうれしい。今年のお米は、良い出来のようです。

ハザに掛けた稲は、天候にもよりますが、1日1%くらい水分が減ってゆきます。その間、葉っぱから、最後の養分が送り込まれ、さらにモミの重さが数%増えます。おおよそ、10日から2週間ほどで水分15%くらいまで減ると、長期保存ができるようになるので、脱穀して、土蔵にしまいます。

お米は、一般には、いろんな理由で、玄米で保存流通するのですが、うちは、ただ土蔵に入れておくだけなので、モミのままで大丈夫。モミは温度、湿度を調節できるとても優れたカプセルなのです。

たくさんの面積を作ることはできませんが、今年はトノサマガエルが増えたとよろこび、赤トンボの羽化を愛でながら、納得いくよう栽培できるのは、直接お米を買って食べてくださる皆さんがいるからこそです。ありがたいです。

毎年お米をつくっていると、出来て当たり前のように感じてしまいますが、今年も、当たり前のように、お米が実ったことに感謝しなくては。いろいろ書いているうちに、プチプチした新米を早く食べたくなってきました。

 

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8月上旬の畑の様子

IMGP6155 1回目の秋のキャベツブロッコリーの植え付けが終わりました。その後、カンカン照りのお天気が続き、2回目も定植したいのですが、一雨来ないと植えられないので雨を待っているところです。大根の種もまきたいのですが、同じく畑がカラカラで、雨待ちです。大豆、エゴマなどは、最後の除草が終わり、あとは秋の収穫を待つばかりです。昼間はくらくらするほどの日差しですが、農作業は夏から秋に向かってターンした感じです。

キビの穂が出てきました。大豆もよく見ないとわからないような小さな花を咲かせています。畑の作物も、着実に秋の準備をしています。

 

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ピーマンを収穫しているところ

種をまいて 苗を植えて、そのあとは、草取りと 支柱を立てたりのお世話。やっと収穫にこぎつけた。うれしい。でも取れだすと次々取れる。ピーマンを軽く持って、ヘタのあたりをひねるとぽろっと取れる。こんな風にカートを押して進みながら、コンテナに次々放り込んでゆくと、たちまちいっぱいになる。

ピーマンは、取れ始めが、柔らかく特においしいです。IMGP5969

 

これからお届けする野菜

これは、今年初めて作った「ヴィオレッタ・デ・フィレンチェ」の花。大きくてきれい。

どんなナスができるのか楽しみです。

インゲン、キュウリ、ミニトマト、ピーマンなど、夏野菜が取れだしました。大玉トマト、ナス、トウモロコシ、伏見甘長も、もう少しで取れます。8月には、小さい坊ちゃんかぼちゃ、クッキングトマトが出てきます。ジャガイモ、玉ねぎは、定期的にお届けしてゆきます。キャベツ、レタス、ニンジンは、暑さが苦手なので、夏にはいったんなくなり、秋にまたお届けします。IMGP5973

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10月中旬の畑のようす

IMGP5025小麦と大麦の芽が出てきました。まいた種が素直に芽を出してくれるとうれしいものです。小麦は、毎年栽培して、乾麺に加工し好評をいただいています。(まだ召し上がったことのない方、是非お試しください) 大麦の方は久しぶりです。種にも寿命があり、あまり古くなると発芽しなくなるので、去年、久しぶりに種まきしたのですが、今年の7月の収穫時、あまりに雨が多く、畑に生えたまま芽が出る穂発芽という状態になってしまい、一粒も収穫できませんでした。今回はうまく行きますように。うちの大麦で作った丸麦(押しつぶしてない押し麦みたいなの)とてもおいしいです。来年は、みなさんにお届け出来るといいのですが。

 

これからお届けする野菜 IMGP5034

夏野菜は、ピーマン、トマトが最後までがんばりますが、もうじき、10月下旬に霜が降りると、おしまいになります。枝豆もおしまい、大豆になりつつあります。

変わって、小松菜、みぶ菜、の葉物類、カブ、赤カブ、長ネギ、スティックブロッコリー、それからルッコラ、からしなのサラダ野菜などをお届けします。レタス類も、もうしばらくお届けします。キャベツはもう少し先になります。

根菜では、今お届けしているジャガイモ、人参、タマネギの他に、サツマイモ、大根が入ります。 坊ちゃんかぼちゃに変わって、白い伯爵カボチャをお届けします。

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田んぼに感謝!

今回は、田んぼのプレゼンをお聞きいただきたいと思います。
 ほそかわ農園では、数十種類の野菜とお米その他の穀物を農薬等使わずに栽培していますが、有機無農薬で、一番作りやすいのがお米です。それは、稲が日本の気候にあっていることと、田んぼ自体が、すごいシステムだからです。
 田んぼのいいところは、まず、持続可能性が高いこと。毎年同じ場所で、何十年でも、いや何百年でも稲を育て続けられます。おかぼと言って、畑でも稲を育てることは出来ますが、そうすると連作障害が出るそうです。
それから、単位面積当たりの収量が高いこと。もしお米でなく麦を栽培していたなら田んぼよりも広い面積が必要、向こうの丘までずっと麦畑になってたかも。もし羊を飼ってみんなが生活するとしたら、はるか山の上まで羊だらけになるはず・・・極端な話ですが。
 また、田んぼには水が不可欠なので、川と、川の流れのもとである山がとても大切です。昔から山や林が大切に手入れされてきた理由の一つです。田んぼと山はセットなのです。
 田んぼがあって、その向こうに緑の山が見える、そんな当たり前すぎる風景があるのも、田んぼでお米を作っているからこそ、です。
 まだあります。田んぼは生き物の宝庫です。昆虫や、魚類、無数の小さな生き物を育て、希少な渡り鳥の生息地になったり、鯉やフナを育てたり、合鴨農法もあります。 
 多面的機能と言われてもなんだかよくわからないですが、田んぼってほんとにすごいんです。
でも、農家の高齢化や、米の値段の安さに、うちの周りの田んぼも耕作を止めるところが目立ちます。皆さんにも、日本の田んぼ自体のサポーターにもなってもらえたらうれしいです。
 今年も何とか新米の収穫を迎えることができました。田んぼに感謝。IMGP4980
もち米を干しているところ。稲が長くて重いです。

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