いよいよ稲刈り

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稲刈りを控えて田んぼにはもう水はない。いろんな生き物がいた夏のにぎやかさはなくなったが、よく見ると小さなクモが沢山いる。稲刈りが終わり、しばらくたった、天気のよい、風の吹く日、このクモがいっせいに飛立つ日がある。お尻を持ち上げて糸を出してゆくと、糸が風に乗って斜めに空中に伸びてゆく。十分に伸びたら、稲の株をつかんでいた手を離す。と、小さなクモはそのまま糸に引っ張られ風に乗ってとんでいってしまう。バルーンニングというそうだ。すごいのはその数の多さだ。クモの糸が太陽の光に反射して田んぼ全体がきらきら光って見える。はるか空たかくまで飛んでいってしまうのもいるが、すぐ近くの電線にひっかっかてしまうのもいる。その数もやたら多いので、電線にレースのカーテンをつったようにひらひらして見える。ちょうどその日田んぼのわら片付けなどの仕事をしていると見られる光景だ。それが終わるとすっかり静かになる田んぼだが、赤とんぼは卵で、冬を越し、来年代掻きでまた田んぼに水が入ると、トンボの卵はヤゴになり、カエルは待ちかねるようにやってきて卵を産むはず。

 

なんだかいつも田んぼの生き物の話ばかりですが、肝心のお米の出来はどうか。今年の夏は猛暑でしたが、もともと涼しいこのあたりでは、稲には良い気候だった。去年よりよい出来のようです。気候と別に農薬を使わない田んぼならではの課題もある。できの良い田んぼと悪い田んぼ、草の生えないきれいな田んぼと、草だらけの田んぼ。微妙な差をコントロールするのが難しい。ただ、稲作りは一年一回しかできないが、幸いこのペースなら私の頭でも、なんとか経験を蓄積できるし、試行錯誤しながらも、どの田も少しづつよくなっているようだ。

 なんだか新米が食べたくなってきました。いよいよ稲刈です。

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