あけましておめでとうございます

マコモの葉で作ったしめ縄。地味だけど青々としていて、凛とした美しさがあります。

1996年から、農園を始めて28年になりました。 その間大きな怪我も病気もせず、野菜セットを休まずお届けできたことが奇跡のように感じます。
さすがに最近体力の衰えを感じ、徐々に畑の面積を減らしています。その分丁寧に野菜を育て、人とのご縁を大切にし、環境に配慮した農業を目指したいと考えています。
長男周作は自動車整備士の傍ら、地元の消防団の駆け出しでがんばっています。長女明日美はカンボジアの大学に留学中。すっかり向こうの人たちと溶け込んでエンジョイている様子。そして、なぜか現在わが家にスイス人のシェフでアーティストの青年が居候中で、楽しい毎日です。

★今年は無理せず野菜を作り、淡々と自給自足的暮らしをすること。地域のお役に立つことも引き続き取り組みたいな。人生なりゆきまかせ(宏子)

★持続可能な農業に取り組みます。一年中自然の不思議さと美しさに驚いていたい。(一哉)

買い物にも行かず、家の野菜といただきもので作ったささやかなおせち。そばは息子が手打ちしたもの。

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今年もお世話になりました

長ねぎと卵の炒め物

①長ねぎ1本は少し厚めに斜め切りにする。
②卵2個を割り、軽く塩を振って、軽く混ぜ合わせる
③熱した鉄のフライパンに油を多めに入れ、卵を一気に入れる。
しばらく触らないでじっと待つ。卵がふつふつと盛り上がってきたら、へらで2~3回返して半熟状態で取り出す。
④空いたフライパンに油を足してねぎを焼きつける。少し焦げ目がついたところで醤油を鍋肌からジュッと加える。
⑤卵を戻し入れてざっくり混ぜたら、すぐに器に盛りつける。

 

こちらのレシピはうちの野菜セットを20年以上召し上がってくださっている、お客様のSさんからレシピをいただきました。忙しい時にさっと作れて、ご家族にも大好評なのだそうです。私もも早速作ったら、ご飯によく合う優しい味でした。

Sさんのように10年、20年と長きにわたって注文してくださるお客様がたくさんいらっしゃいます。娘さんが引き継いでご注文してくださったりとか、本当にありがたい限りです。お会いしたことがない方でも、いただくお電話、ファックス、お葉書、メールからとても温かいものが伝わってきます。

今年の1月には、やはり20年近くお世話になっている静岡のお客様のところへ押しかけ訪問をしました。感動の初対面、なのに昔からのお友達とおしゃべりするような、不思議な感じがしました。

今年も異常な高温で野菜がちゃんと育つかとひやひやしましたが、1年間無事に野菜セットをお届けできてほっとしています。来年も大切な友達や親戚の家にお届けするつもりで、心を込めて野菜を作ります。お世話になりましてありがとうございました。

どうぞよいお年をお迎えください。

 

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11月10日の野菜セット大

しばらく穏やかな気候の日が続いています。最近は、毎年のように種まきの日を遅らせても、予定より大きく育つことが多く、平均気温が高くなっているのを肌で感じます。
これから新たに出てくる野菜は、大根、紅芯大根、かつお菜、小松菜、ほうれんそう、などです。順にお届けしてゆきます

かつお菜
福岡県の伝統品種です。出汁がいらないほど味の良い葉物といわれています。お浸し、和え物、さっと煮たり、汁のみなどに。
ブロッコリー
茎に甘みがあるスティックタイプです。
カリフラワー
こちらも茎が伸びるスティックタイプです。柔らかめの食感で甘みがあります。
 ニンジン
成長しきって、徐々に甘みが増してきたようですが、まだまだこれから糖分を蓄えます。
マコモタケ
田んぼで栽培するイネ科の野菜です。同じくイネ科のタケノコにやや似た味と食感です。食べ方は便りをご覧ください。大きくなると中に黒い斑点が出ることがありますが、食べられます。だいぶ小さくなりました。そろそろおしまいです。
さつまいも
「べにはるか」といういつもの品種です。収穫後、貯蔵していると、甘みと、ねっとり感が増してきます。

ミニトマト
「アイコ」です。もう気温が低く、完全には完熟できませんが、最後に少しとれています。
大根
陽気が暖かく、大きく育ちました。収穫したてはみずみずしく、火の通りがはやいです。
キャベツ
寒さに強い寒玉系の品種に変わりました。暖かくてどんどん大きくなり、パンパンです。
レタス
いつもの「美味タス」という半結球タイプです。柔らかで甘みがあります。
長ねぎ
下仁田ネギの血を引いた短めの一本ねぎです。寒くなるにつれて、柔らかく味が乗ってきます。

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10月17日の野菜セット大

10月17日の野菜セット大

にんじん、サツマイモ、ブロッコリ、カリフラワー、カブ、マコモタケ、長ねぎ、ミニトマト、レタス、ピーマンの10種類です。

うちの春一番の種まきは3月半ばころです。トマトやキャベツ、レタス、エンドウ豆なんかをまきます。それから常にいろんな種をまき、苗を育てながら過ごして、一番最後の種まきが終わるのが9月下旬です。最後は小松菜です。

種まきの時期は、例えば玉ねぎならお盆頃、秋の大根はお盆過ぎから8月中に、野沢菜は9月初めというように、昔から地域でだいたい決まっています。そこからずれると、虫に喰われたり、病気が出たり、おいしくないとか不思議とうまくいきません。

さて、今年は観測史上最も暑い夏だったそうですが、畑もいつもと様子が違いました。いつもどうりに種まきしたブロッコリーやキャベツですが、収穫時期になって防虫ネットを外した後も、毎日のようにヨトウガに卵を産み付けられました。見回って、葉の裏の一か所に固まっている小さな幼虫を、葉っぱごと取るのですが、数日見逃してしまうと、なん十匹という幼虫が蜘蛛の子を散らすように株全体に散ってゆきます。もともと有機農業は虫と付き合うのが仕事のようなものですが、今年は他に種をまいても収穫できないものがあり、大変でした。

気候変動の影響を感じます。海外から農作業のお手伝いに来てくれる若いウーファーさんの中には、将来の環境が心配で子供を持ちたくないという人や、これ以上人口を増やさないよう自分の子ではなく養子を育てたいなんて言う人もいます。自分の若いころの能天気さと比べて胸が痛みます。大人として何か行動しなくてはいけないですね

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9月26日の野菜セット大と小を比べてみました

朝晩は寒さを感じるようになりました。畑も秋の野菜に切り替わりつつあります。昼間はまだ暑いので、でき始めると逆にどんどん出来てきてしまいます。

よく大セットと小セットはどのくらい違いますか?という質問をいただきます。
参考までに両方の写真を撮ってみました。
パッと見ると同じに見えるかもしれません。
大セットの方が、ブロッコリ、人参、枝豆、ナス、ピーマンの量が多めで、キャベツ、タマネギが大きめ、あとかぼちゃは大セットだけに入れさせてもらいました。

その時によって量が違ったり、野菜の種類の数が違ったりといろいろですが、大セットの方が約3割増しという感じでしょうか。

・キャベツ
・スティックブロッコリ
・ナス
・ロメインレタス
・マコモタケ
・玉ねぎ
・人参
・ピーマン
・カラーピーマン
・枝豆(秘伝)
・かぼちゃ(大セットのみ)

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やっと秋になりましたね

今年の夏はいろいろなことがありました。
まずはこの猛暑でいくつかの野菜がうまく育たなかったことです。ある野菜をかき集めて野菜セットを箱詰めしていましたが、ひやひやものでした。大玉トマトが今まで頑張ってくれていたのがありがたかった。でももう大丈夫。秋の野菜が次々収穫の時期を迎えていてひと安心です。

社会人4年目の息子の転職問題、先日カンボジアへ1年の予定で留学した娘と、それぞれの転機を迎え、親も右往左往していました。自分が20代の時は一人で育ったように思いあがっていましたが、両親にはたくさん心配をかけていたんだなぁーと今さらながら反省しています。

そして娘の旅立ちと入れ替わりにわが家に素敵なウーファーさんやってきました。スイス人のリノさんという27歳の青年です。彼はスイスで麹(大麦の)やいろんな種類のお味噌を作っているシェフ兼アーティストで、1年間日本の食文化を学びに来たのだそうです。私たちはブロークンな英語しか話せませんが、興味の対象が同じなので話がつきることがありません。うちの野菜を使って美味しいお料理も作ってくれます。彼のレシピを紹介したいんですけど、複雑すぎて書けません。

先日は一緒にパンプキンシード(当農園産)味噌と枝豆味噌を作りました。
パンプキンシードで味噌を作るなんて、外国人ならではの発想ですね。


リノさんが作ってくださった、スイスの伝統料理カプンス、根セロリのフライ、ミニトマトのソテーなど。
レストランのお料理をいただいているようでした。

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9月15日の野菜セット大

レタスが秋の初物です。妙に暑いですがそろそろ秋分です。これからブロッコリーやキャベツ、マコモタケ、葉大根など秋の野菜が順番に出てきます。 
お楽しみに。

ミニトマト
「アイコ」という品種です。ミニの方が大玉より野生的で丈夫、長く採れます。
トマト
「麗夏」という品種です。畑でまっ赤になってから収穫すると味が全然違います。
ナス
「筑陽」という中長タイプのナスです。秋ナスといいますが、真夏より元気になってたくさん採れています
レタス
まだ大きくなっている途中ですがロメインレタスです。葉が肉厚で甘みがあります。
  キュウリ
「バテシラズ」という自然農法向きの丈夫で味の良い品種です。そろそろおしまいになりそうです。
  たまねぎ
貯蔵したものからお届けしています。
  さやいんげん
「乙事ささげ」といいます。富士見町乙事地区の伝統品種です。当地では、いんげんをささげと呼びます。見た目より柔らかです。
 ニンジン
だいぶ大きくなってきました。葉は収穫後は逆に根の水分を吸ってしまうので、切り離して保存してください。
  ピーマン
緑色のはいつもの「あきの」という品種です。
白いのは「浜ニュークリーム」黒いのは「浜クロピー」と言います。苦みが少なく、生でも食べられます。

 かぼちゃ
食べきりサイズの「坊ちゃんかぼちゃ」です。
  枝豆
「タチナガハ」という大豆用の品種です。
うちでは洗って塩をもみこんで10分蒸しています。

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8月1日の野菜セット大

夏野菜がせいぞろいしました。しばらくは、だいだいこんなメンバーでお届けしてゆきます。暑いのが苦手なレタス、ニンジンはそろそろなくなります。キャベツやブロッコリーの定植など秋ものの準備が始まっています。
暑いですので皆さんお気をつけください。

さやいんげん
キャベツ
レタス
とうもろこし
おくら
きゅうり
ミニトマト
トマト
なす
ピーマン

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ジャガイモ

それではジャガイモの旬はいつなんでしょうか。私にもよくわかりません。ジャガイモは、「野菜」というより米や麦と同じ「作物」と分類されます。長期間貯蔵できるのが特徴です。今は、畑で生育途中の青々とした茎を引き抜いて採っています。まだイモは太っている最中です。もうひと月もするとイモが成熟し、地上部は枯れてきます。そうしたら全部掘り取り、乾燥し貯蔵します。イモは休眠に入ります。休眠期間は品種によって違いますが、うちのメインの品種「はるか」は3月ころまでおいしくいただけます。
水分が多めの新ジャガも、今はいろいろな品種があり、最初からおいしくなりました。
今年はケラが多く少し困っています。土の中に住んでいる虫で、歌に出てくるオケラです。かなり大胆にジャガイモをかじってしまいます。何年かごとに、ジャガイモの葉を食べてしまうオオニジュウヤホシテントウが大発生することがあり、そんな時は手作業で取ります。けれどもコメツキムシの幼虫や、コガネムシの幼虫など土の中の害虫はなかなか打つ手がなく困りものなんです。

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うすいえんどう


野菜には旬がありますが、オーガニックだとその旬が、より強調されます。一つには殺菌剤や殺虫剤を使わないので、その野菜に合わない時期に無理に作ることが難しいためです。
もう一つ、旬の一番おいしい時期は、その野菜がたくさん取れる時期でもあり、普通に市場に出荷する場合、どうしても値段が安くなってしまいます。これは困ります。なるべく高く売りたいですから旬を外して作りたいのです。市場原理というのでしょうか。
うちのような産直農家はそんな心配はなく、旬ど真ん中の最もおいしい時期に作り届けられます。ただし、同じものがどっさり続きますので、それを理解して購入してくださる皆さんがいてこそなのですが…
「うすいえんどう」は大阪の伝統品種で、グリーンピース用です。暑さにには弱く、旬は短いです。とてもおいしいのですが、さやの色が薄く見栄えがしないため、スーパーなどで売られることが少ないです。そんな品種をお届けできるのも、産直野菜のよいところです。鮮度が命のやさいですのでお早めに使ってください。

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