山東菜

白菜の仲間の野菜で、結球しないもの(白菜のように丸くならず、頭が開いたままのもの)を山東菜と呼びます。これは、白菜のご先祖にあたる野菜のようです。
 最近は、どうも、白菜に押され気味のようで、スーパーの野菜コーナーでも、あまり見かけないようです。確かに白菜は、長く貯蔵することが出来て便利だし、軟白された野菜特有の、甘く肉厚で柔らかい食感は、他の野菜にはないですね。
ただ白菜には、弱点もあります。それは虫に食われやすいこと。小松菜なんかと並べて植えてあると、明らかにヨトウムシや青虫は白菜のほうを好みます。また、同じ結球野菜でもキャベツは、硬くしまるので、後半になると虫が入りにくいのですが、白菜はやわらかいのでいつまでもねらわれます。無農薬で最も作りにくい野菜のひとつです。
山東菜のほうが、まだ作りやすいので、白菜の、いわばピンチヒッターとして栽培しているのです。とはいえ、最近何種類か栽培してみると、同じ山東菜でも味や、やわらかさが違うことに気がつきました。どうも比較的古い品種のほうがいいみたい。おいしい山東菜、探してみます。(か)