今年の田んぼは

cimg4044.jpgやっと稲刈りが終わり、田んぼでは、はざにかかった稲が日に当たっています。よいお天気が続き、乾き具合もばっちり。もうすぐ脱穀にとりかかれそうです。
 今年は、全国的には、お米のできは、そんなに悪くないようですが、標高の高いこのあたりでは、あまりよくありませんでした。後半はお天気も回復したのですが、稲にとって一番大切な生育前半の低温と日照不足の影響は大きかったようです。いもち病の出た田も多くみかけました。 
 そんな中で、うちの田んぼは、まあまあがんばってくれました。穂は小さくて軽く、明らかに例年より頭の下げ方が足りない、いばった稲なのですが、とにかく、健康そうではあります。そもそも、一般に、有機栽培では、出来の良い年でも慣行農法の田ほど米が取れません。その分気候の悪い年でもまあまあ取れます。毎年保険をかけている、あるいは毎年、少しずつ、へそくりを積み立てているようなものでしょうか。
ここ数年、土壌検査をし、カキガラ等の有機ミネラルを大量に入れたのも良かったようです。土のバランスがととのってくれば、徐々に外から持ち込むものも減らしてゆけるでしょう。
雑草も少なくなりました。数年前まで腰を曲げ、えんえんと手で取っていたのがうそみたいです。今年は、草を取る時間より田んぼの中を歩く時間のほうが長くなり、ついに手取りをやめました。チェーン除草という方法もとても有効でしたが、土が肥え、稲の出来が良くなると草も減るようです。いろんな生き物も増えてきました。一番小さな、苗を作る田んぼは、あまりにおたまじゃくしが増えて、泥をかき回すので、草が生えてきません。おたまじゃくし除草です。
今年は、いろんな面で達成感を感じられた年でした。新米が楽しみです。(か)